ビジネス英語
2022.08.22
「よかった」を英語で言うと?気持ちが伝わる9+表現の使い分け方
[この記事でわかること]
うれしいことがあった時や心配事が解決した時は、思わず「よかった!」と口に出てしまいますよね。例えば、ビジネスシーンで同僚の仕事が成功した時に、「よかった!」と成功を一緒に喜ぶことで、より一体感が生まれるはず。
今回は「よかった」を表現するフレーズをご紹介。実際的な会話文で、使いどころをイメージしましょう!
「よかった」を表現する英語フレーズ
日本語の「よかった」にはさまざまな意味が含まれるため、英語で表現する時はニュアンスに応じて使い分ける必要があります。ここでは、ビジネスシーンでも使える「よかった」の英語フレーズを紹介します。
I’m relieved.(よかった、ホッとした)
よかった、ホッとした
Aさん:I heard we’ve got a complaint from a customer. Is everything all right ?
お客さんからクレームがあったと聞きましたが、大丈夫でしたか?
Bさん:Yes, it was just a misunderstanding.
はい、ちょっとした誤解だったようです。
Aさん:Oh, I’m relieved! If something comes up again, please let me know.
それはよかったです!また何かあったら相談してください。
「relieve」には「困難や苦痛を軽減する」「安心させる」などの意味があります。「I’m relieved」で「よかった」「ほっとした」と表現できます。
人が主語で「安心した」と表現したい場合は、「excited」「disappointed」など他の多くの感情を表現するための形容詞と同じく、ed がつくので忘れないようにしておきましょう。
また、「relief」を使ったフレーズで「What a relief!(ああ、よかった!)」という表現もあり、全く同じ意味になります。
Aさん:You had an interview today, didn’t you? How did it go?
今日面接があったんですよね?どうでした?
Bさん:I was so nervous about it but I think it went well. I’m relieved it’s over.
緊張してたのですが、うまく行ったと思います。終わってよかったです。
Aさん:We just completed the design that was due today.
今日提出予定だったデザインですが、つい先ほど完成しました。
Bさん:What a relief! I really wasn’t sure if there was enough time to work on it. Thank you for your hard work.
よかった!時間が足りないのではないかと心配していました。本当におつかれさまでした。
interview(面接)
due date(締め切り、期日)
I’m relieved to hear that .(〜と聞いて安心した)
それを聞いて安心しました.
「I’m relieved to hear that」は、相手がもたらした知らせに対して、「ホッとしなした」と返したい時に使います。
Aさん: Jennifer came back from the doctor’s. It was just a cold.
ジェニファーさんが病院から戻ってきました。ただの風邪だったようです。
Bさん: I’m relieved to hear that.
それを聞いて安心しました。
That’s good.(よかった、素晴らしい)
よかった、素晴らしい
Aさん:We’re almost done with coding. We’ll be able to start testing next week.
もうすぐコーディングが終わりそうです。来週からテストを開始できます。
Bさん:That’s good.
よかったです。
こちらは、相手の話した内容に対して「それはよかった」「それを聞いてうれしい」などと伝えたい時に使えるフレーズです。
「good」の代わりに「nice」や「great」などを使ってもよいですし、「That’s good to hear」と変化させることもできます。
Aさん:How was your children’s sports meet?
お子さんの運動会はいかがでしたか?
Bさん:My son got first place in one of the races!
息子がかけっこで1位をとったんですよ!
Aさん:That’s great!
それはよかったですね!
Aさん:Thanks to the mail magazine we launched last month, we started getting some inquiries from the construction industry, which we had very little reach in. Thank you very much for your proposal.
先月から開始したメルマガ配信ですが、これまであまり反響のなかった建設業界からもお問い合わせがくるようになりました。ご提案下さり、ありがとうございます。
Bさん:That’s good to hear.
それはよかったです。
sports meet(運動会)
inquiries(問い合わせ)
I’m glad 〜(~でよかった、〜という結果になってよかった)
~でよかったです、〜という結果になってよかった
Aさん:My family really liked the wine you gave me.
先日いただいたワイン、家族でとても美味しくいただきました。
Bさん:I’m glad you liked it. It’s one of my favorites.
気に入ってくださってよかったです。あのワインは私のお気に入りなんです。
「I’m glad」を直訳すると「うれしい」という意味になります。何がうれしかったのかを具体的に伝えたい時は「I’m glad」の後に文を続けましょう。「I’m glad」だけでも使うこともできます。
I’m glad I had a chance to talk to you today.
今日はお話できてよかったです。
I’m glad everything’s going well.
全て順調でよかったです。
I’m glad it didn’t rain.
雨が降らなくてよかったです。
I’m glad I started looking for an apartment early.
早めに物件探しを始めておいてよかった。
I’m glad I got that qualification. It was really helpful while I was job hunting.
資格をとっておいてよかったです。転職活動でとても役に立ちました。
qualification(資格)
job hunting(就職活動)
I’m glad to hear that.(それはよかった、そう言ってもらえて嬉しいです)
それはよかった、そう言ってもらえて嬉しいです。
Aさん:The ads you created for us have been getting us good results. We achieved 150% growth compared to the previous year.
御社にお願いした広告がとても効果が高く、おかげさまで資料請求が前年比150%を達成しました。
Bさん:I’m glad to hear that! Our long discussions are paying off!
そう言って頂けて嬉しいです! 長い議論が報われましたね!
「I’m glad to hear that」も、相手の話した内容に対して「それはよかった」「それを聞いてうれしい」という気持ちを伝えたい時に使えます。
「glad」の代わりに「happy」を使うこともでき、「I’m happy to hear that.」「I’m happy for you. (それはよかった)」と言い換えることもできます。
〜 is paying off(報われる)
Phew(ふー)
ふー。
Phew! I’m glad we made it to the deadline!
ふー!締め切りに間に合ってよかった!
「Phew」は一息つく際の擬音語です。「ああ、よかった」「助かった」「危なかった」などのフレーズと一緒に使われることが多く、安堵の気持ちを表現することができます。
「フュー」と発音し、時には汗を拭うようなジェスチャーと一緒に使われることもあります。
その他「よかったー!」と安堵の気持ちを表現するイディオム
以下に紹介するイディオムは、どれも「よかった」と安堵の気持ちを表現するものです。ですが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。使用するシーンによって、使い分けて行きましょう。
よかった!
直訳すると「死ぬかと思った!」という意味です。困難や危機をギリギリのところで回避できて、思わず「よかった!」と言いたくなるシーンで使うフレーズです。
よかった!、危ないところだった!
こちらも、「I thought I’d die!」と同様のシチュエーションで使えるフレーズです。同じ意味で、「That was a close one!」という言い方もあります。
本当によかった、それを聞いて心が救われました、励まされました。
誰かに励まされたり、誰かのおかげで幸せな気分になった時に使える表現です。うれしいことがあった時に「よかった!」という思いを込めて、使ってみましょう。
よかった!
こちらは直訳すると「神様に感謝する」という意味になり、神様に感謝したいほどうれしいことがあった時に使ってみましょう。色々な宗教や、無宗教の人でも慣用句として使用します。ちなみに、ここで使用する「God」の「G」は、小文字ではなく大文字になります。
そのほかの「よかった」を表現する英語フレーズ
「よかった」は意外と使う場面の多い言葉です。たとえば、「あの時ちゃんと努力しておけばよかった」や「資格を取っておいてよかった」というように、色々なニュアンスやシーンで使うことができます。
ここでは、さまざまな「よかった」を表現する英語フレーズについて解説します。
Should have(〜しておけばよかった、するべきだった)
〜しておけばよかった、するべきだった
I should have studied math more in middle school. I don’t understand the SPI test at all.
中学校の時にもっとちゃんと数学の勉強をしておけばよかった。SPIの試験がまったくわからない。
実際にはやらなかったことを後悔して「あの時〜していれば今頃こうだったのにな」と過去を嘆くような表現です。「should」を「shouldn’t」に変えると「〜しなければよかった」という意味のフレーズになります。
We should have notified our customer in advance.
お客さんに事前に知らせておくべきでしたね。
I should have gotten up 5 minutes earlier. I wouldn’t have had to run.
あと5分早く起きればよかった。そうすればこんなに慌てなくて済んだのに。
We should have discussed this months ago.
ずっと前にちゃんと話し合えばよかった。
I shouldn’t have lied to him.
彼に嘘をつくんじゃなかった。
notify(知らせる)
in advance(事前に)
avoid(回避する、避ける)
if you‘d like to, please…(よかったら〜してください)
よかったら〜してください
If you’d like to, please feel free to try it on.
よろしければ、ご試着ください。
相手の意向を尊重し、控えめに提案したり勧めたりする時に使える便利なフレーズです。食べ物や飲み物を勧める、お店で試着を勧めるなどのシーンなどでも使われます。
feel free to〜(自由に(気兼ねせずに)〜する)
「もしよろしければ」を意味する表現
ここでは、丁寧に何かを依頼したり、相手に許可を求める場面で使われる「もしよろしければ」を意味する表現を紹介します。
もしよろしければ〜してもいいですか?
If it’s OK with you, can we have a meeting again next Friday?
もしよろしければ、また金曜日に会議を設定させてください。
If it’s not too much trouble, …
お手数でなければ〜していただけますか?
If it’s not too much trouble, could you send me the Powerpoint you used at the meeting?
お手数でなければ、会議で使用されていたパワポを送っていただけますか?
If you wouldn’t mind, could I…?
よろしければ〜させていただけますか?
If you wouldn’t mind, could I borrow this projector?
もしよろしければ、このプロジェクターをお借りできますか?
【英語学習のTIPS】
語学学習において大切なのは、正確な英語を使うこと以上に、相手と効果的なコミュニケーションが取れるようになることです。たとえば、「Could you copy these documents?」と何かを依頼する時に先ほど紹介した「if it is not too much trouble」を付け加えるだけでとても丁寧な印象になります。
他にも相手の報告に対して、「よかった!」だけでなく、「よかった!次も頑張りましょう!」と一言付け加えるだけでも、コミュニケーションは大きく変わりますし、お互いに気分も良くなるでしょう。
また、フレーズを知識として覚えたとしても、そのフレーズが実際に使われている場面を目にしたり、そのような場面に直面しない限り、実際に使える語彙としての習得は難しくなります。なぜなら、そのフレーズがどのような文脈の中で使われるべきであるか、感覚的にわからないからです。
正しい英語を話せば正解なのではなく、そのフレーズを使うことによって、自分が意図する結果につながるかが大事なのです。「このフレーズを言うと相手はどのような気持ちになるのだろう」と想像はできても、実際の会話で使ってみて相手の反応を見なければ、感覚的に適切な英語を使えるようには決してなりません。
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