「割合」って英語でなんと言う?割合とグラフの効果的な説明の仕方

ビジネスシーンでは、プレゼンテーションをする機会があると思います。その際、内容に説得力を持たせるために、数字やグラフを使って、割合の変化や差を伝えることが求められるでしょう。とはいえ、「英語で割合やグラフを説明するのは難しそう…」と思っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、割合を説明する時に頻出する英単語やフレーズ、グラフを説明する時のポイントといった仕事で必須のコミュニケーションスキルを解説します。

オンライン英会話選びで迷っているなら


こちらの記事ではオンライン英会話ユーザー約1,200人に実施したアンケートに基づき、おすすめのオンライン英会話サービスを厳選して紹介しています。

他にも、「子どもにおすすめのオンライン英会話」「初心者におすすめのオンライン英会話」「価格が安いオンライン英会話」など、特徴別にもおすすめのサービスを紹介していますので、こちらを参考にぜひ自分に合ったサービスを見つけてください!

オンライン英会話選びで迷っているなら


こちらの記事ではオンライン英会話ユーザー約1,200人に実施したアンケートに基づき、おすすめのオンライン英会話サービスを厳選して紹介しています。

他にも、「子どもにおすすめのオンライン英会話」「初心者におすすめのオンライン英会話」「価格が安いオンライン英会話」など、特徴別にもおすすめのサービスを紹介していますので、こちらを参考にぜひ自分に合ったサービスを見つけてください!


「割合」を英語で言うには?

まずは、「割合」を意味する英単語を見ていきましょう。「A対Bの割合」や「全体の○割」など、伝えたい内容によって表現も変わってくるので、例文を参考にしながらニュアンスをつかんでみてください。

ratio(比率、割合、比例)

ratio
比率、割合、比例

Ratioは、2つのものから割合を比較する時に使う英単語です。「The male to female ratio is 4:6.」としても問題ありません。ちなみに、比は英語でもコロン(:)を用いて表し、「to」と読みます。

[例文 1]
In our company, female workers outnumber male workers. The male to female ratio is 4:6.
弊社の男女比は4:6で女性の方が多いです。
[例文 2]
In our company, there are 6 female employees per 4 male employees.
弊社では、男性社員4名毎に女性社員が6名いる計算になります。
【覚えておきたい単語・イディオム】
outnumber (上回る)

rate(割合、率)

rate
割合、率

Rateは1週間や1年間など、一定期間で算出された割合を示します。通常は、その割合の傾向から何らかの結論を導くことが多いので、「上がった、下がった、変わらない」といった変化を表現する単語とセットで使われます。例えば下の例文では、失業率が上がったという事実から、「景気が悪化している」という結論を導き出せます。

[例文1]
The unemployment rate is increasing and it isn’t expected to go down any time soon.
失業の割合は上がっていて、また下がることは当面なさそうです。
[例文2]
According to the census, the birth rate has been declining steadily since the 1980s.
国勢調査によると、出生率は1980年代から下がり続けています。
[例文3]
The occupancy rate at our hotel greatly improved after implementing a new reservation system.
新予約システムを導入したことによって、当ホテルの稼働率が格段に上がりました。
【覚えておきたい単語・イディオム】
Census(国勢調査)
unemployment rate(失業率)
according to~(~によると)
occupancy rate(ホテルの稼働率)

proportion(割合、比率、部分、全体のバランス)

proportion
割合、比率、部分、全体のバランス

Proportionは「全体に対する割合がどのくらいなのか」と、バランスを表すのによく使われます。下の例文では、月収を全体として見た時に、娯楽費の割合がどうなっているのかを話題にしています。

[例文1]
You should save money because the proportion of your spending on hobbies and leisure is too high compared to your income.
収入に対して娯楽に費やす支出の割合が多いので、見直す必要があります。
[例文2]
It is often advised that the proportion of rent should be 30% of your monthly income.
家賃の割合は月収の3割が推奨されています。
[例文3]
The ideal proportion of chocolate and butter is 10:3.
チョコレートとバターの理想の割合は10対3です。
【覚えておきたい単語・イディオム】
advise(推奨する)
ideal(理想の)

percentage(割合、歩合、率、パーセンテージ、パーセント)

percentage
割合、歩合、率、パーセンテージ、パーセント

Percentageは日本語でもなじみがあるように、100を基準とした時の割合を表す英単語です。上の例文では売上金額を100に換算し、そのうちの一定のパーセンテージが手数料として引かれることを説明しています。なお、「60パーセント」などの具体的な数字と一緒に使用する場合は、「60%」や60 percentと書きます。

[例文1]
We charge a fixed percentage of sales as commission.
売上に対し一定の割合が手数料として徴収されます。
[例文2]
A high percentage of participants responded “The seminar was informative.”
高い割合の参加者が「セミナーはためになった」と回答しています。
【覚えておきたい単語・イディオム】
commission (手数料)
informative (ためになる)

グラフを使って割合を説明する時に使う動詞

「割合」についてグラフで説明する時は、「表す」や「占める」などの表現と一緒に説明しますよね。そこで次は、プレゼンテーションでよく使われる動詞を確認していきましょう。ちなみに、ここで紹介する動詞は円グラフだけでなく、帯グラフやツリーグラフなどでも活躍します。

represent
表す

下の例文のようにThis pie chart represents~とすれば、これから説明しようとしている円グラフが何に関するデータであるかを伝えることができます。

[例文]
This pie chart represents the rate of kinds of pets which are owned in our country.
こちらの円グラフは全国のペットを飼育する家庭の、ペットの種類の割合を表しています。
show
示す

showはrepresentと同じ意味です。プレゼンテーションでグラフを紹介する時に用いられる一般的な表現です。

[例文]
This chart shows the proportion of all households occupied by each household type.
こちらの図は全家庭に対して各家庭タイプが占める割合を示しています。
summarize
まとめる

グラフでは、大量のデータや情報を簡潔にまとめて示すことが求められます。「要約したデータです」という意味合いでsummarizeを使い、グラフを紹介します。

[例文]
This chart summarizes the survey results of a survey conducted by WHO.
こちらは、WHOが実施した調査データをまとめたものです。
account for
占める

ビジネスシーンでグラフの内訳を説明する時や、ニュースでもよく使われるので、覚えておくと便利な表現です。

[例文]
This product accounts for over half our sales.
我が社ではこの商品の売上が半分以上を占めています。
take up
占める

割合以外にも、「空間を占める」「時間を占める」といった使われ方もするので、文脈によって適切な解釈が必要です。

[例文]
In Japan, freelancers take up about 17% of the entire workforce.
日本ではフリーランスが労働人口全体の約17%を占めています。
constitute
構成する
[例文]
Sales from consumers constitute over 70% of our revenues.
コンシューマーからの売上が収益の70%以上を構成しています。
add up to
にものぼる
[例文]
Traffic from Youtube is not small. It adds up to around 18% of all traffic into our website.
Youtubeからの流入は少なくありません。ウェブサイト全体の流入数の18%にものぼります。

「割合」の度合いを表す単語

グラフの説明では、「ほとんどの~」を意味するalmostやmostなどを使って、割合の「度合い」を伝える場面もあります。ここでは度合いを表す表現の違いを解説します。

almost all
ほとんどすべての

Allは「全部」を意味するので、almost allは「ほぼ100%」といったニュアンスです。90%を超える割合を占めている事柄に対して使います。

[例文]
Almost all of our customers answered that they find value in our service.
ほとんどすべてのお客様が、サービスを高く評価していると回答しています。
the vast majority
大多数/大部分

Vast majorityには「圧倒的多数」という意味があり、「the vast majority of~」で「~の大多数」となります。「almost all~」と同じように、90%以上の割合を伝える時に用いるのが目安です。

[例文]
Nowadays, the vast majority of the population own cell phones.
今やほとんどすべての人が携帯電話を所持している。
most
ほとんど

Mostも日本語では「ほとんど」と解釈されますが、almost allより少ない割合(およそ51~80%)を表したい時に使います。人によって受ける印象に差が出やすいため、プレゼンテーションでは具体的な数字も添えて説明した方が誤解を避けられるでしょう。

[例文]
Most of our employees commute to the office every day.
我が社はほとんどの社員が毎日出社しています。
roughly half
およそ半分

Roughlyは「ざっくりと」といった意味を持つ単語です。「roughly half」とすると「およそ半分」なので、50%前後の割合を示す場合に活用できます。

[例文]
Web ads account for roughly half of our marketing budget this year.
今年のマーケティング予算のおよそ半分はWEB広告が占めています。
some
いくつか、幾分か、一定数

Someは「いくつか」を指す、おなじみの表現ですよね。グラフなどを説明する時は、20~30%など、半数を下回る割合に対して使います。

[例文]
There are some people who still use the old system.
いまだに古いシステムを使っている人が一定数います。
a significant number of
かなりの数の

過半数まではいかないものの、一目置くべき程度の高い割合に対して使います。

なお、number of は boxes, people, units などの数えることが可能な有形のものについて話す時に使われます。Gas, time, spaceなど数えることができない無形のものについて話す場合はamount of を使用します。

[例文]
We can see that there is a significant number of people who prefer working at the office.
かなりの数の人がオフィス勤務を希望しているのがわかります。
a (small) number of
いくつかの

決して大きくはない割合であるが、それでも言及したい場合に使います。 Small をつけても同じ意味になります。こちらも、無形のものについて話す際はa small amount of 、もしくは a portion ofを使います

[例文]
A number of companies use wind power to power their facilities.
いくつかの企業は風力で施設の電力を賄っています。
almost none
ほぼ全く

Noneは、割合でいえば0%を意味する単語なので、almost noneで「ほとんどない」となります。全体の比率から見て、無視できるレベルの小さな数値であることが伝わります。

[例文]
Almost none of the clients use this service.
このサービスはほぼ全く利用されていません。
as~as…
…と同じぐらい~

2つの割合がだいたい同じであるときは、as~as…を使います。また、一方の数字の報告で頻繁に使うフレーズです。

[例文]
Home sales of Belhomes is as big as Althomes.
ベローム社の住宅の売上はアルソーム社と同じくらいの水準です。
Not as〜as…
…ほど〜ではない、・・・にはおよばない
[例文]
However condominium sales of Belhomes is not as large as Althomes’.
しかしベローム社のマンションの売上はアルソーム社のそれには及びません。

グラフを使って割合を説明する例文

ここからは、グラフ使って割合を説明する例文をお見せします。次回の英語プレゼンの参考にしてみてください。

例文1:調査結果を発表する

Now if you could please take a look at this pie chart.

This shows the breakdown of the responses to the questionnaire we conducted during our last marketing campaign. The questionnaire asked the question “On a scale of 0 – 10, how inclined are you to recommend others to use our services?” The vast majority gave us a score over an 8. It accounts for 75%. Around 15% gave us a score between 5 and 7, A number of respondents gave us a score between 2 to 4, and almost none gave us a score below that.

In short, it seems like we have been maintaining customer loyalty, however we need to take note that most of these respondents were long-term customers. Approximately 70% of the respondents have been with us for over 6 months. I believe we will need to conduct another survey targeting new customers and provide a higher incentive to respond.


ではこちらの円グラフをご覧ください。

こちらは前回のキャンペーン期間中に実施したユーザーアンケートの回答の内訳です。「弊社のサービスをいかに他の人に勧めるかを0-10の数値で表してください」と質問したところ、大多数が8以上。75%を占めます。約15%が5から7の間と回答、若干名が2から4と回答し、それ以下はほぼありませんでした。

要約すると、ロイヤリティーを保つことができているように見えますが、ほとんどの回答者は長期のユーザーであることを念頭に置かなければなりません。回答者のうち約70%が6ヶ月以上の継続利用者になります。このため、新規顧客のみを対象としたアンケートを実施し、より高いインセンティブを用意すべきでは、と考えています。

割合を説明する時は、冒頭でPlease take a look at~をよく使います。この一言で出席者はグラフに注目します。

次に、何について調査したものなのかを説明しましょう。上の例文でも、This shows the breakdown of~という表現で、「こちらは~の内訳を表したものです」と伝えています。

また、改善点を提案するような場合、根拠となる数字は明確にした方が説得力が出るので、それぞれのパーセンテージについて言及してもよいでしょう。

最終的な結論を伝える前にIn short, …といったフレーズを入れると、すっきりとまとまった、わかりやすいプレゼンテーションになります。

【覚えておきたい単語・イディオム】
breakdown of~(~の内訳)
conduct(実施する)
respondent (回答者)

例文2:売上の比率を発表する

And now this chart summarizes the sales volume by region. As you can see here, sales from the Asia Pacific region constitute roughly half of our overall sales. The next biggest is the Middle East, which adds up to 28%, and then comes Europe, which accounts for roughly 12%.

The Asia Pacific region is becoming saturated and there is a lot more potential in the Middle East and Europe. We might want to consider dispatching more people in these regions moving forward.


さて、こちらの図は地域毎の売上高をまとめたものです。ご覧の通り、アジア太平洋地域からの売上が全体の約半分を占めています。次に大きいのが中東地域で28%にのぼり、その次にヨーロッパですが、こちらは約12%になっています。

アジア太平洋地域は成熟し始めている一方で中東とヨーロッパにはかなりの伸び代があります。今後はこれらの地域への増員を検討してもいいかもしれません。

上記のように数字の報告だけでなく、次回に向けての新たな施策も提案するといいですね。

【覚えておきたい単語・イディオム】
saturated (成熟している)
dispatch (派遣する)
moving forward(今後、将来)

グラフを説明する時のポイント

円グラフなどの図の説明は、以下の順序で話すのがポイントです。聞き手にとってわかりやすいのはもちろん、慣れない英語でのプレゼンテーションでも落ち着いて進行できるでしょう。

▼ グラフの見方や、何を表した図なのかを伝える。
▼ それぞれの数値を概算で説明し、数値の大小について言及する。
▼ 必要な場合は、過去の数値や他社の数値などと比較し、変化や現状を述べる。
▼ これまでの考察から、今後の戦略について伝える。

ビジネスでは、データをもとに企画や戦略を練ることが重要です。数字やグラフの発表は避けて通れないはずなので、しっかり練習と実践をしておきましょう。

【英語学習のTIPS】

英単語は、やみくもに覚えようとしても、イメージがわかずに挫折してしまいがちです。今回は「割合」を意味する英単語を4つほど紹介しましたが、全てを一気に習得する必要はありません。

例えば、「まずは円グラフを説明できるようにしよう」といった目標を決めて、それに必要な英単語を少しずつマスターしていくとよいでしょう。無計画に学習するよりも、目的がはっきりしているので、必要なフレーズが頭に入りやすくなります。

ある程度基礎ができてきたら、「プレゼンテーションでのグラフ説明」「謝罪の仕方」など、自分が何をできるようになりたいかを意識することが非常に重要です。

まとめ

「割合」に関する英語はプレゼンテーションなど、重要なタイミングで必要になることが多いでしょう。特に、自分の企画や戦略について説得力をもたせたい場合は、しっかりとその根拠を説明できるようにしておきたいものです。

またビズメイツブログでは、ビジネス英語に役立つフレーズをさまざまなトピックで解説しています。業務内容のテーマ毎に学習ができるので、ぜひ他の記事も見てみてくださいね。

英語学習に迷っているなら、プロに相談しませんか?
累計10万人を超えるビジネスパーソンが利用するビジネス特化型オンライン英会話
Bizmatesが提供する英語コーチング「Bizmates Coaching」
あなたの英語力を最短ルートで着実にビジネスレベルに導きます

あなたの英語力を分析し、強み弱みに合わせた最適な学習プランを提供

第二言語として英語を習得した専属の日本人コンサルタントがマンツーマン指導

ビジネス特化のオンライン英会話も毎日利用可能

・月額は3万円代。他社英語コーチングと比較して約1/5の料金

英語初心者から上級者まで幅広くご利用いただき
サービス満足度は90.6%
初月は50%0FFの17,325円(税込)でご利用いただけます。

※【サービス満足度】2024年3月21日~3月27日実施のBizmates受講生アンケート結果に基づく(n=53)
※【17,325円(税込)】無料会員登録から3日以内の申し込みいただいた方

英語学習に迷っているなら、プロに相談しませんか?
累計10万人を超えるビジネスパーソンが利用するビジネス特化型オンライン英会話
Bizmatesが提供する英語コーチング「Bizmates Coaching」
あなたの英語力を最短ルートで着実にビジネスレベルに導きます

あなたの英語力を分析し、強み弱みに合わせた最適な学習プランを提供

第二言語として英語を習得した専属の日本人コンサルタントがマンツーマン指導

ビジネス特化のオンライン英会話も毎日利用可能

・月額は3万円代。他社英語コーチングと比較して約1/5の料金

英語初心者から上級者まで幅広くご利用いただきサービス満足度は90.6%
初月は50%0FFの17,325円(税込)でご利用いただけます。

※【サービス満足度】2024年3月21日~3月27日実施のBizmates受講生アンケート結果に基づく(n=53)
※【17,325円(税込)】無料会員登録から3日以内の申し込みいただいた方

  • ビジネス英語
  • #ビジネススキルを学ぶ
  • #職場の英語

Share

オススメのビジネス英語の記事

Bizmates