英語学習法
2022.06.25
独り言で英会話はできるようになるの?メリットや具体的なやり方、参考ネタ・フレーズを解説
「独り言で英会話はできるようになる?」
「独り言で英会話を学ぶ具体的なやり方を教えてほしい。」
このような疑問や悩みをお持ちではないですか?
英会話ができるようになりたいなら、「とにかく話すこと」が重要です。
ですが、日本では英語を話す機会が少ないので、スピーキングの練習不足になってしまいがちです。
また、スピーキングを練習しようと思っても、英語に対する知識がある相手でないとできないので、練習不足はなかなか解消されません。
この記事ではスピーキング力をつけたいあなたに、相手がいない時でも手軽に取り組める「独り言」でできる英会話の学習方法をご紹介します。
具体的には独り言でできる英会話学習のやり方やメリット、実際に使える例文まで詳しく解説しますので、独り言の英語学習について知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
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独り言で英会話を身につける学習方法とは
英語学習で大切なのは、単語やフレーズを暗記するインプット学習と、覚えた英語を使うアウトプット学習です。
アウトプットの練習をしないと、覚えたはずの英文はすんなり口から出てきません。そこでオススメなのが、独り言で身につける英会話の学習方法。
英語の独り言なら、相手がいなくてもひとりでスピーキング力を伸ばせます。
「独り言」とは相手がいないのに、なんとなく呟いてしまう言葉のことです。
英会話学習における「独り言」は、なんとなくではなく、身の回りや日常で起きた出来事をはっきり英語で呟きます。
「I cook my breakfast. (朝食を作ります)」と行動を英語にするのもいいですし、「Shall we have a coffee?(コーヒーを飲みましょうか)」と相手を想定して話しかけるのもいいでしょう。
呟きの中で表現できない単語が出てきたときは、単語帳で調べてください。
疑問に感じたときすぐに調べることで、使える単語がひとつずつ増えていきます。少し変わった学習方法であるものの、独り言で学ぶ効果は絶大です。
独り言のメリットは、次の章で詳しく解説します。
独り言英会話のメリット
独り言で英会話の学習をするメリットのひとつは、完全無料でできることです。
ほかにもメリットはいくつかありますが、ここでは以下の3つをご紹介します。
- 日常生活の中で学べる
- 他の作業をしながらでも学習できる
- 英語を口に出しやすくなる
順番に見ていきましょう。
日常生活の中で学べる
独り言の英語学習は決まった場所や、決まった時間に学習する必要はありません。
日常生活の中で、自分が「英語を話そうかな」と思ったらいつでもどこでもはじめられます。
いつもしている行動のなかで、話したい内容を呟くだけです。
たとえば料理をしながら「I am cooking my lunch. (お昼ごはんを作っています)」など呟いてみてください。
このように独り言の英会話学習は日常に落とし込めるので、ムリなく英語力を向上させることが可能です。
会話をはじめるとき、通常は誰か話し相手を探します。
英語となるとなかなか相手が見つからず、話すチャンスがなく諦めてしまいがちです。
独り言なら、話し相手を探す必要もなく、いつでもどこでもできるので、学習のハードルが下がります。
そのため、英語学習を習慣化しやすく、挫折しにくいのが大きなメリットです。
他の作業をしながらでも学習できる
独り言で英語を話すのは、机に向かって集中しながら学習する方法ではありません。
自分がこれから行動しようとしていることや、いま行動している状況を英語にします。これならほかの作業をやりながらでも学習できるので、非常に効率のよい勉強方法です。
たとえば朝食を作る時間は料理や食べ物の英文を考えます。
「I eat two eggs today. (今日は卵を2つ食べます)」や「I drink a cup of milk.(ミルクを一杯飲みます)」とテーブルの上のものを英語にするだけです。
ほかにも自宅でトレーニングする間に英語で独り言を呟くのはいかがでしょうか。
「I can do 100 pushups. (腕立て伏せを100回できる)」、「I can run faster.(もっと早く走れるよ)」と英語で話すことで、運動のモチベーションにもなります。
独り言の英語学習は、ほかのことで忙しくても学びやすいのがメリットです。
英語を口に出しやすくなる
独り言を呟く前に、今日使うフレーズを決めておくと呟きやすくなります。
たとえば、今日のフレーズは「I would like to ~.(〜したいと思う)」と決めます。
「I would like to~.」は「I want to~.」の丁寧な言い方です。ビジネスでよく使うフレーズです。
- 「I would like to study English. (英語を勉強したいです)」
- 「I would like to see this. (これを見たいです)」
- 「I would like to go to the washroom. (トイレに行きたいです)」
定型文を覚えたら、単語を入れ替えるだけでさまざまな場面に使えます。
日常レベルで英語を発音していれば、無意識でも英語で話すようになるでしょう。
英語の瞬発力が上がり、スムーズに会話ができるようになるメリットがあります。
独り言英会話の学習ポイント
独り言で英会話を効率的に学習するためのポイントがあります。
とくにオススメは以下の3つ。
- 話を投げかける相手をイメージする
- ムリせず続けることを意識する
- 日常の一つひとつの行動を英語に変換する
ひとつずつ見ていきましょう。
話を投げかける相手をイメージする
独り言とはいえ、内容を伝える相手は想像しておくといいでしょう。
実際に実在する人物でもいいですし、架空のキャラクターでも大丈夫です。
実際に英語を使うときは、だれかに話しかけることがほとんどです。普通の独り言のように「これしようかな」「あれしたいな」だけでは、会話の練習にはなりません。
重要なのは話を投げかける相手をイメージして、独り言を呟くことです。
英語には日本語のような尊敬語や謙譲語はありませんが、相手が変われば、使うフレーズが変わります。英語にも目上の方や、上司に使う丁寧な表現があるからです。
「Can I have~?」「Could I have〜?」「May I have~?」など、だれに話すかをイメージしながら、相手に応じて使い分ける練習をしてください。
ムリせず続けることを意識する
いくら学習のハードルが低くても、継続できなければ意味はありません。
継続できない理由としてムリのしすぎが挙げられます。
難しい英文で話そうとして、教科書や辞書で必死に英作文を作ったり、難しい単語をすべて調べたりしていると、日常の行動に支障が出てしまいます。
つまりムリをしていると、いずれ時間が取れなくなり英会話学習が続きません。
独り言で行う英会話学習の目的は、英会話のアウトプットをすることです。
自分が知っているフレーズを繰り返し使うことで、そのフレーズは日本語に訳さなくても英語がでてくるようにします。
たとえば独り言の英会話の学習を行うことで、「りんごが好き」と英語で喋る場合は「I like apples.」と頭で考えなくても、自然と口から出てくるようになります。
独り言で英語を話すのは、難しい言葉を使うためではなく、知っている英文を瞬間的に英語にできるようにするための練習です。
独り言を日常に落とし込んで、習慣化できるまではムリをしないでください。
どのような英語学習もまず続けることが重要です。手軽にできるオンライン英会話でさえ、続けることは難しいと言われています。
続けるためにはどうしたらいいのか、独り言の英語学習と共通することもあるので、興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
>>オンライン英会話が続かない理由 継続に必要な3つの方法とは?
日常の一つひとつの行動を英語に変換する
自分の知っている英語で呟くのに慣れてきたら、つぎは日常の行動の一つひとつを英語に変換してみましょう。
朝目覚めてから、自分が行動することを英語でいう練習です。
「I get up. (起きるよ)」「I go to toilet. (トイレ行くよ)」など、すべてを英語にします。
自分が行動する英文や英単語は、動きとともに身体で覚えるので身につきやすいでしょう。
子どもの英語スクールでは、ダンスをしながら学習する方法がよく使われます。これは動きがあると英語が知識として定着しやすいからです。
英文と動作を結びつければ、日本語に訳す必要もありません。
その結果、無意識でも英語が出てくるようになり、英会話学習を習慣化できます。
独り言英会話のやり方
独り言で英会話を学習するときは、まず日常の行動を口にすることからはじめます。
日常英会話がある程度できるようになったら、次にオススメする方法はイメージ学習です。
どのようなやり方なのか、以下の3つをイメージしてお伝えします。
- ビジネスシーンをイメージしてみる
- 友達との会話をイメージしてみる
- 初対面の人と会話する時をイメージしてみる
詳しく見ていきましょう。
ビジネスシーンをイメージしてみる
スラスラ英語を話せるビジネスパーソンになりたい方は、ビジネスシーンを想定してみてください。
ビジネスでは、下記のようにさまざまな場面が出てきます。
- 取引先に名刺を渡す場面
- 自己紹介(役職や仕事内容)を行う場面
- オンラインミーティングをする場面
上記の例のように、実際に起こる具体的なビジネスシーンを想定して、独り言を考えてみるのがよいでしょう。
名刺を渡す場面なら下記のような設定が考えられます。
新規のお客様と月曜日にアポイントが取れた。
上司と出かけて、相手の会社の課長さん、担当者に会っている。
まず、上司が相手の課長さんに名刺を渡した。
次は自分の順番だ。
- 「My name is ~ .(~です」
- 「Thank you for your time today. (本日はお時間をいただきありがとうございます)」
- 「Here is my business card.(こちらが私の名刺です)」
- 「It is a pleasure to meet you. (お会いできて光栄です)」』
俳優がセリフを覚えるように、何度もリハーサルを繰り返すことで、本番は役になりきれます。
友達との会話をイメージしてみる
友達との会話を想定してみるのもよいでしょう。
たとえば、最近起きたおもしろい出来事や悲しい出来事など、気軽に友達へ話しかけるような表現を独り言で呟いてみると、英会話学習に効果的です。
友達との会話はビジネスシーンのように、何度も練習をする必要はありません。
日本語でも同じように、話題の豊富な人とは楽しく会話ができます。
時事ニュースや流行っていることを見つけて、知らない英単語が出てきたら調べてみましょう。
あとはお決まりのフレーズに入れるだけで、会話のきっかけになります。
- 「I saw the news about ~.(~についてのニュースを見たよ)」
- 「Do you know about ~?(~について知っている?)」
- 「What do you think about ~?(~についてどう思う?)」
ニュースを見ながら、友達が横にいるつもりで呟いてみてください。
初対面の人と会話する時をイメージしてみる
初対面の人と会話する際は、自己紹介や住んでいる地域、今日の天気などの話をすると思います。
そのようなシーンをイメージして、独り言を英語で呟いてみるとよいでしょう
初対面の会話は、同じことの繰り返しが多くなるので、ある程度スクリプトが作れます。
ビジネスの場面で使えそうなテンプレをご紹介しますので、自分の情報に置き換えて何度も呟いてみてください。
- 「Hi. Nice to mee to you. I’m (名前). (はじめまして。(名前)です)」
- 「I am a (肩書)at (会社名).(私は(会社名)の(肩書)です)」
- 「My company is in (地名) in Japan. (うちの会社は日本の(地名)にあります)」
- 「Have you ever been to (地名)?((地名)に行ったことはありますか)」
- 「It would be great if you came to (地名).((地名)でお会いできたら嬉しいです)」
- 「It was a pleasure to meet you today. (今日はお会いできて光栄でした)」
- 「I hope to see you again soon. (また近いうちにお会いできることを願っています)
独り言英会話の参考ネタ・フレーズ
独り言の英語学習でそのまま使える、例文のフレーズをいくつかご紹介します。
どうはじめたらよいかわからない方は、まず下記のフレーズをそのまま真似してください。
日常シーンにおける参考ネタ・フレーズ
日常生活で行動する前に、まず英語でいう習慣をつけてみましょう。
朝起きてから夜寝るまでのフレーズです。
〜に動詞の原形を入れると、さまざまな場面で利用できます。
Oh time to get up. (あ~、起きる時間だ)
Let’s brush my teeth. (歯磨きしよう)
*Let’s~は、「誰かと~を一緒にしよう」と、行動を促す言葉です。
独り言ですが、誰かに話しかける言葉で練習しておけば、いざ他の人と会話するときそのまま使えます。
例:Let’s cook our breakfast.(朝食を作ろう)
Let’s clean our clothes. (洗濯しよう)
I have to go now. (もう行かないといけない)
*I have to〜は、「〜しなければいけない」で義務をあらわす言葉です。
否定文のI don’t have to〜で「する必要がない」となります。
例:I have to close the door. (ドアを閉めないといけない)
I have to catch the train.(電車に乗らいないといけない)
I should buy my dinner. (夕飯を買わないと)
*I should〜は、「〜すべきだなぁ」と自分にいい聞かせる表現です。
例:I should take a bath. (お風呂に入らないとなぁ)
I should sleep early. (早く寝ないとなぁ)
ビジネスシーンにおける参考ネタ・フレーズ
ビジネスシーンで使えるフレーズを集めました。
名刺を渡す場面や、自己紹介のフレーズはすでに上記でご紹介しました。
ここでは挨拶や謝罪をする、お礼をする、頼みごとをする場面を想定したフレーズをピックアップします。
挨拶
「How are you today? (やあ、今日の調子はどう)」
「How’s it going?(調子はどう)」
「How have you been? (元気だった)」
謝罪
「I’m very sorry. (本当にごめんなさい)」
「I apologize. (お詫びします)」
「It’s my fault. (私が悪かった)」
お礼
「Thanks.(ありがとう)」
「Thanks a lot.(本当にありがとう)」
「I really appreciate it. (感謝します)」
頼み事
「Please come with me.(一緒に来て)」
「Could you tell me how to use this? (これどうやって使うか教えてください)」
「Would you mind helping me?(手伝っていただけますか)」
独り言英会話を行う際の注意点
手軽にいつでもできる独り言の英語学習ですが、はじめる前に注意したい点があります。
- 独り言だけでは大きな成長は期待できない
- 単語を知らないと独り言英会話が成り立たない
詳しく見ていきましょう。
独り言だけでは大きな成長は期待できない
独り言で英会話を話すのは、あくまでスピーキング力を鍛える学習方法です。会話においては相手の反応に応じて、使う表現を変えなければいけません。
会話ができるようになるためには、相手の会話に応答する必要があります。
そのため、ある程度独り言で英会話を学習したら、実際に英語を話せる友達や英会話スクールの講師と会話をするなどして、実践経験を積みましょう。
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単語を知らないと独り言英会話が成り立たない
独り言で英語を話すときは、そもそも単語を知らないと成り立ちません。
ですので、まずは単語をある程度覚えてから、独り言の英語学習を行なってみるとよいでしょう。
とはいえ、独り言の英語学習を行いつつ単語を覚えていくやり方が効率いい場合もあります。
独り言はまず知っている単語を使って呟きます。そして毎日ひとつでも新しい単語を取り入れれば、単語数が増えますよね。
独り言でできる英会話の学習に決まったやり方はありません。自分がやりやすい方法を試してみてください。
やりやすい方法で毎日継続することがなにより重要です。
英単語の覚え方は下記の記事で詳しく説明しています。
まとめ
独り言の英語学習はいつでもどこでもはじめられます。
英語を話せるようになりたい方は、すぐにでもはじめてください。
まずは自分の身の回りのことを英文にして、行動する前に発話します。次に相手がいることを想定しながら、さまざまなシーンをイメージして演じます。
なにを話したらよいかわからない方は、この記事で紹介している例文をお使いください。
独り言なので誰にも聞かれることはありません。恥ずかしがらず、大きな声ではっきり口に出しましょう。
ただ独り言だけでは、すぐに英語が話せるようにはなりません。
独り言英会話を続けながら、実践で話す練習も同時に行うことで、より効果的に英語が身につきます。
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