ややこしい「その他」の英語表現をスッキリ理解!使い分けのポイントと例文

英語で「その他」を意味する単語はanotherやother、the otherなどがありますが、同じ意味でも文脈によって使い分けが必要です。

そこでこちらの記事では「その他」を表す英語表現やそれぞれの意味の違いを解説します。

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「その他」を意味する5つの英語表現

「その他」の単語は、使い分けが複雑なため、文法的なルールから理解しようとすると混乱してしまいます。それぞれの単語の例文を繰り返し読んで発話練習を行い、各単語やフレーズの使い方を感覚的につかむことを目指しましょう!

実際に英語を流暢に話している人も、ルールから覚えるのではなく、英語に触れる機会を増やすことで正しい使い分けができるようになっています。

Another(その他、もうひとつ、別の)

Another
その他、もうひとつ、別の

「その他のうちのどれかひとつ」というニュアンス。複数のもののうちからの一つという意味ですが、その一つがどれなのかは特定されません。

[例文1]
I’ll discuss that on another occasion.
また別の機会に話します。
[例文2]
This tea is smooth. I’d like to try another flavor.
この紅茶は美味しいですね。他の味も試したいです。
[例文3]
My kids are getting bigger. I’m thinking of getting another car.
子供が大きくなってきたので、もう一台車を購入しようと思っています。

Other(その他)

Other
その他

一つのものに対して、その他のものが複数ある時に使います。ただし、その「その他」については特定されていません。Anotherの複数形です。

[例文1]
Do you have any other questions?
他に何か質問はありますか?
[例文2]
Five other people applied for the position.
その他5人の方が応募しています。
[例文3]
This suit comes in some other colors. Would you like to see them?
こちらのスーツは他のお色もございますが、ご覧になりますか?

Others / The others / The rest(その他全て)

Others / The others / The rest
その他全て

Others、もしくはThe othersは、ひとつ、もしくはひとつのまとまりとその他全てを分け隔てる時に使われます。「その他全て」に際限がない場合は Others、「その他全て」の範囲が特定できる場合はThe others とします。

The rest はthe others と同じ意味です。

[例文1]
Your diligence sets you apart from others. (「その他全て」に際限がない)
あなたには他の人と違う素晴らしさがあります。
[例文2]
Let’s wait for the others to submit their work. (その他全て)の範囲は、コンペに参加している業者の数)
他の業者が提案を提出するまで待ちましょう。
[例文3]
Some people like clerical work, while others prefer creative work. (「その他全て」に際限がない)
事務系の仕事が好きという人もいれば、クリエイティブな仕事が好きという人もいます。
[例文4]
I would like the rest of the data in an hour.
あと1時間で残りのデータをいただきたいです。
[例文5]
I caught some duplicates on page 1, but the rest is okay.
話が重複しているところが一箇所ありましたが、あとは大丈夫でした。

the other(もう一方)

the other
もう一方

「二つのうちの一つ」という意味なので、比較しているものが2つである時のみ使われます。

[例文1]
This plan is far more realistic than the other.
この企画案の方がもう1つのより現実的です。
[例文2]
The file could be in the other folder.
もう1つのフォルダーに入っているかもしれません。
[例文3]
There’s more space in the other room.
もう1つの部屋の方がスペースに余裕がありますよ。

 

「その他」が特定される 「その他」は特定されない
単数名詞 the other another
複数名詞 the others other / others

「その他」の使い分けクイズ!

ここからは上記で紹介した使い分けクイズを出題します。感覚的に適切な「その他」表現を使えるようになるまでたくさん例に触れるしかありませんが、自信がついてきたら挑戦してみてください!

Quiz 1
You can borrow this book but not ________.
この本は借りられますが、その他は借りられません。
Quiz 2
Do you have any ______ concerns?
何か他に気になることはありますか?
Quiz 3
Please bring ________ copy of the document, just in case.
念の為、他にもう1部持ってきていただけますか?。
Quiz 4
A: Which bag would you like?
どちらのカバンがいいですか?
B: This bag is too small for my PC. I should get _______ one.
こっちのバッグは大きすぎるので、もう一つの方を購入します。
Answer:
1. the others 2. other 3. another 4. the other

「〜など・残り」を意味する「その他」の英語表現

「〜など・残り」という意味の「その他」の英語表現もあります。使用頻度が高いので、たくさんの例文に触れてニュアンスをつかんでいきましょう!

and so on(〜など、〜とか)

and so on
〜など、〜とか

and so onは「〜など」という意味のイディオムです。A, B and so onという並びで、AとBを並列させて使いますが、並列する対象には一般的に人間に対しては使いません。

またand so on and so forth と言い換えることがありますが、意味に違いはありません。

[例文1]
I have tons of things to do today. I need to write reports, edit my slides, reply to emails, and so on.
今日はレポートを書いたり、プレゼン資料を編集したり、メールに返信したりなど、やることが多くて。
[例文2]
I like admin work, such as setting up meetings, answering phone calls, and so on.
私は会議の調整や電話応対などの事務系の仕事が好きです。
[例文3]
I’m planning to travel to New York, San Francisco, Washington, D.C., and so on.
訪問先はニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンD.C.などを予定しています。

…and things like that(〜など)

…and things like that
〜など

and things like thatはネイティブがよく使う表現で、カジュアルな会話で使われることがほとんどです。

[例文1]
Yesterday, I did a lot of cleaning, grocery shopping, and things like that.
昨日は掃除をしたり買い出しをしたりなどしました。
[例文2]
In my weekly meetings, we often talk about my ongoing tasks, problems, and things like that.
毎週定例の報告会では、担当している業務の状況や課題などについて話すことが多いです。

etc.(など)

etc.
など

etc.は基本的にはメールなどの文章中に出てくる表現で、会話ではあまり使われません。

[例文1]
That shop sells computer parts, cameras, etc.
あの店はコンピューター部品やカメラなどを売っている店です。
[例文2]
For the conference tomorrow, could you prepare the chairs and tables, mics, etc.?
椅子やテーブル、マイクなどを用意してもらえますか?
[例文3]
This position requires marketing experience, design skills, etc.
この業務はマーケティング経験やデザインスキルなどを要します。

elseを使った「その他」の表現

elseも「その他」を表現できます。elseは疑問詞と組み合わせて使うことが多いです。

What else?
他の何か
[例文]
What else should we remove from the list?
他に何をリストから外しましょうか?
Who else?
他の誰か
[例文]
Who else would you like to invite to the party?
パーティーには他に誰を呼びたいですか?
Where else?
他にどこか
[例文]
Where else could it we place this?
他にこの荷物を置ける場所はありますか?
Anything else?
他に何か
[例文]
Is there anything else you’d like to discuss?
他に何か話し合っておくべきことはありますか?

【英語学習のTIPS】感覚で覚える

今回のテーマは学生の時に学習したけど、あやふやなまま覚えてしまった人も多いのではないでしょうか。日本語では「その他」はひとつしか言いようがないので、細かく覚える必要はありません。ですが、英語は同じ表現でも微妙な違いがあります。

5つも同じ意味の表現があると、いざ使おうと思っても「どれを使ったらよいのだろう?」とその都度迷ってしまいそうですよね。迷ってしまうのは、記憶力の問題ではなく、その言葉に馴染みがないからです。日常的に何度も耳にして何度も自ら口にすれば感覚的に適切な表現を使えるようになります。

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まとめ

「その他」を意味する単語はたくさんの種類があり、それぞれニュアンスや使い方が変わってきます。最初は混乱してしまうかもしれませんが、マスターするにはたくさんの例文に触れることが大切です。文章はもちろん、ドラマや映画などでもたくさんの英語表現に触れ、使い分けができるように目指していきましょう!

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