英語学習法
2023.11.07
海外転職して後悔する理由5つ|意外と知らない現地採用のリアルを教えます
「日本でキャリアを積んできたけど、そろそろ外国に出て自分の腕を試したい!」
「でも、海外転職して失敗したくないし、後悔したくない…」
海外企業に転職するのは、日本国内での転職よりも大きな決断が必要です。だからこそ後悔はしたくないですよね。
本記事では、海外転職して後悔してしまう理由5つと後悔する人の共通点を解説します。
Contents
海外転職して後悔する理由|意外と知らない現地採用の現実とは
海外に転職して後悔する理由は、以下の5つが考えられます。
- 海外の評価基準についていけない
- 駐在員と現地スタッフの板挟みになってしまう
- 日本の社会保険が適用されない
- キャリアアップが難しい場合も
- 日本の企業と比べて福利厚生が充実していない可能性が高い
それぞれの理由について、詳細に見ていきましょう。
海外の評価基準についていけない
1つ目の理由は、日本企業と海外企業との評価基準にミスマッチを感じてしまうことです。
日本企業の場合、最近では実力主義の企業も増えてきているものの、年功序列が評価の基準になっている会社はまだまだ存在します。
仕事で成果をだしていても、年齢が高い人のほうが年収が高くなります。
一方で海外企業では、年功序列の評価体系はなく、実力で評価される傾向にあります。優秀な成績を収め実績を出し続けられる人にとっては最適な環境です。
しかし結果をだせなければ給料も上がらず、なかには解雇になってしまう可能性もあります。
実力主義の厳しい世界で働く覚悟をもっていなければ、海外転職をしてしまったことを後悔する可能性があります。
駐在員と現地スタッフの板挟み状態になってしまう
海外企業に現地採用されると、現地の駐在員と現地スタッフとの間で板挟みになるという問題点も珍しくありません。
具体的には、本社スタッフが海外現地企業の現状を知らないままルールを適用させる場合があげられます。
海外拠点では、本社のルールを守らせるように求めてくることがありますが、一方で現地スタッフはその国でのやり方を尊重してほしいと考えます。
このような板挟みが起こると、間に挟まれる人へのストレス負荷は大きいです。
結果うまくコミュニケーションが取れなくなり、海外企業へ転職したことを後悔してしまうケースもあるようです。
日本の社会保険が適用されない
海外企業で働くと、勤め先の国の社会保険制度が適用され、日本の社会保険制度は適用されません。
日本の社会保険は、医療費の70%が保険適用で自己負担は30%ですみますが、海外ではそうではありません。
たとえばアメリカでは日本のように国民皆保険制度はなく、民間の保険に任意で加入するので、加入する保険によって自己負担率も変わります。1度の治療で数万円~数十万円程度かかる場合もあり、医療費の請求額が非常に高額になる場合があります。
このように国によっては、日本にいるよりも高額な医療費がかかる可能性もあります。
また、海外企業で働いている間は日本に年金を納めていないことになるので、老後に受給できる年金額が少なくなります。納めた額によっては年金をもらえないかもしれません。
病気や怪我をした場合に高額な負担額がかかるだけではなく、老後にもらえるお金が少なくなるなどのデメリットが海外転職するとあります。
後悔しないためにも、転職先の国の社会保険事情はくわしく理解しておきましょう。
キャリアアップが難しい場合も
海外に転職すると、キャリアアップが難しくなってしまうケースがあります。
日本の企業と違い、海外現地企業では仕事のプロセスではなく「結果」を評価されます。
進めていたプロジェクトを予定どおり進められなかったり、売上ノルマを達成できなかったりなど、結果を思うようにだせなければ、当然人事部や上司、同僚から評価されません。出世ルートから外れてしまい、キャリアアップが難しく年収や役職などが上がらない可能性があります。
海外企業に転職してキャリアアップするために必要なのは、いまの職場で高い実績を出すことです。
いまの職場でプロセスではなく結果で評価されていない状態だと、海外企業に転職したとしても評価されにくいです。キャリアアップの難しさから、海外企業への転職を後悔する場合があります。
日本の企業と比べて福利厚生が充実していない可能性が高い
日本企業と比較して福利厚生が充実していない点も、転職して後悔する理由です。
日本企業に所属しながら海外企業に駐在員として赴任する場合は、家賃補助制度など、日本企業の福利厚生制度が適用されます。
しかし海外で現地採用される場合は、日本企業の福利厚生は適用されません。
たとえばアメリカ企業では退職金制度がありません。また、日本とは違い社会保険への加入が任意であるため、企業が医療費の負担をしていないケースがあります。
これまで日本企業の福利厚生制度に満足感していた方にとっては、海外企業の福利厚生制度は不満に感じるかもしれません。
このように福利厚生が充実していないために、海外企業への転職を後悔するケースがあります。
海外転職で後悔する人の共通点3つ
海外転職で後悔する人には以下3つの共通点があります。
- 自己分析ができていない人
- いま勤めている企業で実績を残せていない人
- 海外に対して高い理想を描いている人
自分への理解が足りておらず、現状に強い不満を覚えている人は、海外転職で後悔する可能性があります。
自己分析ができていない人
自己分析が不十分な状態で勢いのまま転職してしまい、後悔してしまう傾向にあります。
自分の働く軸や価値観が不明瞭なままだと、仮に転職できても海外企業とのミスマッチが生じる可能性があるからです。
ミスマッチの具体例は次のようなものがあげられます。
- 仕事内容(思っていた仕事内容とちがう、など)
- 企業文化・風土と自分の働く価値観との違い
ミスマッチが生じてしまうとそのギャップによりストレスが高まってしまい、働き続けるのがつらくなってしまいます。
またアメリカのように個性を大切にする国で働く場合は、自分の意見を主張できないと円滑にコミュニケーションできません。
自己分析ができていないと自分の考えをまとめられず、自己主張ができないため、職場で苦しむことになります。
- どのようなことをやりたいのか?
- 自分はどのようなスキルを持っているのか?
- どのような働き方を実現したいのか
- 海外企業に転職して何を成し遂げたいのか
海外の企業に転職するという未知の世界に飛び込むからこそ、まずは自己理解から進めてください。
自己分析を徹底することで、自分が求める仕事の軸や働く価値観を明確化でき、ミスマッチの少ない会社選びができるようになります。
企業で実績を残せていない人
いま勤めている企業で実績を残せていない人は、海外企業に転職したとしても後悔する可能性が高いです。
会社で結果がだせていないのに海外企業へ転職しても、上司や同僚から評価されず、いまの状況よりも悪くなるケースがあります。
その結果、思うようなキャリアアップを図れなかったり、解雇になってしまったり、せっかく海外の企業に転職したのに後悔ばかりが残る結果になってしまうかもしれません。
海外企業に転職したい場合は、少なくとも現職で周囲が認めるような高い実績を残すよう努力しましょう。
周囲が認める高い実績の例は次のようなものがあげられます。
- 50名の営業メンバーを統率し、前年比200%の営業利益をもたらした
- 海外企業との合弁会社を設立し、現地の管理職として事業立ち上げをした
海外に対して高い理想を描いている人
海外に対して、高い理想を描いていませんか?
たしかに、海外で働くことに対して希望をもつことは悪いことではありません。
しかし、海外に対する理想が高すぎると、転職して後悔する場合があります。
海外に対する高い理想は、イメージが先行している可能性が高いです。たとえば、インドネシアやタイなどの東南アジアは物価が安いので、固定費を抑えながら多くのお金を貯められる、と考えていたとしましょう。
これらのイメージは捉え方によっては事実ですが、現地に行くと日本で当たり前に使えるようなインフラ設備やサービスが整っていないかもしれません。
実際に何の前触れもなく水や電気がとまってしまうこともあり、仕事だけでなく日常生活においても不便することから、後悔してしまうこともあるようです。
海外の良い側面だけ見て高い理想をもっていると、海外に転職した際に理想と現実との間にギャップを感じ、後悔してしまう可能性が高いです。
後悔しないためにも、海外現地転職の良い部分だけでなく、デメリットについても目を向けましょう。
海外転職して後悔しないためのポイント
海外転職で後悔しないためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 海外転職する目的を定める
- 海外で働くメリット・デメリットを理解する
- 海外転職専門の転職エージェントを利用する
海外転職で後悔しないためには、海外で働く現実を知ることが大切です。
海外転職する目的を定める
後悔して失敗しないためにも、海外転職する目的を明確にすることが大切です。
目的を明確化しないまま勢いで海外転職を決めてしまった場合、転職先でミスマッチが生じる可能性があるからです。
海外転職する目的を明確にしておけば、自分の働く軸にあった国や企業を選べるようになるので、ミスマッチが生じにくくなります。
自己分析では、具体的に以下のことを整理しましょう。
- なぜ海外で働きたいのか?
- 転職して何を得たいのか?何を成し遂げたいのか?
- 転職したい国がある場合は、なぜその国でないといけないのか?
海外に転職する目的を定めることでゴールが明確になります。
ゴールが明確になれば、あとはそれに向かって努力あるのみという状態になるので、思考がクリアになり、後悔しにくくなりますよ。
海外で働くデメリットを理解する
海外で働くことに対して異様に高い理想を描かないように、海外で働くデメリットを理解しましょう。
「海外で働こう!」と考えはじめると、海外で働くことに対する「良い部分」ばかり見えてしまいます。
海外転職の良い部分は以下が考えられます。
- 実力主義なので、成果さえ出せば評価してもらえる
- 生活水準が上がる可能性がある
- 個性を大切に、自由に働けそう
しかし大切なのは、その良い部分に隠れている「苦労する部分、大変な部分」です。
海外で働くデメリットを直視することで、現実的な内容を理解したうえで行動できます。
一方、海外で働くデメリットとしては以下の点があげられます。
- 文化や言語の壁を感じ、カルチャーショックを覚える
- 会社の福利厚生や、年金制度・社会保険が不十分
- 国によっては治安が悪い
事前にデメリットとなるポイントを理解しておくことで、現地で働いて後悔する機会を減らせるでしょう。
実際に海外で働いた経験のある方が知り合いでいるのであれば、海外勤務の実情を聞いてみてください。リアルな体験談のほうが具体的なイメージが湧くはずです。
海外転職専門の転職エージェントを利用する
海外転職で後悔したくないならば、自分ひとりで安易に考えて決断するべきではありません。
ときには海外転職専門の転職エージェントに頼りましょう。
海外専門の転職エージェントは、あなたと同じように海外で働きたい人を数多くサポートした実績があります。
転職エージェントを使うことで海外転職に成功しやすくなるだけでなく、海外転職に後悔しないためのポイントも教えてもらえます。
海外専門の転職エージェントを使うメリットは以下のとおりです。
- それぞれの国の採用事情や働き方に精通しており、正しい情報を伝えてくれる
- 第三者目線で、自分に合ったキャリアを提案してくれる
- 海外転職で発生する面倒な手続き(VISA手続きなど)をサポート・代行してくれる
海外への転職を考えると不安になることもあるので、信頼できるエージェントに力を貸してもらえれば安心です。
まとめ
本記事では、海外への転職で後悔する理由や、後悔する人の共通点について解説しました。
海外への転職で後悔する人の共通点は次のとおりです。
- 自己分析ができていない人
- いま勤めている企業で実績を残せていない人
- 海外に対して高い理想を描いている人
海外転職で後悔しないために、自己分析をとおして海外転職の目的を明確化し、海外転職のデメリットも踏まえたうえで冷静に考えるようにしましょう。
- 英語学習法