英語学習法
2023.12.28
海外駐在に必要な英語力とは?海外赴任までにビジネス英語を身につける方法を徹底解説
「海外駐在に必要な英語力がどれくらいかわからない…」と悩んでいませんか?
実は、海外駐在を目指すなら、語学力のほかにコミュニケーション能力や異文化に対応する理解も必要。
ですが、「それをどうやって学べばいいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
本記事では、海外駐在時に必要な総合的な英語力について解説します。
「海外駐在時に必要な英語力が知りたい」「オススメの英語勉強法が知りたい」という方はぜひ参考にしてください。
Contents
海外駐在で必要な英語力は環境によって変わる
海外駐在先で求められる英語力は、駐在先の環境や取引先などによっても変わってきます。
事前に自分の赴任先の環境がどのようなものか、求められる英語力はどの程度かを知っておく必要があるでしょう。
また、英語力の中でもどの能力が求められているのかも知っておくと、自分の業務で使う英語力を集中的に鍛えられますよ。
ここでは、駐在先の環境や取引先によって変わる「海外駐在で必要な英語力」について解説します。
- 駐在国が英語圏の場合(難易度:高)
- 駐在先が非英語圏の場合(難易度:中)
- 日本人の比率が高い場合(難易度:低)
順番に見ていきましょう。
駐在国が英語圏の場合(難易度:高)
英語圏の国では、現地スタッフやクライアントの会話は「ネイティブ同士の英語」になることが多いため、求められる英語力が高くなります。
英語が母国語の方々と対等にコミュニケーションが取れるレベルの英語力が求められます。
ビジネス英会話力はもちろん、マナーや異文化理解力が必要だと認識しておくとよいでしょう。
TOEICで言うと、海外駐在時に求められる英語力の高さは一般的に「TOEICで600〜800点」。
一般財団法人「国際ビジネスコミュニケーション協会」によると、海外部門の社員に期待するTOEIC Listening & Readingスコアは570〜810点です。
参考記事:海外部門に期待するTOEIC® Listening & Readingスコアは570~810点
しかし、TOEICの点数が高くても「読み書きは得意だが、英語で対等にコミュニケーションを取るのは難しい」というケースもあります。
TOEICの点数以外にも、以下のような重要な指標があることを忘れてはいけません。
- コミュニケーション能力がある
- 異文化に対応できる能力がある
- ポジティブな考え方ができる
海外駐在に必要な英語力はTOEIC等の資格のスコアだけでは一様に判断できないことを理解しておきましょう。
駐在先が非英語圏の場合(難易度:中)
ビジネスシーンでは、「シンプル・丁寧・効果的」に話すことが基本です。
ネイティブが使うような難しい言い回しや、かっこいいフレーズで表現するのではなく、誰もが理解できるように伝えることが求められます。
日本語でのビジネスシーンでも同じことが想像できますよね。
そして、実は英語を使って仕事をしている人の8割が非ネイティブです。
その環境で英語でビジネスをする場合、より相手に伝わりやすい英語フレーズと伝え方が重要になります。
日本人の比率が高い場合(難易度:低)
駐在先に日本人スタッフが多い場合、日常的に使う言葉は日本語になります。
その場合は、高い英語力がなくても仕事をする上では問題ないため、最低限の英語力があれば勤務できるでしょう。
「英語はあまりできないけれど、海外駐在にいきたい!」という方は、駐在先に日本人スタッフが多い職場を選ぶと、高い英語力がなくても駐在できる可能性は高まります。
しかし、会社で英語が必要ない環境だとしても、生活するのは海外。
会社から一歩外に出れば英語を使わなければならないため、日常会話程度の英語力は必要になります。
このため、まったく英語が話せない状態で海外赴任を目指すのは難しい場合が多いです。
駐在する前に、英語で話すことに恐れを感じないマインド作りや、最低限生活できる英語力を身につける努力は必要です。
海外駐在の際に英語力不足で起きる4つの問題
海外駐在の際に英語力が不足していると、さまざまな問題が起きる可能性があります。
- ミーティングについていけない
- 現地スタッフとコミュニケーションがとれない
- ビジネスパートナーとして信頼されない
- 日常生活に支障が出る
順番に見ていきましょう。
ミーティングについていけない
赴任先では会議は英語で行われるため、英語が話せない、または聞き取れないと会議の内容を理解できません。
会議の内容を理解できないと、その後の業務にも支障が出てしまいますよね。
また、自分の意見が言えないため「何も考えていない人」「自分の意見を言えない人」と思われてしまう可能性もあります。
そして、海外では「Yes」「No」をはっきり伝えましょう。
わからないからと愛想笑いでごまかしていると意見が無い人として相手にされなくなってしまうかもしれません。
海外駐在が決まったら、日常会話からではなく、業務でよく使うフレーズから学ぶと効率が良いでしょう。
現地スタッフとコミュニケーションがとれない
駐在先には現地スタッフがいます。
しかし、英語に自信がないと現地スタッフとコミュニケーションが取れません。
相手も「この人ちゃんとわかっているのかな?」と疑問を抱き、まともに取り合ってくれなくなる可能性もあります。
相手の伝えたいことを正しく理解できなくなってしまいますよね。
英語ができない場合、現地スタッフと信頼関係を築くのに時間がかかったり、関係を築けなかったりと職場に馴染むことが難しくなる可能性があります。
関係性を築くきっかけとなる、仕事中の雑談でどんなことを話せばよいのかわからない。という方は、こちらの記事をご覧ください。
ビジネスには欠かせないスモールトークについて、例文をまじえて紹介しています。
参考記事:ビジネスでも重要!スモールトークのマナーと会話が広がる例文をご紹介
ビジネスパートナーとして信頼されない
グローバルな環境でビジネスの成果をあげるには、英語力以外にもさまざまな要素が必要になります。
- コミュニケーション能力
- リーダーシップ
- 異なる価値観や文化を受け入れるマインド
- 相手と信頼関係を築くための人間性
ベースとなる英語力はもちろん、グローバルに通用するスキルが揃ってはじめて「相手に信用されるビジネスパートナー」になるのです。
ビジネスに必要なスキルやビジネス英会話については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
「文法や単語は勉強したし、英会話のレッスンも受けたのに、ビジネスの現場で上手く立ち回れない…」という方は、ぜひご覧ください。
参考記事:ビズメイツのミッション|世界で活躍するために必要な5つの素養
日常生活に支障が出る
英語力がないと、仕事のみならず日常生活もままなりません。
毎日の買い物くらいなら、英語が話せなくてもなんとかなるでしょう。
しかし、家を借りるときの契約や、家に不具合があるときなど家主に連絡が必要な場合があります。また、病院へ行き病状を説明する必要があったり、薬局で欲しい薬について説明する必要があったりするでしょう。
海外で生活するには、さまざまな場面で英語が必要になります。
必要なときに英語で伝えられるよう、最低限の英語力を身につけておきましょう。
これから海外駐在を目指す人にオススメの英語勉強法4つ
せっかく海外駐在を目指すのであれば、駐在先で通用するビジネス英語を学習をしたいと思う方も多いでしょう。
そこで、海外在住を目指す方にオススメの学習方法を4つ紹介します。
- 中学レベルの文法を学びなおす
- とにかく毎日英語に触れる
- 必要な「業界用語」「ビジネス英語」を覚える
- インプットとアウトプットを繰り返す
順番に見ていきましょう。
中学レベルの文法を学びなおす
英語を話すのに、基礎的な英語力は必要です。
ビジネスシーンで使われるフレーズは、中学レベルの英文法を使うことが多くあります。
難しいイメージがあるビジネス英語ですが、実は使われている文法や単語は中学で習うものがほとんど。
2017年に改正があり、2022年現在、小・中学校で習う英単語の数は「小学校で600〜700語、中学校で1600〜1800語」となっていますが、それまでは「中学校で1200語」でした。
英語学習者にとってもっとも重要な英単語をリスト化した「NGSL(New General Service List)」には、以下のように書かれています。
- 私たちの身の回りの英語の92%は、2800語の英単語で成り立っている
- 私たちの会話で使われる英語の90%以上が、わずか722語の英単語で成り立っている
中学校で習う英単語は、改定前でも1200語あるため、中学校で習う基礎英語を学べばほとんどの会話は問題なくできるはずです。
中学レベルの基礎英語が不安な人は、まずは基礎英語からやり直しましょう。
オススメの「基礎英語が学べる無料サイト」3つを紹介します。
「基礎英語をやり直したい」という人は、ぜひ参考にしてください。
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- 中学英語学習サイト
中学英語で学ぶ英文法が学べるサイトです。学年ごと、単元ごとに分かれているので見やすく、中学英語を一からやり直したいという人にオススメ。
- 中学英語学習サイト
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- 参考書よりわかりやすい英文法解説
英文法を丁寧に解説してくれている学習サイト。「毎日5分英文法を学べる無料メルマガ」もあります。
- 参考書よりわかりやすい英文法解説
- Bizmates Channel
動画で楽しくビジネス英語でよく使うでフレーズを学ぶことができます。通勤中や家事をしながら、スキマ時間に手軽に視聴しながら学べます。フレーズやシーン別に見ることができます。
こちらの記事でも、オススメの英語勉強サイトを紹介しています。
参考記事:オススメの英語勉強サイト11選|レベルや特徴について詳しく解説
とにかく毎日英語に触れる
駐在時は、リスニング力をある程度高めておかなければなりません。
相手の言っていることが理解できなければ、業務に支障をきたしてしまいます。
リスニング力を鍛えるには、とにかく毎日シャワーのように英語に触れましょう。
以下に、オススメの「英語ニュースを聴ける無料サイト」3つを紹介します。
「毎日ビジネス寄りの英語に触れたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
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- Breaking News English
英語ニュースがレベル別にたくさん掲載されている英語学習サイト。ニュース毎にレベルの表示があるので、自分のレベルに合ったニュースをすぐに選べて便利です。
- Breaking News English
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- VOA Learning English
アメリカのVOAが提供しているニュースサイトです。初級・中級・上級レベルに分かれているので、自分のレベルに合ったニュースを選べますよ。
- VOA Learning English
- BBC World Service
イギリスのラジオ局「BBC」のニュースサイト。
英文記事もたくさんあるため、リスニングだけでなくリーディングも鍛えたい人にオススメです。
こちらの記事でも、オススメの英語ニュースサイトを紹介しています。
参考記事:オススメの英語ニュースサイト4選|リスニング力をアップさせるコツを紹介
リスニングを鍛える方法については、こちらの記事でも紹介しています。
参考記事:英語のリスニング力が向上する6つのコツを解説!まずは聞き取れない理由を知ろう
必要な「業界用語」「ビジネス英語」を覚える
日本語の仕事でも、その業界特有の用語やフレーズがあるように、自分の仕事に必要な単語やフレーズをから重点的に覚えていくのがオススメです。
仕事で英語を使う場合、業界や業種によって必要な単語やフレーズが違います。
たとえば、あなたの仕事が「デザイン関係」なのに「IT関係」の単語やフレーズを覚えても、仕事には役に立ちませんよね。
また、業務で英語の会議が多いのに、メールのフレーズから学ぶのも遠回りになってしまいます。
このように、自分の仕事に必要な単語やフレーズから重点的に習得していきましょう。
実際業務で習った英語が使えることで、学習のモチベーションも維持できます。
インプットとアウトプットを繰り返す
英語学習はすぐに習得できるものではないため、毎日のインプットとアウトプットが欠かせません。
英語の勉強というと、文法や単語を覚えたり、本や新聞を読んだりする「インプット」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、インプット以上に大切なのが「覚えた単語やフレーズを何度も使い、自分の知識として定着させるアウトプット」です。
「仕事で英語が必要…でも英語をアウトプットする機会がない」という方には、自宅から気軽にはじめられるオンライン英会話がオススメ。
講師との会話を通じて覚えた単語やフレーズを何度も使うことで、効率の良いアウトプットができますよ。
オンライン英会話の中でも、ビジネスに直結する英語力を鍛えられるのがBizmatesです。
Bizmatesの講師が全員、英語でのビジネス経験者のため、英語フレーズはもちろん、グローバルな環境でビジネスの成果をあげるために必要なリーダーシップ、コミュニケーション力もアドバイスできます。
様々なバックグラウンドをもった講師がいますので、あなたの仕事と同じビジネス経験をもつ講師と、学びたいシーンに絞った単語やフレーズが学べますよ。
Bizmatesではフリートークもできるので、海外赴任時に困ったときに悩みを相談したり、会議資料を添削してもらうことも可能です。
初回は無でレッスン受講できますので、ぜひ一度、レッスンやトレーナーの雰囲気を確かめてみてくださいね。
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まとめ
本記事では、海外在住を目指す方にオススメの学習方法を4つ紹介しました。
- 中学レベルの文法を学びなおす
- とにかく毎日英語に触れる
- 必要な「業界用語」「ビジネス英語」を覚える
- インプットとアウトプットを繰り返す
海外駐在に必要なのは、現地スタッフとコミュニケーションが取れる「英会話力」だけでなく、「グローバルマインド」や「異文化理解職力」といったマナーやマインドの部分も重要です。
現地スタッフとスムーズに意思疎通する力を養うには、アウトプットの量と質が大切。
とにかく毎日英語に触れて、できれば毎日英会話をすることで、海外駐在に必要な英会話力が鍛えられますよ。
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