ビジネス英語
2024.04.19
「なるほど」って英語で何と言う?会話をよりスムーズにする相槌表現7選
昨今ではグローバル化が進み、外国人観光客や外国人労働者が増えてきたり、海外で働く人も多くなりました。人によっては、職場や日常生活で英語を話す機会が以前に比べて増えてきているかもしれません。今回は、相手の発言に対して切り返す際に必ず使う「なるほど」を意味する相槌の英語表現をご紹介します。
Contents
「なるほど」を意味する表現7選
日本語に「なるほど、へぇ、そうなんだ」などの相槌があるように、英語にも数多くのリアクションが存在します。それでは、どのような表現があるのか確認していきましょう。
I see(なるほど、そうなんですね、ふむふむ)
なるほど、そうなんですね、ふむふむ
「I see」は学生時代から英語のテキストで目にする機会が多く、すでにマスターしている人もいるかもしれませんが、基本的な表現として、最初におさらいしておきましょう。「I see.」が「なるほど」と訳されるのは、「see」の持つ「見る」という意味から「(見た結果)理解する」へと解釈が広がるためです。
会話で使用した場合、「知らなかったことがわかった、理解できた」といったニュアンスが相手に伝わります。
Seeを使ったほかの相槌表現も見てみましょう。
Aさん: We should get the latest equipment. We’ll be able to work more efficiently.
最新の機材を用意すべきです。もっと効率的に働けるようになりますから。
Bさん: I see your point. But this will cost us way too much.
言いたいことはわかります。でもあまりにコストがかかり過ぎます。
Aさん: That restaurant was so good!
あのレストラン、すごくおいしかったよ!
Bさん: See? I told you so.
ほらね?言ったでしょ?
上記のように”I see your point”と言うことで「言い分はわかります」というニュアンスの相槌に変わります。また、「see」を疑問形の「See?」とすれば、「ほらね(わかったでしょ)?」という表現が可能です。
the latest(最新の)
efficiently(効率的に)
way too much(あまりに〜過ぎる)
補足:イントネーションで「なるほど」のニュアンスが異なる
英語のイントネーションとは、日本語でいう「抑揚」のようなものです。日本語と同じように、イントネーションを上げたり下げたりすることによって、感情がより伝わりやすくなります。例えば、先ほど紹介した「I see」も、イントネーションを上げて発音すれば「なるほど!そういうことか!」というリアクションが可能です。
また、「Now I see.」のように文頭に「Now」をプラスして「なるほど!今やっと理解できました」と表現してもよいでしょう。こうした言い回しは、話の内容について「わかった!」という気持ちが大きいことが伝わるので、納得感が高いときに使用します。相手が「理解できているんだな」と受け取ることで、コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
Really(なるほど、そうなんですね)
なるほど、そうなんですね
「Really」をリアクションで使うとなると、「Really?」と語尾にクエスチョンマークをつけて使用するものだと考える人もいます。この場合、相手の話に驚いて「本当に?」と聞き返すニュアンスがありますよね。しかし、「Really」は語尾を下げて「Really.」とすることで、「なるほど、そうなんですね」という単純な相槌としても使えます。「I see.」と同等の表現なので、バリエーションの幅を広げるためにも「Really.」も使ってみると良いでしょう。
Reallyを使ったほかの相槌表現も見てみましょう。
Oh, really…. I’m sorry to hear that.
そうだったんですか…。それはお気の毒でしたね…。
Aさん: Are you busy right now?
今、お忙しいですか?
Bさん: Not really. Why?
そうでもないですよ。どうしましたか?
このように、「Really」は悲しいニュースに対して沈んだ表現も表せますし、また、「そうでもない」を意味する「Not really」も知っておくと便利です。
decline(断る、辞退する)
job offer(仕事のオファー)
Right(そうですよね、その通りです、なるほど)
そうですよね、その通りです、なるほど
「Right」と返答した場合、「あなたの意見は正しい」と同意するニュアンスの相槌になります。相手が正論を言った時に「それはそうですね」と返事をする時に使います。
同様の表現としては「You’re right」という言い方も。両方を覚えて相槌にバリエーションを持たせましょう。
Aさん: We’re losing sales because our website is losing traffic.
売上が下がっているのはウェブサイトへの流入が減っているからです。
Bさん: You’re right. We need to do something about it.
なるほど、その通りですね。なんとかしないとですね。
prioritize(優先する)
get〜done(〜を完了させる、〜を片付ける
traffic(ここでは、ウェブサイトへの流入のこと)
That makes sense(なるほど、そういうことですか、確かに)
なるほど、そういうことですか、確かに
「make sense」は日本語で「理にかなっている」という意味を持つイディオムです。「That makes sense」と相槌を打つと、よくわからなかったことがはっきりして、「なるほど」と納得した感じが伝わります。また、相手の意見が合理的だと認める時にも使用します。
Aさん: Each sales rep gets a company cell phone.
営業担当の者はそれぞれ会社から携帯電話を支給されます。
Bさん: That makes sense. They’re not at the office so often.
なるほど、オフィスにあまりいないですものね。
ちなみに、「make sense」は否定文や疑問文でもよく用いられ、否定文の場合は「理解できない」、疑問文では「理解できた?」を意味します。
That doesn’t make sense to me. (私には理解できません)
Does that make sense?(言っていることはわかりますか?)
I get it(なるほど、理解しました、了解)
なるほど、理解しました、了解
「get」は「得る、手に入れる」の意味でよく知られていますが、「理解する」と訳すこともできる単語です。相手の話が理解できたときに「I get it」と表現すれば、「なるほどね」と共感したり、「了解」と返答したりできるようになります。「理解する」という意味では「understand」が頭に浮かぶ人もいるかもしれませんが、「get」は「understand」に比べて軽めなニュアンスです。そのため、友人同士や親しい同僚同士などで使用すると良いでしょう。
また、「I get it」の類似表現には「I got it」や「Now, I get it」もあります。疑問が解決して「今、やっとわかった」と伝えたい時はこの2つが使われます。さらに、「Got it?」と疑問形にすれば、「わかりましたか?」の意味でも使えます。
Aさん: So all you have to do is delete this column. Got it?
この列を削除すればいいだけです。わかりましたか?
Bさん: Yes, I got it! Thank you.
はい、わかりました!ありがとうございます。
column(エクセルなどの表で言う「列」)
I understand(なるほど、わかりました)
なるほど、わかりました
「I understand」には「(相手の話が)理解できた」というニュアンスがあり、指示などに対する返答に使われます。先ほど紹介した「I get it」に比べると、よりフォーマルで理解度も深い印象があるので、ビジネス会話で耳にすることの多い表現です。
「I get it」「I got it」とは違い、「I understood」と過去形では表現しないので注意しましょう。
Aさん:We need to think of a way to measure the effectiveness of the service.
サービスの効果を測る術を考えなければなりません。
Bさん:I understand. So you mean we need to set some KPIs, is that right?
なるほど。つまりKPIを設定する必要があるということですね?
Aさん:As you can see, safety is a luxury in some countries.
このように、国によっては、身の安全は得難いものなのです。
Bさん:I understand. I hope things get better soon.
なるほど、よくわかりました。事態が早く改善するといいですね。
measure(測る)
luxury(ぜいたく、得難い物)
That explains it(なるほど、そういうことでしたか)
なるほど、そういうことでしたか
「explain」には「説明する」という意味があるので、「That explains it」で「それなら説明がつきますね」「そういうことでしたか」といったニュアンスの表現になります。相手の発言を受けて納得ができた時に使われます。
また、以下の2つの例文のように「That explains it.」の「it」部分を具体的に伝えることもできます。
That explains why he was so upset.だから彼はあんなに不機嫌だったのですね。
That explains how she became so successful!
そうか、そうやって彼女は成功したのですね!
upset(怒っている、不機嫌)
相槌をうって自分の発言のチャンスを作る
日本語でも英語でも相槌をしますが、実は各言語で相槌をうつ目的が少し異なります。
日本語では相手の話に理解を示したり、理解していることを表すために相槌をうつことが多いですが、英語ではこれらに加え、自分が発言する機会を設けるために相槌をうちます。
日本では「相手の話は最後まで聴く」ことがマナーであったり美徳であったりしますが、英会話ではそのようなマナーは存在しません。相手が発言中であっても、言いたいことがあれば即座に発言するのが英会話です。その際、相手に失礼にならないように「I see. I think…」「Really. But don’t you think…?」などと一旦「なるほど」と相槌をうった上で、すかさず自分の意見を述べます。
会議や大勢の会話の中でなかなか発言できなかったとしたら、それはほかの参加者が気遣いをしてくれないのが問題なのではなく、自分で発言の機会を作らないのが問題です。
ビジネスの場面では特に、発言しなければ「その場にいてもいなくてもいい人」と見なされても文句は言えません。今回ご紹介した相槌表現は簡単なように見えて、ディスカッションに参加するための手段という、実はとても重要な役割を担います。
相槌をうってから続けざまに意見を述べられるようになるまで、以下のフレーズを声に出して反復練習しましょう。無意識に発話することができるようになれば、それだけで英会話の場面での発言回数が増えます。
Really. Then does that mean…?(なるほど、ということは〜ということですか?)
I see. Well I think…(なるほど。私が思うには…)
That makes sense. So you’re saying…(なるほど。つまり〜と仰っているのですね?)
英会話を上達させるコツはとにかく話すこと!
英会話を上達させるコツは、覚えたフレーズをとにかく使ってみて、相手の反応を見ることです。相手の反応を見ることで表現がその場面に適切であったかがわかります。適切でなかったなら、その表現に対する認識を修正し、またより適切だと思う場面で使ってみて、相手の反応を見ます。つまり英語表現はトライアル&エラーの繰り返しを経て、はじめて語彙となっていくのです。
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