ビジネス英語
2024.02.08
マーケティングは英語で何と言う?頻出単語・例文を計18項目解説
[この記事でわかること]
マーケティング業務に頻出する英単語を一通りおさえれば、仕事をスムーズに進めやすくなるでしょう。海外からの情報収集や海外の人材との交流ができるようになり、マーケティング活動における新しい気付きが得られます。
本記事では「マーケティング」の英語表現や由来、略語、マーケティング業務で使える例文を紹介します。ぜひ参考にしてください。
Contents
マーケティングは英語で「marketing」|略語や職業の表現方法は?
「マーケティング」は外来語であり、英語でも「marketing」と表現します。
「marketing」は、「市場」を意味する「market」が語源です。売買取引が行われる市場において、価値のある商品を消費者に届けるための活動が「marketing」です。
海外のビジネスシーンでは、
- mkt
- mktg
などの略称で呼ばれるケースもあるので、グローバル企業の社員や海外駐在員として働いている方は知っておきましょう。
マーケティングに関する役割を示す表現として、以下の2つも紹介します。
- マーケティング職:marketing job
- マーケティング部門:marketing department
上記は、自己紹介や名刺交換をする際などで役立つ英語表現です。マーケティングに携わる担当者の方であれば、海外のビジネスパーソンと円滑にコミュニケーションをとって信頼を獲得するためにも、覚えておいて損はありません。
マーケティング業務でよく使われる英単語と例文10選
マーケティング業務でよく使われる英単語を、例文とあわせて紹介します。
- needs
- customer
- competitor
- survey
- segment
- target
- positioning
- place
- promotion
- advertise
needs
「needs」は、顧客がもつ欲求や需要を意味します。具体例は以下のとおりです。
- 家事の手間を省きたい
- 仕事の効率を上げたい
- 肌荒れを早く治したい
ニーズがあってこそ商品やサービスに価値が生まれるため、マーケティング業務において非常に重要な概念です。
needsを使った例文を確認しましょう。
[例文]
顧客のニーズに応える新機能を考えましょう。
Let’s think of new features that meet customer needs.
customer
「customer」は「顧客」を意味します。日本では「カスタマーサポート」「カスタマーサクセス」などの言葉があるため、身近な表現に感じる方もいるでしょう。
customerは3C分析のなかのひとつです。3C分析はマーケティング環境を分析して戦略を考える際に活用されるもので、「C」から始まる以下の3つの項目について現状を分析します。
- customer(顧客・市場)
- competitor(競合)
- company(自社)
[例文]
彼女は顧客のニーズを徹底的に考えて新たな施策を提案した。
She proposed new measures after thoroughly considering the needs of customers.
competitor
マーケティングにおいて、市場での「競合」を意味するのが「competitor」です。
competitorも、マーケティングの環境を分析する「3C分析」のなかに含まれます。マーケティング戦略を考えるにあたり、競合他社の情報を知り差別化を図るのは、自社のサービスや商品の価値を高めるうえで重要です。
[例文]
次回の会議までに、ここ1年の競合他社の動きをまとめて報告してください。
By the next meeting, please report back with a summary of competitor activity over the past year.
survey
「survey」は、動詞としては「調査する」、名詞としては「調査」や「アンケート」という意味になります。「customer satisfaction survey」で、「顧客満足度調査」をあらわすので覚えておきましょう。
マーケティング施策の実行にあたって、調査やアンケートを活用する際などに使える表現です。
[例文]
新しいキャンペーンのために、顧客満足度調査が必要です。
We need a customer satisfaction survey for a new campaign.
segment
「区別」や「区分」という意味をあらわすのが「segment」です。
segmentは、何かを特定の区切りで分類した際の、ひとつのまとまりを示します。たとえば、以下のような分け方が考えられるでしょう。
- 消費者の年齢による分類
- 顧客の居住地域による分類
- 集客手法による分類
[例文]
彼は、頻繁に購入する顧客層をターゲットにすると決めた。
He decided to target the frequent purchases segment of the customer.
target
「target」は、マーケティングにおいてサービスや商品の提供を想定する顧客層を指します。具体例は以下のとおりです。
- 30代の男性
- 世帯年収700万円以下の、子どもをもつ家庭
- アウトドアが好きな30歳以下の男女
targetは、直訳すると「的」「標的」という意味になるため、ニュアンスを掴みやすいのではないでしょうか。
[例文]
この商品のターゲットは20代の女性です。
The target audience for this product is women in their 20s.
positioning
定めたターゲットの内容をふまえて、自社のサービスや商品をどう位置づけるか、どのように差別化するかを考えるのが「positioning」です。ポジショニングの例として、以下が挙げられます。
- 低価格商品に高いデザイン性を付与する
- 家庭用ではなくギフト専用商品を充実させる
市場において、自社にとって効果的な「ポジション(位置)を定める」ことを意味します。「ターゲット」とセットで使われる場合が多い表現です。
[例文]
必要なデータを集めて、ポジショニング強化について議論する予定です。
We plan to gather the necessary data to discuss how to strengthen positioning.
place
「場所」という意味で使われる場合が多い「place」は、マーケティングでは「流通」を表します。
ピンとこない方もいるかもしれませんが、「商品と消費者が出会う場所」と捉えると理解しやすいでしょう。たとえば、コンビニエンスストアや通販サイトなどが該当します。
placeは、マーケティング施策の立案に使われる4P分析の項目のひとつで、どのような経路で商品を流通させるのかという観点で使われる言葉です。4P分析の項目には、「P」から始まる以下の4つがあります。
- product(製品・サービス)
- price(価格)
- place(流通・販売場所)
- promotion(販促活動)
[例文]
この商品の流通経路を教えてください。
What are the distribution channels for this product?
promotion(プロモーション)
「promotion(プロモーション)」は、営業活動や広告などを用いて消費者に働きかけ、商品の認知獲得やリード獲得を強化することを意味します。マーケティングの施策立案でよく使われる「4P分析」の中のひとつの項目です。
動詞形である「promote」もあわせておさえておきましょう。「促進する」「助長する」などの意味をもち、マーケティングの現場で使われるケースがあります。
[例文]
来年は、この商品のプロモーションについて見直しを行います。
Next year, the promotion of this product will be reviewed.
タカは新製品の販売を促進する彼のアイディアを話した。
Taka shared his idea to promote the sales of the new product.
advertise(アドバタイズ)
「宣伝する」「広告する」という意味をもつのが「advertise(アドバタイズ)」という表現です。「advertisement」だと、名詞で「広告」を意味します。
サービスや商品を多くの人に知ってもらううえで、広告を活用する企業は多いでしょう。マーケティングに携わる方は必ず知っておきたい単語です。
[例文]
当社は、製品をより効果的に、安く宣伝する必要があります。
Our company needs to advertise our products more effectively in terms of performance and cost.
マーケティングでよく使う日本語の英訳一覧【例文付き】
マーケティング業務でよく使う日本語の英訳を8つまとめました。
- 分析(analytics)
- 戦略(strategy)
- 企画(plan)
- 施策(measure)
- 集客(attract customers)
- 認知(awareness)
- 訴求(appeal)
- 囲い込み(retention)
例文とともに確認しましょう。
分析(analytics)
「分析」は英語で「analytics」と表現します。
目的達成のために顧客データや市場環境などの物事を分類し、新しい情報を導き出すことを意味します。マーケティングでは、分析内容を施策に活かして成果を出すことが求められるため、覚えておいて損はありません。
[例文]
あらためてデータを分析して、新しい発見はありましたか。
Did you discover anything new by analyzing the data again?
戦略(strategy)
マーケティングを実行する際は、しっかりと戦略を立てるのが効果的です。「戦略」は英語で「strategy」と表します。
どのようにマーケティングを進めていくのか、誰にどのような価値をどのように届けるのかを「戦略」として明確にすれば、具体的な施策も考えやすくなるでしょう。
[例文]
新規事業を軌道に乗せるためのマーケティング戦略を議論した。
We discussed marketing strategies to get the new business off the ground.
企画(plan)
何か新しい事柄を計画する「企画」という言葉は、英語で「plan」と表現します。マーケティング職の方は、顧客のニーズや自社の戦略をふまえて企画を考える機会があるでしょう。
[例文]
この企画を行えば、顧客のニーズを喚起できるだろう。
This plan would help to stimulate customer needs.
「企画」の表現方法はほかにもあるため、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事:「企画」「企画する」の英語はplanだけじゃない!シンプルな英語を使い分けてみよう
施策(measure)
「施策」とは、特定の事柄に対して実施される処置や計画のことです。英語で「measure」と表し、売上増加や会員獲得などの目標を達成するために繰り返し行われます。具体例は以下のとおりです。
- インターネット上に広告を出す
- SNSを使ったキャンペーンを実施する
- 顧客にメールマガジンを送信する
[例文]
目標を達成するための施策を提案してください。
Propose measures to achieve the goals.
集客(attract customers)
「集客」は、英語で「attract customers」と表します。文字通り「お客様を集める」ことを指し、Webサイトや店舗の運営にあたって重要な指標となります。
[例文]
新たな集客手法の導入を検討する必要がありそうです。
It will be necessary to consider introducing new methods to attract customers.
認知(awareness)
マーケティングで頻出する「認知」という言葉の英語表現は「awareness」です。サービスや商品が、顧客に知られている状態を指します。
マーケティングに携わる方であれば、「認知度」や「認知向上」などの言葉を使う機会は多いのではないでしょうか。
[例文]
3年ぶりに、サービスの認知度調査を行います。
For the first time in three years, we will be surveying awareness of our services.
訴求(appeal)
「appeal」は、「訴求」を意味する英語表現です。マーケティングにおいて、消費者に対してサービスや商品の利用や購入を訴えかけるという意味があります。
ターゲットのニーズを捉えて訴求内容を検討するのが重要です。
[例文]
この商品の訴求ポイントを議論しましょう。
Discuss the attractive characteristics of this product.
囲い込み(retention)
「retention」は英語表現で「囲い込み」を表します。既存顧客の流出を防ぎ、確保することを意味します。
マーケティングの現場では、集客を強化するにあたって検討される場合が多いです。
「customer retention」で「顧客囲い込み」という意味になるので覚えておきましょう。
[例文]
顧客を囲い込む方法をいくつか提案してください。
Please suggest some methods of customer retention.
英語を学んでマーケティングの仕事に活かそう
英語力があるとマーケティングの仕事に活きるため、積極的に勉強するとよいでしょう。
本記事で紹介した「ニーズ」「ターゲット」のように、日本語でのコミュニケーションのなかでも英語由来の用語が使われる場面が多いです。英語力を身につけておけば、スムーズに理解できてコミュニケーションが円滑になります。
また、マーケティング業務を進めるなかで海外の最新情報を参考にする場面も多く、いち早い情報のキャッチアップに英語力が役立つでしょう。海外のマーケターと交流を深めれば、自社のマーケティング活動に活かせる知見が得られるかもしれません。
もちろん、高い英語力があると、海外に関わるマーケティング業務を行う場合にも役立ちます。
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まとめ
「マーケティング」という言葉は、英語でも「marketing」と表現します。「mkt」「mktg」などの略語で呼ばれる場合もあるのでおさえておきましょう。
日ごろマーケティング業務を実行する方は、本記事で紹介した英単語や例文を一通り確認し、ぜひ仕事に役立ててみてください。日々のコミュニケーションで活用したり、英語のドキュメントから情報収集をする際に活かせたりするでしょう。
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