外国人に通じないカタカナ英語一覧!和製英語との違いや正しい英語を身につけるコツも解説

[この記事でわかること]

「テーマ(theme)」という単語、みなさんもよく使いますよね?

実は、英語の会話中では「テーマ」と言っても通じません。

この記事では、ビジネスシーンでも良く耳にする、ついついカタカナ英語で話してしまいがちな単語や、カタカナ英語が外国人に通じない理由もご紹介。

正しい発音音声も載せているので、音声を聞きながら何度も練習してみて下さい。

正しい英語を身につけるコツも解説するのでぜひ参考にしてくださいね。

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カタカナ英語とは「日本語訛りで発音される英語」

カタカナ英語とは「日本語訛りで発音される英語」のことです。日本人が日頃カタカナで表現している言葉が多く該当します。

カタカナ英語の例として、「マネージャー(manager)」「ウイルス(virus)」などが挙げられます。カタカナ英語は日本人が読みやすいように表現されており、ネイティブスピーカーの英語と発音が大きく異なるので注意が必要です。

カタカナ英語に慣れている外国人は聞き取ってくれる場合もありますが、基本は通じないと考えましょう。ネイティブスピーカーと話す際は、安易にカタカナ英語を使用しないよう意識するほうが賢明です。

なお、カタカナ英語とよく勘違いされるのが「和製英語」です。以下でカタカナ英語と和製英語の違いを解説します。

カタカナ英語と和製英語の違い

カタカナ英語が「日本語訛りで発音される英語」のことを指すのに対し、和製英語は「日本で作られた、英語のような言葉」を指します。

それぞれの具体例は以下の通りです。

【カタカナ英語の例】

  • エネルギー(energy)
  • アルコール(alcohol)
  • ワクチン(vaccine)

【和製英語の例】

  • アルバイト(英語:part-time job)
  • ペットボトル(英語:plastic bottle)
  • ストーブ(英語:heater)

上記のとおり、カタカナ英語はあくまでも英語でありながら、日本語に寄った発音になっています。一方、和製英語はそもそも英語とはまったく違った表現になるので、発音はどうあれそもそも英語として通じません。

2つのうち、本記事では主に「カタカナ英語」について取り扱っています。

和製英語は言葉自体が外国人に通じませんが、カタカナ英語が通じないのは発音に違いがあるからです。以下で詳しく解説していきます。

カタカナ英語が外国人に通じない理由

カタカナ英語が外国人に通じない理由は以下の2つです。

  • 英語本来の発音を表現しきれない
  • 発音のアクセント・音節が違う

それぞれについて解説します。

英語本来の発音を表現しきれない

カタカナ英語では、英語本来の発音を表現しきれません。

英語と日本語では母音と子音の数が違い、英語本来の発音にカタカナで対応できないからです。

たとえば、日本語で「ア」と発音する母音が、英語の発音では[a:]・[æ]・[ʌ]・[ə]と複数存在します。

「b」と「v」をどちらもバ行で表現したり、「l」と「r」をどちらもラ行で表現したりするのも、日本語で表しきれない発音の代表的な例です。

また、カタカナ英語の発音はローマ字読みがベースで、基本的に母音と子音がセットで発音されます。

英語には子音が連続する発音がありますが、カタカナ英語では母音を入れた形で発音されるため本来の発音と変わってしまうのです。具体的には以下のようなものがあります。

  • 「plan」の「pl」
  • 「group」の「gr」

以上のように、カタカナ英語では、本来の英語の発音に含まれる母音・子音の種類や子音の連続の発音を表現しきれません。本来あるべき発音に対応していないため、ネイティブスピーカーに通じないのです。

発音のアクセント・音節が違う

カタカナ英語は、正しい英語と発音のアクセントや音節が違います。カタカナ読みをすることで、発音の仕方が本来の英語と変わってしまうのです。

たとえば、本来の英語では後半にアクセントがあるはずの言葉であっても、カタカナ英語で読むと最初の文字を強調した発音になるといった場合があります。

具体的な例として、「エネルギー(energy)」という言葉は、正しい英語の発音だと一文字目の「e」が強調されますが、カタカナ英語だと3文字目の「ル」が強調されます。

アクセントの違いによって、正しい英語とカタカナ英語はまったく違った発音の仕方になることも珍しくありません。英語を話す際は、各単語のアクセントを正しく理解して発音する必要があります。

また、音節(音の流れを区切るまとまり)の仕組みも異なります。日本語は一文字(子音と母音、または母音のみ)が一音節であるのに対し、英語は基本的に「子音+母音+子音」がセットです。

前述した「エネルギー(energy)」を例にすると、カタカナ英語では「e・ne・ru・gi・ー」と音節が分かれるのに対し、英語では「en・er・gy」のように分かれます。

このように、カタカナ英語と正しい英語では発音のまとまりが違います。そのため同じ言葉だとしても発音が異なり、外国人には通じない場合があるので注意しましょう。

たかが発音の仕方、と思われるかもしれませんが、日頃の会話の中では大きな違いです。

 energyの発音音声

通じないカタカナ英語をビジネスシーン別に紹介

ここからは、ビジネスシーンごとに分けて、通じないカタカナ英語を紹介していきます。

  • 営業の現場で気をつけたいカタカナ英語
  • 会議の際に気をつけたいカタカナ英語
  • 日常的なビジネスシーンで気をつけたいカタカナ英語

順番に見ていきましょう。

営業の現場で気をつけたいカタカナ英語

営業の現場でよく使う、間違えやすいカタカナ英語を以下で紹介します。

カタカナ英語 英単語 発音記号
アグリー agree əgríː[米]  ʌˈgri:[英] 
アポ appointment əpˈɔɪntmənt[米]
アライアンス alliance əlάɪəns[米]
オポチュニティ opportunity ὰpɚt(j)úːnəṭi[米]  `ɔpətjúːúːnəṭi[英] 
エビデンス evidence évədns[米]  évdèns[英] 

とくに「アグリー」は、カタカナ英語で発音すると「Ugly(醜い)」のように聞こえてしまう可能性があります。

誤解によるトラブルを防ぐためにも、正しい発音をきちんと理解しておきましょう。

会議の際に気をつけたいカタカナ英語

次は、会議の際に気をつけたいカタカナ英語です。

カタカナ英語 英単語 発音記号
テーマ theme θíːm[米]  θi:m[英] 
エッセンシャル essential esénʃəl[米]  eˈsenʃʌl[英] 
ナショナル national nˈæʃ(ə)nəl[米]
デジタル digital dídʒəṭl[米]
アジェンダ agenda ədʒéndə[米]  ʌˈdʒendʌ[英] 

とくに「テーマ」はほかのカタカナ英語と発音が違い、正しい英語だと「スィーム」のような発音になります。

よく使うカタカナ英語に慣れてしまっているかもしれませんが、英語で会議をする際は気をつけましょう。

会議で役立つ英語のフレーズを以下の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてください。

関連記事:英語での会議と電話会議をスムーズに進めるための必須フレーズ36+

日常的なビジネスシーンで気をつけたいカタカナ英語

最後に、日常的なビジネスシーンで気をつけたいカタカナ英語を紹介します。

カタカナ英語 英単語 発音記号
スケジュール schedule skédʒuːl[米]  ʃédjuːl[英] 
リスケ reschedule rìːskédʒuːl[米]  rìːsʃédjuːl[英] 
キャリア career kəríɚ[米]  kəríə[英] 
ローンチ launch lˈɔːntʃ[米]  lɔːntʃ[英] 
レス response rɪspάns[米]  rɪspˈɔns[英] 
ミッション mission míʃən[米]
バッファ buffer bˈʌfɚ[米]  ˈbʌfɜ:[英] 

略語も含まれており、なじみのある言葉が並んでいます。日本人との会話で使う分には問題ないですが、外国人とビジネスをする際には適切に発音するようにしましょう。

カタカナ英語を使用するデメリット3つ

カタカナ英語を不用意に使用することはオススメしません。カタカナ英語を使用するデメリットを以下で紹介します。

  • コミュニケーションがうまくいかなくなる
  • 一度身についた発音をなおすのが難しい
  • カタカナで表せない言葉を発音しにくくなる

それぞれについて解説していきます。

コミュニケーションがうまくいかなくなる

カタカナ英語を使うと、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションがうまくいかなくなります。

言葉が通じなくてお互いのストレスになるのはもちろん、前述で解説した「agree」と「ugly」のように、発音の仕方によっては大きな誤解につながることもあるので注意が必要です。

スムーズで気持ちのよいコミュニケーションをとるためにも、ローマ字読みを極力避け、正しい発音を身につけるよう意識しましょう。

正しい発音で適切なコミュニケーションがとれるようになれば、海外企業との取引がうまくいきやすくなるなどのメリットが得られます。

もし自分の発音の仕方でコミュニケーションがうまくいくかわからない場合は、ビズメイツのオンライン英会話無料体験レッスンで確かめてみてはいかがでしょうか。

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一度身についた発音をなおすのが難しい

カタカナ英語を使用すればするほど、正しい発音を身につけにくくなります。

方言と同じで、身についた言葉は無意識に発してしまうものです。一度慣れてしまった発音を矯正するのは簡単ではありません。

勉強をはじめるときから、必ず正しい発音を意識するようにしましょう。また、すでにカタカナ英語が身についてしまっていたら早めになおすことが大切です。

カタカナで表せない言葉を発音しにくくなる

カタカナ英語を使用し続けると、カタカナで表せない言葉を発音しにくくなってしまいます。

さまざまな英単語をすべてカタカナに変換して読もうとするようになり、英語でしか表せない発音に対応しにくくなるのです。

たとえば、会議の際に気をつけたいカタカナ英語として紹介した「テーマ(theme)」を英語として正しく読む際には、英語ならではの「θ」という発音が出てきます。

「θ」は舌先を上の歯に触れさせて発音する必要がありますが、いつまでもカタカナ英語で読んでいては正しい発音が身につきません。意識的に発音して慣れていくことをオススメします。

以上のように、カタカナ英語を使い続けると、正しい英語を身につけることがどんどん難しくなってしまいます。母音や子音、アクセントの違いをあらためて理解して、できるだけ早くカタカナ英語をなおす努力をしましょう。

以下で正しい英語を身につけるコツを紹介するので、英語を学ぶ際の参考にしてください。

正しい英語を身につけるコツを紹介

ここからは、カタカナ英語を使って恥ずかしい思いをすることがないよう、正しい英語を身につけるコツを紹介します。具体的には以下の2つです。

  • 正しい発音にたくさん触れる
  • 「話す」練習も積極的に行う

カタカナ英語をすぐになおすのは難しいかもしれませんが、正しい英語をあらためて身につければ言葉が通じないストレスをなくせます。以下で詳しく解説していきます。

正しい発音にたくさん触れる

正しく英語を話せるようになるには、正しい発音にたくさん触れることが重要です。英語を勉強する際、本や参考書の活用といったテキストベースの勉強をするだけでなく、正しい発音を「聴く」ことも意識的に行いましょう。

正しい発音を繰り返し聴くことで、自然と英語本来の発音に慣れていきます。リスニング教材を使用するのもよいですし、海外の映画やドラマを見たり洋楽を聴いたりする方法もオススメです。

英語の自然な発音に慣れることを目指して、正しい発音をインプットする機会を意識的につくりましょう。

「話す」練習も積極的に行う

英語を勉強する際は、上記で説明したようなリスニングに加え、スピーキングも積極的に行うことをオススメします。聴いて理解するだけでなく、自らアウトプットをすれば正しい発音が定着するからです。

自分ひとりで声にだしてみる方法もありますが、正しい英語を話せる人と会話する機会をつくる方が非常に効果的です。

正しい発音に触れられるだけでなく、学んだ内容をアウトプットして、英会話の際に自分の言葉が通じるか試すこともできます。

カタカナ英語が相手に通じなければ改善の余地があるので、自分の課題を分析し正しい発音に直しましょう。

以下の記事で英会話の練習方法を解説しているので、あわせて参考にしてください。

関連記事:英語講師が実践する正しい英会話の練習法5選 | 一人でも実践できるおすすめトレーニング

まとめ

カタカナ英語とは「日本語訛りで発音される英語」のことです。不用意にカタカナ英語を使用すると、相手とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、内容の誤解を生んでしまったりします。

本記事で紹介したよくあるカタカナ英語の例を把握して、使用しないように注意しましょう。

すでにカタカナ英語が身についてしまっているという方は、正しい発音にたくさん触れつつ、自分で発音する練習もしてみることをオススメします。

自分で発音する練習をする際には、正しい英語を話せる人と実際に会話をする方がより効果的です。

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