海外で転職するには?英語が苦手でも転職できる方法と英語の学習方法を紹介

「いつか海外で転職してみたい」と思っていませんか?

海外での転職に英語は必要ですが、英語力があれば誰でも転職できるわけではありません。

本記事では海外での転職について、以下の内容を紹介します。

  • 海外に転職するためには英語力だけでは不十分
  • 海外で転職する方法
  • 海外で転職するのに必要な英語学習方法

「海外での転職を考えているが、どうすればいいのかわからない」という人はぜひ参考にしてください。

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海外に転職するためには英語力だけでは不十分

海外で転職するには「英語力」だけでは通用しません。
ビジネスの現場では、英語力以外にも多くの能力が必要になります。

海外に転職するために必要な能力は、大きくわけると5つ。

  1. LANGUAGE − ベースとなる英語力
  2. COMMUNICATION − 効果的なコミュニケーション力
  3. LEADERSHIP − 周囲を巻き込むリーダーシップ
  4. DIVERSITY − 異なる文化や価値観を受け入れるマインド
  5. PERSONALITY − 相手と信頼関係を築くための人間性

参考記事:ビズメイツのミッション

海外で仕事をするには、この5つの能力が欠かせません。

そのうえで、プログラミングスキルや税務スキルなど海外企業の求めるスキルを持っていれば、海外でも通用する人材になれます。

海外で働く場合、当然海外の人材と比較されます。英語が話せるだけでは、海外での転職は難しいことを頭に入れておきましょう。

海外で転職する方法3つ

海外で転職する方法を3つ紹介します。

それぞれのメリット・デメリットについても紹介しているので参考にしてください。

  • 現地の日系企業の募集に応募する
  • 現地企業の募集に応募する
  • 日本で転職し駐在員として海外に行く

詳しく見ていきましょう。

現地の日系企業の募集に応募する

  • メリット:仕事を選べる可能性が高い
  • デメリット:給料が日本よりも安くなる場合がある

日系企業の海外支社に直接採用されるケースは、勤務時間を企業と調整の上雇用契約を結ぶため、比較的自由に労働条件を調整できます。

給料水準は現地基準のため、日本からの駐在員に比べると給料が安くなる場合もあります。

語学力は日常会話程度のレベルが必要です。

同僚は日本人が多くなりますが、現地採用される方もいるため、英語での会話が一般的になることも。

英語力があることは最低条件になるので、専門的なスキルを身につけておくとよいでしょう。

現地企業の募集に応募する

  • メリット:働く国によって駐在員より給料が高くなる場合がある
  • デメリット:日常会話以上のレベルが求められる

現地の外資系企業に採用されるケースは、給料は現地の水準となります。給料が高い国で働くなら、駐在員として働くよりも高収入になることも。

ただし、高い英語力が求められます。

海外には日本のように「新人から教育するシステム」がないことも多いです。働きたい分野での経験がないと、採用される可能性は低くなります。

現地企業での転職を考えている場合は、転職前に日本で経験を積んでおきましょう。

日本で転職し駐在員として海外に行く

  • メリット:現地スタッフよりも給料が高額になることが多い
  • デメリット:働く期間や次の勤務先を自分で決められない

駐在員を海外に派遣している企業に転職し、駐在員として海外で勤務する場合、日本の本社と海外支社とのつなぎ役としての役割が強くなります。

給料は日本円プラス多くの手当がつくため、現地スタッフよりも高額になることが多いでしょう。

参考サイト:海外駐在員の処遇制度設計(PDF)

駐在期間の平均は3〜5年ほど。働く期間を自分で決められないのがデメリットです。会社の判断で日本への帰国や他国への派遣が決められてしまうこともあるため、希望の国にいけないパターンも見られます。

海外転職のメリット

海外転職のメリットを3つ紹介します。

  • 視野が広がる
  • その後のキャリアアップにつながる
  • 語学力がアップする

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

視野が広がる

日本を飛び出し海外で生活することで、日本以外の文化や習慣が経験できますよね。

日本では常識だと思っていたことが国外では通用せず、驚くことも多いでしょう。

海外で生活しながら働くことで、日本にいたときには見えなかったものが見えるようになります。視野が広がることで、今後の生き方や働き方の選択肢も広がります。

キャリアアップにつながる

海外で働くことで、今後のキャリアアップにもつながるのがメリットです。

海外で一定期間働いたあとは、そのまま海外で転職することも、日本に帰国して転職することもできますよね。

どちらにしても、海外での勤務経験が今後のキャリアアップの第一歩になるでしょう。

日本で転職する場合、日本企業の採用担当者は以下の点を評価することが多いです。

  • 語学力
  • マネジメント能力
  • 適応能力、など

海外勤務の経験を生かして今後のキャリアアップにつなげられるよう、海外での経験を多く積みましょう。

労働環境がよい

海外では日本よりも残業が少なく、有給休暇なども比較的取りやすいのが特徴です。

日本の場合は長時間働く姿勢が評価されることもあるため、なかなか上司よりも先に帰れないことも多いのではないでしょうか。

海外の場合は、結果で評価されることが多いため「上司が残っているから帰れない」ことは少ないです。

勤務先の国によっては長期間のバカンスが取れる国もあり、心も体もリフレッシュして仕事に戻れます。

海外転職のデメリット2つ

海外転職のデメリットを2つ紹介します。

  • 就労ビザや年金の問題がある
  • 現地の治安やサービスが悪い場合がある

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

就労ビザや年金の問題がある

海外で働くためには「就労ビザ」が必要です。

就労ビザには有効期限があるため、期限が切れる前に再発行してもらわなければなりません。

雇用主の都合や国の状況により就労ビザが再発行されない場合、帰国しなければならないケースも。

日本で働いていたときには考えられない「不自由さ」を感じることもあるでしょう。

また、年金問題もあります。

海外に住んでいると国民年金の支払いは免除されますが、支払い年数が少なくなると老後にもらえる年金額が減ってしまいます。別途保険に加入するかなど、慎重に検討するとよいでしょう。

参考サイト:就労や長期滞在を目的とする場合|外務省

参考サイト:国民年金の任意加入の手続き

現地の治安やサービスが悪い場合がある

勤務先の国によっては、日本よりも治安やサービスが悪いこともあり得ます。

世界的に「安全な国」と評価されている日本。

2022年6月にInstitute of Economics and Peaceが発表した「Global Peace Index(世界平和指数)」では、日本は163か国中10位にランクインしています。

日本ほど治安やサービスがよい派遣先は多くないのです。

とくに医療サービスが悪い国で働く場合、何かあった場合に適切な治療を受けられないことがあるかもしれません。

働く国を選ぶ際には、治安やサービスもよく考慮して決めましょう。

参考サイト:Global Peace Index(PDF)

参考サイト:外務省海外安全ホームページ

海外転職活動の3ステップ

海外転職の探し方から内定をもらうまでの3ステップを紹介します。

  1. 働きたい国と希望条件を考える
  2. 求人を探し面接を受ける
  3. 内定をもらったら海外へ行く準備をはじめる

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1.働きたい国と希望条件を考える

まずは海外事情を調べ、働きたい国と希望条件を考えます。

たとえば、以下のような点を考慮するとよいでしょう。

  • 現地の政治・経済状況が安定しているか
  • 就労ビザは取りやすいか
  • 外国人労働者の受け入れは多いか
  • 必要な英語力はどれくらいか
  • 物価は高いか、安いか
  • 治安はよいか
  • 医療サービスなどは充実しているか
  • 暮らしやすさはどうか、など

自分の仕事の条件について考えるなら、以下の点を考慮しましょう。

  • どのような仕事をするか
  • 最低給料はどれくらいか
  • 休みはどのように過ごすのか、など

事前に働きたい国や希望条件について考えておくことで、探すべき求人がはっきりし、面接の際にも自分の希望をしっかり伝えられます。

2.求人を探し面接を受ける

働きたい国や希望条件が決まったら、求人サイトや転職エージェントを通じて求人を探します。

求人サイトからの探し方はこちらの3つ。

日本の求人サイト以外は、英語または現地語で記載されていることが多いのが特徴です。

  • 日本の求人サイトの「海外向けの求人」から
  • 日本の求人サイトの海外支部が運営するサイトの「日本人向けの求人」から
  • 海外の求人サイトから

その他、日本や海外の転職エージェントから求人を探す方法もあります。

日本にいながら転職先を探すなら、日本の求人サイトや転職エージェントが使いやすいでしょう。

応募したい求人が決まったら応募し、面接に臨みましょう。

面接は日本にいながらオンラインで受けられる場合や、現地でおこなわれる場合などさまざまです。

現地で面接を受ける場合は、現地の雰囲気を感じられます。実際に働く前に会社や周辺の環境を見ておきたい場合は、現地での面接を選ぶとよいでしょう。

3.内定をもらったら海外へ行く準備をはじめる

内定の連絡は電話やメールでくることが多いです。

内定の連絡をもらったら、いつまでに返事をするのかをはっきりさせておきましょう。

内定時に受け取るメールには「就労ビザ発行のために必要な書類」が記載されているので、書類を用意し提出します。

ビザ発行に必要なものは

  • 証明写真
  • 履歴書
  • 卒業証明書
  • パスポートのコピー

などがあります。

国ごとに違いがあるため、会社から届くメールをよく確認して準備しましょう。

海外で転職するのに必要な英語学習方法

海外で転職するのに必要な英語学習方法を3つ紹介します。

  • 転職する業界でよく使う単語やフレーズを覚える
  • リスニングを強化する
  • 英語を話して覚えた単語やフレーズを定着させる

転職する業界でよく使う単語やフレーズを覚える

ビジネス英語では業界ごとによく使う単語や、会議やメールといったビジネスのシーンごとに頻出のフレーズがあります。

よく使うものに絞って集中的に覚えると、効率よく学習できますよ。

業界ごとのフレーズについては、こちらの記事をご参照ください。

参考記事:【そのまま使える】ホテルのフロント英語フレーズ集丨接客・宿泊シーン別で解説

参考記事:接客英語フレーズを徹底解説!これさえ覚えておけば大丈夫

参考記事:英語でのプレゼンテーションの始め方をよく使うフレーズと一緒に解説

リスニングを強化する

英語でのコミュニケーションにはリスニングがとても重要です。

相手が何を言っているのかわからなければ、ビジネスの現場で円滑なコミュニケーションは取れません。

転職する業界でよく使われるフレーズを覚えるのと並行して、リスニングも強化していきましょう。

リスニングを鍛えるには、聞いた英語を紙に書いていく「ディクテーション」という練習方法がオススメ。

最初は難しく感じるかもしれません。短い動画など簡単なものからはじめてみましょう。

ディクテーションの方法や学習効果については、こちらの記事をご参照ください。

参考記事:英語のディクテーションの正しいやり方とは?学習効果についても解説

英語を話して覚えた単語やフレーズを定着させる

単語やフレーズを覚えたら、何度も口に出してアウトプットしましょう。

ただ暗記するだけでは単語やフレーズは覚えられません。
何度も使って脳に定着させることが大切です。

とくに誰かに使い方を指摘された単語やフレーズほど、覚えるのがはやいものです。

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海外で働く条件と聞くと「TOEICの点数を上げないと……」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

実はそれよりも、実際のビジネス経験者との会話の中で実践を積み、質のよいアウトプットの時間を多くとることが重要になります。

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参考サイト:ちょっと待った!英語学習で陥る「5つの勘違い」

海外で転職する方法 まとめ

海外での転職を目指すなら、英語力のほかにもさまざまな能力が必要になります。

たとえば、コミュニケーション力やリーダーシップ、異なる文化や価値観を受け入れるマインドなど。

ビジネスの現場で必要なこれらの能力を鍛えながら、ビジネス英語も効果的に学習できれば理想的ですよね。

英語力を伸ばすには、自分の苦手な部分を客観的に分析して学習する必要があります。

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