英語学習法
2022.07.31
丸暗記は意味がない!?効果的な英文暗記法3つ おすすめのアプリも紹介
「フレーズや表現を効率よく暗記する方法が知りたい」「スピーチなど、長い文章がなかなか覚えられない」という人もいるでしょう。
英文の暗記が英語力向上に役立つのは確かですが、方法を間違えると覚えるのに時間がかかり、実践でまったく使えないことも。
本記事では、効果的な英文暗記法3つと、英文暗記の正しい手順を5つのステップにわけて解説します。
また、すきま時間を有効活用できる英文暗記に役立つアプリも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Contents
英文を暗記するメリット
英文を暗記するメリットは、以下の通りです。
- 正確な表現が身に着く
- スピーキング力が向上する
順番に見ていきましょう。
正確な表現が身に着く
英文を暗記することで、語彙力や文法力が正確に身につきます。
ただし、自分で例文を作ると文法を間違う可能性が高いため、暗記する例文はテキストなどに載っているものがおすすめ。
自分で英文を作る手間もなく、英文の正確性も高いので効率よく英語力を向上できます。
覚える例文は自分が実際に使えるようなものを選びましょう。
たとえば、日常生活や仕事、趣味などに関係するものです。
「いつ使うの?」と思うような例文は、覚えても使い時がないことが多かったり、覚えるモチベーションが下がったりしてしまうので避けましょう。
まずはすでにある例文を丸暗記して正確な語彙力、文法力を身につけましょう。
スピーキング力が向上する
英文を暗記するときは、必ず音源を聞いて声に出しながら暗記しましょう。
音源を聞かずに暗記してしまうと、実際に話した時に聞き取ってもらえないことも。
音源を聞いて、正しい発音やイントネーションを理解してから暗記すれば、のちのスピーキングにも活きてきます。
また、暗記した英文を声に出す「暗唱」も効果的な言語学習法です。
暗唱は、箸の持ち方や自転車の乗り方を覚えるのと同じで、一度マスターしてしまえばその後も半永久的に身につくものです。
一度自転車の乗り方をマスターすれば、長期間乗っていなくてもすぐに乗れますよね。
体を使って覚えたことは、なかなか忘れないものです。
言語も同じで、暗唱すれば体に英語が叩き込まれるように長期記憶に残ります。
効果的に英文を暗記する方法3つ
効果的に英文を暗記する方法3つは、以下の通りです。
- 実生活で使う英文にする
- 音源を聞いて暗記する
- 繰り返しアウトプットする
順番に見ていきましょう。
実生活で使う英文にする
テキストなどに載っている例文は、「いつ使うの?」と思えるものや、そのまま使えないものも多いため、丸暗記では意味がない場合も。
暗記する時には少し工夫が必要です。
以下のように、使える形にアレンジすると実践でも使いやすくなります。
- 主語を「I」にして例文をつくる
- 自分の生活で使えそうかイメージする
順番に見ていきましょう。
主語を「I」にして例文をつくる
テキストに載っている例文は、「Kenji」や「Mike」など、見知らぬ人物が主語である場合が多いです。
英文を暗記する目的は、自分の気持ちや意見を英語で話せるようになることなので、主語は「I」にして覚えるのがベスト。
主語を自分にすることで、自分ごととして捉えられるので暗記がはかどります。
また、「I」から文章をはじめることで、実際の会話で使うイメージがしやすくなり記憶に残りやすいです。
例文は、そのまま丸暗記するのではなく、主語を「I」に変えて覚えるようにしましょう。
自分の生活で使えそうか状況をイメージする
覚える例文は、自分の生活で「実際に起こり得そう」「実際に使えそう」なものを厳選して覚えるのが効果的です。
自分の生活の中で、決して使わないような文章を覚えるのは実践的では無いですし、覚えるモチベーションも下がってしまいます。
状況がイメージしやすい文章を選んで覚えることは、効率よく英会話力をつけるのに非常に重要です。
たとえば、以下の例文がテキストにあったとします。
I don’t know when Tom is coming to my house today.(私はトムが今日いつ私の家に来るかわからない。)
この文章を、社会人がより自分の使う状況に変更すると、以下のようになります。
I don’t know when 〇〇 is coming to the office today.(私は〇〇が今日いつ会社に来るかわからない。)
〇〇の部分には自分の同僚や上司、取引先の名前を入れるのがおすすめです。
例文が使えないなと思ったら、実生活で使うイメージが持てるようにアレンジしてみましょう。
音源を聞いて暗記する
英文を暗記するときは必ず最初に音源を聞きましょう。
英文を暗記する目的は、最終的に会話で使えるようになることです。
発音やイントネーションを確認してからでないと、いざ話すとなったときに相手に聞き取ってもらえないことも。
テキストを購入するときには、CDなどで音源が確認できるものを選ぶようにしましょう。
英語力を効率よく上げるには、スペルだけでなく音も合わせて覚えることが大切なのです。
繰り返しアウトプットする
一度暗記した英文も、使わないと徐々に忘れていってしまいます。
長期記憶に留めるには、繰り返しアウトプットすることを心がけましょう。
アウトプットとは、実際に例文を使って日記を書いたり、会話の中で使ってみたりすることです。
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英文暗記の5つの手順
英文暗記の5つの手順は、以下の通りです。
- 音源を聞いて音読
- シャドーイング
- 暗唱
- 使える形にアレンジ
- アウトプット
順番に見ていきましょう。
音源を聞いて音読
暗記したい英文が載っているテキストを購入するときは、CDなどで音源が聞けるものを購入しましょう。
音源を聞かずに英文を覚えると、発音やイントネーションを間違えて覚えてしまう可能性が高いです。
まずは音源を聞いて、一つひとつの単語の発音や文章になったときのイントネーションを確認します。
何度も聞いたら、音源を真似して音読してみましょう。
実践で使えるようにするためには、しっかり音源を確認するところから始めるのが大切です。
シャドーイング
音源を聞いて、発音やイントネーションを確認したら、次にシャドーイングをしてみましょう。
シャドーイングとは、聞いている英語音声のすぐ後を追って復唱する英語の勉強方法です。
音声を聞き終わってからではなく、流れている音声を追いかけるように発音します。
「聞く(インプット)」と「話す(アウトプット)」を同時にできるため、効率良く学習できるトレーニングです。
また、聞いてすぐに発音するので正しいアクセントやリズムを覚えやすく、英語の聞き方や話し方のコツが自然と身につきます。
リスニングとスピーキングの両方を鍛えたい方にとって、シャドーイングは非常に効果的な方法です。
シャドーイングの詳しいやり方や効果については、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:シャドーイングの効果とやり方を初心者向けに徹底解説!挫折しないためのコツも紹介
暗唱
シャドーイングがある程度できるようになったら、次に文章を丸暗記して声に出す「暗唱」に挑戦してみましょう。
文章を丸暗記するのはハードルが高いと思う人もいるでしょうが、シャドーイングをしっかりこなしたあとであれば、意外にもスラスラと言えるものです。
暗唱するときに気をつけたいのは、発音やイントネーションの正確性。
少しでも音源と違うと感じたら、音源を聞き直したり、シャドーイングに戻ったりして、確認しなおすことが大切です。
正確性を意識して、音源をそのまま再現できるくらいに練習しましょう。
使える形にアレンジ
正確に暗唱できるようになったら、次は感情を込めて発音するとさらにスピーキング力が向上します。
英文に感情を込めるためには、自分が実生活で使いそうな英文を選んでおくことが重要です。
例文の主語をすべて「I」にしたり、実際に使える文章に変えてみたりして、使える形にしてみましょう。
たとえば以下のような文章があるとします。
Greg usually leaves school around 4 p.m.(グレッグは、いつも4時ごろ学校を出ます。)
この文章を社会人が使える例文に変えると、以下のような文章が考えられます。
I usually leave the office around 6 p.m.(私はいつも夕方6時ごろ会社を出ます。)
実生活で使える形にアレンジしたら、状況をイメージしながら話す練習をしてみましょう。
アウトプット
せっかく暗記した例文も使わないと徐々に忘れていってしまいます。
長く記憶に留めるには、継続してアウトプットすることが大事です。
覚えた例文を使って日記を書いたり、実際に話したりしてみましょう。
英語を話す環境が周りにないという人は、オンライン英会話を始めてみてはどうでしょう。
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長い英文を暗記するコツ
スピーチやプレゼンなど、長い英文を暗記する必要がある人もいるでしょう。
長文暗記のコツは、地道ですが、一文ずつ暗唱できる文を増やしていくこと。
具体的な方法は以下の通りです。
- 一文目を暗唱
- 二文目を暗唱
- 一文目と二文目を続けて暗唱
- 三文目を暗唱
- 一文目から三文目までを続けて暗唱
徐々に文章を増やしながら覚えていきましょう。
「覚えた英文を誰かに聞いてほしい」、「発音やイントネーションのフィードバックがほしい」という人は、Bizmatesのプログラムの中の「Assist Lesson」がおすすめです。
プレゼンの予行演習やスピーチの練習など、あなたの課題に合わせて自由にレッスンをカスタマイズできます。
また、長い英文を暗唱する練習がしたいけど、文章を探すのが手間という人は、Bizmatesのプログラムのひとつ、「Discovery」を活用してみてはどうでしょう。
「Discovery」は、様々なテーマに沿って書かれた記事の中からあなたが興味のある記事を選び、読んだあとに、講師とディスカッションができるレッスン。
経済や音楽、旅行や仕事など、幅広いテーマがあるため英文の暗唱にもってこいです。
テーマは600以上あるので、自分の興味のあるトピックが見つかるはずです。
英文の量も暗唱するのにちょうどいい長さなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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英文暗記に役立つアプリ
英文暗記に役立つアプリは、以下の通りです。
- Anki
- 暗記 ドリルメーカー
順番に見ていきましょう。
Anki
「Anki」は、簡単に言うと自分だけの単語帳(電子版)みたいなものです。
覚えたい英文と和文をセットにして登録すれば、簡単に英文の暗記が可能です。
「Anki」のすごいところは、忘却曲線のメカニズムを利用していて、忘れた頃にカードがリマインドされてくること。
適切なタイミングで復習ができるので、非常に効率よく英文を暗記できます。
ただし、Android版は無料ですが、iPhone版は月3000円程度かかるので注意してください。
すきま時間にインプットし、英会話などでアウトプットしていけば、覚えたい英文がすぐに頭に入りますよ。
暗記ドリルメーカー
「暗記ドリルメーカー」は、本や参考書の写真を撮って、覚えたい箇所をマーカー機能で隠せるアプリです。
学生の時に、教科書の覚えたい語句を赤や緑でマークし、シートで隠して覚えた人も多いと思います。
「暗記ドリルメーカー」は、それの電子版です。
テキストの写真をとるだけで、自分で単語を打ったりする必要がないから簡単に暗記にとりかかれるのが嬉しいですね。
無料アプリというところも魅力的です。
効果的に英文を暗記する方法 まとめ
効果的に英文を覚える方法は、以下の3つです。
- 使える形にアレンジする
- 音源を聞いて暗記する
- 繰り返しアウトプットする
英文を暗記するときは、音源で発音やイントネーションを確認するところからはじめましょう。
テキストの英文は、実際に自分が使うであろう文章にアレンジし、状況をイメージしながら言ってみることが大事です。
継続して使うことで、無意識に口から英文が出てくるようになりますよ。
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