ビジネス英語
2023.12.28
英会話の基本!「はじめまして」の英語表現とシーン別の挨拶
初対面の人に会う時に大切なのが「挨拶」です。基本的な「こんにちは」「はじめまして」などの英語表現は、ぜひとも身に付けておきたいものです。今回の記事では、定番フレーズ「はじめまして」のさまざまなバリエーションをご紹介します。
挨拶は日常のシーンやビジネスシーンなど、時と場合に合わせたフレーズを使うことが大切です。また、メールや電話での挨拶の仕方や、挨拶から自然な会話へとつなげるためのポイントなども合わせて解説します。
Contents
シーン別に使い分ける「はじめまして」
日本語では「はじめまして」と一言でいっても、英語には多くの表現の仕方があります。電話やメールでは会話したことのある相手と初対面する場面での「はじめまして」や、メールなど書面で書く「はじめまして」など、状況に応じて使い分けましょう。
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Hi.(はじめまして、こんにちは)
はじめまして、こんにちは
Hi! I’m Keiko.
はじめまして、ケイコといいます。
英語での挨拶の基本中の基本の「Hi」ですが、こちらはどんな場面でも使える便利な表現の一つです。「はじめまして」以外にも、「おはよう」「こんにちは」など幅広い意味で気軽に使うことができます。よく、例文のように挨拶を切り出した後、相手も名乗ってから、次に紹介する”Nice to meet you”が使われます。
Nice to meet you! (はじめまして、お会いできて嬉しいです)
はじめまして、お会いできて嬉しいです。
Aさん: Hi, I’m Hiroko.
はじめまして。ヒロコといいます。
Bさん: I’m Takeshi. Nice to meet you.
タケシといいます。お会いできて嬉しいです。
Aさん: Nice to meet you too.
こちらこそ、お会いできて嬉しいです。
「Nice to meet you」はプライベートな場面はもちろん、ビジネスシーンでも頻繁に使われます。実際に挨拶をする際には、自己紹介をしながら握手をするのが自然な流れです。また、Nice to meet you への返答には、「Nice to meet you, too」もしくは「Likewise」などが使われます。
より丁寧な表現の「はじめまして」
知り合いや友人といった間柄では、初めて会った場合でもカジュアルな挨拶が好まれますが、特に相手がよほど目上の人である場合は、より丁寧な表現を心がける必要があります。ここでは、ビジネスシーンや改まった場でも使える「はじめまして」の丁寧なフレーズをご紹介します。
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It’s an honor to meet you(お会いできて光栄です)
お会いできて光栄です
Aさん: It’s an honor to meet you. I was really inspired by your speech.
お会いできて光栄です。スピーチに感銘を受けました。
Bさん: Nice to you meet you, too. I’m very glad to hear that.
はじめまして。そう言っていただけてとてもうれしいです。
「honor」には「名誉」「光栄」などの意味があり、「It’s an honor to meet you.」を直訳すると「あなたにお会いできて光栄です」という意味になります。目上の人やずっと憧れていた有名人などに会った場面で使うことができるでしょう。
また、「It’s an honor to〜」で「〜することができて光栄です」という意味があるため、to に続く動詞を変化させることで、相手と何ができることを光栄に思うのかより具体的に伝えることができます。
It’s an honor to work with you.
これから一緒に働けて光栄です。
It’s an honor to be a part of this.
今回(相手が主催する催し事に)参加できて光栄です。
It’s a pleasure to meet you(お会いできて光栄です)
お会いできて光栄です
Aさん: It’s a pleasure to meet you. Welcome to Japan.
お会いできて光栄です。日本へようこそ。
Bさん: It’s a pleasure to meet you, too. I’ve been looking forward to meeting you.
私もです。お会いできるのを楽しみにしていました。
「pleasure」には「喜び」や「光栄」という意味があり、「It’s a pleasure to meet you.」で「あなたにお会いできて光栄です。」という表現になります。単に「pleasure to meet you」と言うこともできますが、It’s をつけることでより丁寧な表現となります。とても丁寧なフレーズなので、ビジネスシーンや目上の人に対して使うと良いでしょう。一方、同僚など、同じ立場の者同士ではあまり使われない表現です。
It’s a pleasure to finally meet you.
やっとお会いできて嬉しいです。
Nice to meet you in person(直接)お会いできて嬉しいです)
直接お会いできて嬉しいです
Aさん: Nice to meet you in person.
直接お会いできてうれしいです。
Bさん: Nice to meet you, too. How was your flight?
私もお会いできてうれしいです。飛行機は快適でしたか?
Nice to meet you の後に続く「in person」には、「直接」「実際に」「顔を合わせて」などの意味があります。メールや電話、テレビ電話などではコミュニケーションをとったことはあるものの、実際に会ったことがなかった人に初めて会うシーンで使える便利な表現です。
Aさん: Nice to meet you in person.
直接お会いできてうれしいです。
Bさん: It’s so nice to finally meet you. You’re taller than you look like on your photos!
やっとお会いできて嬉しいです。写真の印象より背が高いんですね!
英語でビジネスメールを送るときのポイントとは?
英語でビジネスメールを送る場合、まだ会ったことのない相手に対してどのように書き出せばいいのか悩むことはありませんか?
日本の場合、ビジネスメールには「お世話になります」や「初めてご連絡差し上げます」などといった挨拶を書きますが、英語のビジネスメールでは「要点を簡潔に伝える」ことが重要です。初めてメールを送る相手であっても、特別な挨拶はなくても失礼には当たりません。英文メールは通常、日本語で書くメールに比べてだいぶフランクで、話し言葉と書き言葉の間に大きな差はありません。
とはいえ、簡単な挨拶を書くことで、相手に丁寧な印象を与えることができます。まずは自己紹介として、会社名や自分の名前、メールを送った理由などを書くといいでしょう。
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Hi, my name is Takashi Ishida and I am a sales manager at ABC Company. I would like to ask some questions about your new product.
株式会社ABC営業部長の石田隆と申します。貴社の新製品について、いくつかお尋ねしたく存じます。
Hello, my name is Aya Ouchi of ABC Company. I used to work with Tom Smith, who encouraged me to contact you regarding the town development project in Davidson.
はじめまして、ABC社の大内綾と申します。以前同じ職場で働いていたトム・スミスさんにデビッドソン市の都市開発計画について〇〇さまに連絡するよう勧められました。
丁寧に書くことと文章が長いことは、必ずしもイコールではありません。常にシンプル・丁寧・効果的な文章を心がけましょう。忙しい中慌ただしくメールチェックする人も多く、相手の手間を省けるように、簡潔にまとめるという気遣いが重要です。英語ビジネスメールならではのコツを押さえておけば、面識のない人へのメールももう怖くありません。
encourage(勧める)
regarding〜(〜に関する、〜について)
It’s nice to talk with you(電話越しに「はじめまして」)
はじめまして
Aさん: Hello?
もしもし?
Bさん: Hi. My name is Ken Morimoto. May I speak to Mr. Jenkins?
もしもし。森本ケンと申します。ジェンキンズさんはいらっしゃいますか?
Aさん: This is Jenkins.
私がジェンキンズです。
Bさん: Hi Mr. Jenkins. Nice to talk with you.
ジェンキンズさん、はじめまして。
話す相手の顔が見えない電話においては、「Nice to meet you」や「Nice to see you」などの表現を使うのは不自然です。ビジネスの場面などで、実際に会っていない人と電話で話す場合にはどのように挨拶すればいいのでしょうか。
よく使われる表現には、フォーマルな「It’s nice to talk with you.(あなたとお話しできてうれしいです)」や、よりカジュアルな「Nice to talk with you.」などがあります。meet やseeを「talk(話す)」という単語に変えて挨拶します。
Aさん: Hi. My name is Tara Smith of DEF Company. Is this Ms. Yamazaki’s num-ber?
こんにちは、DEF社のタラ・スミスと申します。こちらは山崎さんの電話番号で間違いないでしょうか?
Bさん: Yes, this is Mariko Yamazaki.
はい、私が山崎真理子です。
Aさん: Oh hi Ms. Yamazaki. I’m Tara. I e-mailed you earlier about the town project.
あ、山崎さん。先日都市計画についてメールさせていただきましたタラです。
Bさん: Ah yes. Nice to talk with you. Thank you for calling me.
ああ、はじめまして。お電話ありがとうございます。
Aさん: Nice to talk with you too. So I have a question. …
はじめまして。ちょっとお伺いしたいことが…
また、「Nice talking to you」や「Nice talking with you」は電話を切る前の挨拶として使われるので、次回英語で電話をする時に使ってみましょう。
初対面の挨拶の基本
初対面の相手に挨拶するフレーズをどのように使えばいいのかわからない、という人は多いかもしれません。
ここでは、どのようなタイミングで使うか、またその後どうやって自然な会話につなげるかなど、コミュニケーションの方法を紹介します。
まず、挨拶をするタイミングについてですが、日本では初対面の相手と握手をする機会はあまりありませんが、海外では頻繁に握手をします。英語で「はじめまして」の挨拶をする際は、握手の手を差し伸べながらするのが自然です。握手をしながら「Nice to meet you」などと挨拶し、名前などの自己紹介を続けます。
自然と会話を続けるためには、自己紹介の後に褒め言葉を使うのもおすすめです。この時、相手の容姿ではなく、相手の持ち物や出身地などの間接的な要素に目を向けましょう。たとえば、
・ 「I really like your tie」(素敵なネクタイですね)、
・ 「You have such a nice watch」(素敵な時計ですね)
などと褒め言葉を贈ることで、相手はどこで時計を手に入れたのかなど、なんらかの情報を返してくれます。会話のタネを拾うと、自然に会話が生まれます。例文を見てみましょう。
Aさん: Hi I’m Daiki. Nice to meet you.
はじめまして、大毅と申します。
Bさん: Nice to meet you Daiki. Please call me Steve.
はじめまして、大毅さん。スティーブと呼んでください。
Aさん: You have such a nice watch, Steve.
スティーブさんは素敵な時計をお召しですね。
Bさん: Oh this? Thanks. It’s old, though.
ああ、これですか?でも古いものなんですよ。
Aさん: I think it’s classy.
味があっていいと思います。
また、相手への興味を示すために、相手について質問するのも良いでしょう。自己紹介のフレーズからわかったことをより掘り下げて質問するのがポイントです。相手の出身地に関する質問の例として:
・ 「Which part of France are you from?(フランスのどの地域出身ですか)」
・ 「How long have you been living there?(どれくらいそちらで暮らしていますか)」
などは比較的聞きやすい質問です。
さらに、相手が自分に対して質問してくれた場合は、答えた後に「How about you?(あなたは?)」と同じ質問を聞き返すことでスムーズに会話を続けることができます。
Aさん:Nice to meet you. I’m Mika. I’m from Japan.
はじめまして、ミカと申します。日本から来ました。
Bさん: I’m Paul. Nice to meet you, too. Which part of Japan are you from?
はじめまして。ポールと申します。日本のどの地域ご出身ですか?
Aさん:I’m from Tokyo. How about you?
東京から来ました。あなたは?
初対面以後の挨拶
ここまで初対面の相手と交わす挨拶の英語フレーズをご紹介しましたが、「meet」という単語は初対面でしか使用しない、ということを覚えておきましょう。2回目以降は「Nice to see you」「Nice to see you again」と表現します。間違って「Nice to meet you」と言ってしまうと、相手は「会ったことあるのに私のこと覚えていないんだ…」と残念な気持ちになってしまうので、こればかりは注意しましょう。
また、初対面の場では「Nice to meet you」などと改まった表現がよく使われますが、2回目以降の挨拶ではよく、親しみを込めてカジュアルなフレーズが交わされます。
How is everything? (お元気ですか?、最近はいかがお過ごしですか?)
お元気ですか、最近はいかがお過ごしですか?
Aさん: Hi, how is everything?
こんにちは。最近はいかがお過ごしですか?
Bさん:Hi. Not so bad. How about you?
こんにちは。ボチボチです。〇〇さんはお元気ですか?
「How is everything?」は「How are you?」と似たニュアンスの表現です。「調子はどうですか」という意味合いがあり、相手の健康状態や仕事、家族などの近況を伺う挨拶として使うことができます。また、「How’s everything going?」というフレーズも同様の意味で使われ、「すべてうまくいっていますか」と相手を気遣う表現となります。これらのフレーズへの返答には、「good」もしくは「not bad」などを使うと良いでしょう。
一度「How are you?」と言った後に、「So, how’s everything?」と付け加えることもあります。特に、相手が単に「good」などと簡単に答えた場合、より詳しい答えを引き出すために「How is everything?」と付け加えるのです。
What’s up? (やあ、最近どう?)
やあ、最近どう?
Aさん: Hey, what’s up?
やあ、調子はどう?
Bさん
Hey, what’s up.
やあ。そっちは?
気心知れた仲の者同士のカジュアルな挨拶の表現に「What’s up?」というフレーズがあります。こちらは「what is up?」の短縮形で、この場合の「up」は「(出来事が)起こって」という意味で使われます。be動詞の“is”と一緒に使われているため、直訳すると「何が起きているの?」というニュアンスになります。
「What’s up」に対する返答としては、「Not much」(特に何もないよ)と答えたり、直近で特別な出来事があった場合はそのことについて話します。また、上記の例文のように、What’s up? と言われたらWhat’s up? と返すこともよくあります。
日本語で言う「ちっす」「うっす」に相当するとてもフランクなやりとりなので、ほとんど親しい間柄の者同士でしか交わされません。
What’s going on? (やあ、最近どう?)
やあ、最近どう?
Aさん: Hey, what’s going on?
やあ、最近どう?
Bさん: Not much. How about you?
やあ、特に変わりないよ。君は?
直訳すると「(物事が)どうなっていますか」という意味を持つ「What’s going on?」。とてもフランクな表現で、「調子はどう?」「うまくいってる?」といったニュアンスで使うことができるフレーズです。返答の仕方は「What’s up 」に対する返答と同じです。
また、挨拶以外にも「何が起きているの?」や「今何しているの?」などの状況確認にも使える表現です。
Aさん: Hi. What’s going on?
もしもし、今何してるの?
Bさん: Nothing special. Just reading a book.
特に何もしていないよ。ただ本を読んでるだけだよ。
覚えたフレーズを口に出す練習をしましょう
円滑なコミュニケーションを取るためには、初対面での挨拶が非常に重要です。「はじめまして」という単純な言葉でさえも、英語にはさまざまな表現が存在します。まずはこれらのフレーズを覚えて、積極的に口に出して練習しましょう。初対面の挨拶を自信を持って行うことができれば、積極的に会話に参加しやすくなりますよ。
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