英語研修
2022.12.29
グローバル人材にTOEICは必要?現場で求められる資質を解説
TOEICは、昇格や外資系企業の採用、海外赴任の候補者等の英語レベルを把握するために、利用されるケースがあります。
しかし、TOEICのスコアが高くても、グローバル人材としての適性が高いとは限りません。
そこで本章では、TOEICの必要性やグローバル人材に求められる能力について解説します。
グローバル人材になりたい方、グローバル人材を採用したい方必見です。
なお、海外勤務や海外取引の担当を任せられるグローバル人材を育成するなら、ビジネス英会話を学ばせることをオススメします。
ビジネス英語は、日常会話と比較してある程度フレーズの型があったり、会議やメールといったシーン毎に使用する語彙が限られるため、実は効率良く習得できます。
ビジネス英会話に特化しているBizmatesでは、ビジネス英会話の習得はもちろん、グローバル人材として必要なビジネススキルやマインドまで学ぶことが可能ですよ。
Contents
グローバル人材にTOEICは必要不可欠ではない
TOEICとは、日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテストです。リーディング力とリスニング力を990点満点で評価します。
参考記事:TOEIC Programとは|【公式】
ビジネスシーンで利用されるフレーズや単語を使用した内容のテストのため、ビジネス英語の知識をつけることが可能です。
しかし、TOEICスコアが高いからといって、ビジネス英会話ができるとは限りません。
TOEICは、問題の出題傾向が決まっており、基礎的なビジネス英語力がなくとも、テクニックでハイスコアを取ることも可能。
また、グローバル人材に必要なのは、ビジネス英語の知識だけではありません。
海外企業とのやり取りが増えるので、海外文化の理解や、海外で活躍できる主体性が必要とされます。
上記のようなTOEICでは測れない指標が多くあるため、TOEICはグローバル人材に必要不可欠とはいえません。
日系、外資系企業のTOEIC足切りラインは700点が一般的
TOEICは、テスト結果がスコアで表示されるため、受講生の英語力が明確化できます。
また、世界160カ国で実施されているため、世界で通用する英語コミュニケーション能力を測る手段として利用しやすいのです。
日系、外資系企業のTOEICの足切りラインは700点が一般的です。
TOEIC700点の内訳をリーディング350点、リスニング350点とした場合、英語力は短い英会話や規則に基づいた文法構造が理解できる程度とされています。
参考記事:TOEICスコアレベル別評価の一覧表
取引の場で自分の考えや情報を相手に伝えるためには、少なくとも短い英会話や文法構造を理解する必要があるため、700点を足切りラインにされているのです。
なお、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が304社に実施した調査「上場企業における英語活用実態調査」報告書によると、海外関係の業務を遂行するために求められるTOEICスコアは700点以上が30.9%、次いで800点が26.6%と回答しています。
このため、現状は700点を基準としている企業が多いと認識しておくとよいでしょう。
TOEICができても、英語が話せない人材は多い
TOEIC700点以上でも、英語が話せない人材は多々います。
英会話ができないと、海外企業との会議や商談で発言ができず、取引を十分に機能させることができません。
TOEICスコアが高いにもかかわらず、英会話ができない原因は以下の2つです。
- テクニックで問題が解ける
- スピーキングを行わない
たとえば、TOEIC L&R Part2のリスニング問題では、疑問詞を聞き分けることで答えられます。
Part5の短文穴埋め問題は、品詞の形や置かれる位置さえ覚えておけば回答可能です。
上記のように、TOEICの問題を正解するコツさえつかめれば、英語の意味が理解できなくとも、回答ができます。
そのため、TOEICができるからといって、英会話ができるとは限らないことに注意しておく必要があります。
TOEICはビジネス英語の習得とともに自然にスコアが伸びる
ビジネスシーンで使用される英語は、ビジネス英語です。
ビジネス英語を習得することで、TOEICの読解問題やリスニング問題が解けるようになるでしょう。
たとえば、TOEIC L&R Part7のEメールの読解は、実際の仕事でも頻繁に登場するビジネスシーンです。
仕事でEメールの対応をすると、メールの型を学べますし、英語の文章構造を理解できます。
グローバル人材は、海外企業との折衝を行うため、Eメール対応をする機会も多くあります。
そのため、日々の業務を通して、TOEICで登場する英単語や文章が自然と読めるようになるでしょう。
結果、TOEICのための学習をしなくても、TOEICスコアが自然と伸びることが多いのです。
グローバル人材に求められる5つの素養
グローバル人材は、海外企業と折衝をして、チームリーダーとして事業を牽引する人材です。
上記を遂行するためには、グローバル人材に求められる能力を理解する必要があります。
しかし、グローバル人材に求められる能力をハッキリと答えられる方は多くありません。
この記事では、 グローバル人材に求められる能力を5つ解説します。
- 基礎的な英語力
- 信頼関係を築く人間性
- 価値観、多様性を受け入れるマインド
- 周囲を巻き込むリーダーシップ
- 効果的なコミュニケーション能力
なお、英語力の効果測定方法を確認するのであれば、以下の記事もオススメです。
関連記事:本当の英語力を測るには英語研修の目的に合わせた効果測定方法を見つけよう
基礎的な英語力
グローバル人材になるためには、最低限の「基礎的な英語力」が欠かせません。
基礎的な英語力ってどのくらい?よ疑問に思われる方もいるかと思いますが、「中学レベルの文法や語彙」と言えます。
また、英語を使用する際にやりとりする、国や地域ごとの発音の違い、細かな単語の意味の違いもプラスアルファ理解する必要も出てくるでしょう。
最低限の英語を理解していないと、相手に誤った解釈をされるリスクがあるので、英語そのものへの理解が求められるのです。
信頼関係を築く人間性
グローバル人材には、海外企業の担当者と信頼関係をける人間性が必要です。
信頼関係を築くためには、約束を守る、有言実行を心がける、相手に関心をもつことなどが大切です。
約束したことを守らなかったり、言ったことができないと、相手に迷惑をかける可能性があり、信用を失います。
また、相手への関心がないと、相手も自分に心を開いてくれません。
まずは何気ない会話を大切にして歩み寄ることで、お互いの距離を縮められます。
時間がかかってもいいので、コミュニケーションを取り続けることで、相手から徐々に信頼を得られ、企業単位で関係が良好になるでしょう。
価値観、多様性を受け入れるマインド
グローバル人材は、異なる価値観や多様性をもつ相手と取引をするため、それらを受け入れるマインドが必要です。
相手国によって仕事の価値観は大きく異なります。
文化や習慣をひとつ例にとっても、日本は宗教観が薄く仕事中に宗教行事を行うことが少ないですが、イスラム教の方は指定された時間にお祈りを行います。
国によっては仕事より宗教行事を優先するため、商談や会議の時間をずらす必要がありますし、仕事が遅れることにもつながるでしょう。
海外では日本では考えられないことが平然と起こります。
また、日本人は言わなくても察する「ハイコンテクスト文化」です。それに対し欧米圏諸国は、自分の意思をきちんと相手に伝えるローコンテクスト文化と言えます。
なので、言わなくても雰囲気で伝わっただろうと思っても伝わっていなかったり、遠慮して発言しないと意見が無い人とみなされてしまったり、受け入れ方の違いが発生します。
グローバル人材はそれらに柔軟に対応する必要があるので、異文化の価値観を理解し、多様性を受け入れるマインドが求められるのです。
周囲を巻き込むリーダーシップ
グローバル人材には、周囲を巻き込み牽引するリーダーシップが求められます。
グローバル人材は、様々な国籍の方と関わる場合も多いため、考え方や文化の違いがある中で、より主体性をよりもって行動しなければなりません。
また、プロジェクトでトラブルが発生した場合、解決のために周囲を巻き込みながら積極的に行動するといったリーダーシップ精神が必要です。
周囲を巻き込み、リーダーシップを出すことで、自社の利益を大きく伸ばすことにつながります。
効果的なコミュニケーション能力
効果的なコミュニケーションをするためには、ビジネスパートナーへのリスペクトを示しながら、自身の考えを正しく伝えられる力が必要です。
グローバル人材は、どんな国籍の相手や海外企業とでも折衝できる存在。
結論から話す。一度相手の意見に敬意の姿勢を示してから反対の意見を言う。など、グローバルで活躍するためには効果的なコミュニケーションの取り方にもいくつかコツがあります。
解釈の違いが無いよう相手の話を丁寧に理解し、自身の意見を伝えられるような人になれるようにしましょう。
グローバル人材の獲得方法
グローバル人材の獲得方法は、以下の2つです。
- 人材採用
- 人材育成
人材採用
人材採用は、一定の基準を設けて行いましょう。
グローバル人材の採用で意識して確認すべきは、面談では過去にリーダーシップを発揮した経験や、相手の信頼を得るためにしてきたことなどです。
過去の経験を掘り下げることで、応募者の人物像やグローバル人材になれるポテンシャルを確認できます。
自社が求めるグローバル人材にできるだけ近い人材を雇用できるでしょう。
中途採用の場合は、即戦力となるグローバル人材を雇える可能性があります。
ただし人材採用のコストは、ひとり100万ほどのため、人材育成と比較してコストがかかります。
参考記事:就職白書2020 就職みらい研究所
加えて、グローバル人材は不足しているため市場価値が高く、その採用コストは100万を超えるリスクがあります。
高い採用コストをかけても、すぐに退職されることも考えられるため、人材育成と比較してリスクが高くなってしまいます。
人材育成
グローバル人材を獲得するための方法のひとつとして「人材育成」も挙げられます。
実施すべき研修は「ビジネス英語研修」です。
日常英会話の研修を実施し、ビジネスでは使わない表現を学ぶよりも、会議やメールといったビジネスシーンですぐに使える英語から学んだほうが、すぐに業務活かせます。
ビジネス英語研修実施の際は、「参加率・受講率○○%以上の社員は受講料免除」など、ある程度のインセンティブを設定しても良いでしょう。
ポテンシャルや意欲が高い社員がモチベーションを保ちながら研修に参加できますし、英語研修の成果を高められる可能性があります。
将来的にグローバル人材として企業に利益をもたらしてくれるでしょう。
なお、研修は外部機関に依頼することもひとつの手段です。
弊社ビズメイツでも、1000社以上の企業様もビジネス英語研修をサポートさせていただいています。
企業の課題から研修の設計、研修中のフォローまでアドバイスいたします。
関連記事:英語研修担当になったら何をしたらいいの?まず考えるべきことと英語研修5つの形態
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- Bizmates Program:英語力に応じて段階的にビジネス英語を学習
- Other Program:会議やメールといったシーンにフォーカスして学習
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まとめ
グローバル人材にTOEICは必要不可欠ではありません。
TOEICは、問題を解くコツを知るだけで答えられるため、スコアが高くても英会話ができるとは限らないのです。
加えて、TOEICで伸ばせる英語力以外にも、グローバル人材に求められる能力があります。そのため、TOEICの学習をするより、グローバル人材を養成する研修のほうが重要です。
グローバル人材に必要な能力は、以下の5つが挙げられます。
- 基礎的な英語力
- 信頼関係を築く人間性
- 価値観、多様性を受け入れるマインド
- 周囲を巻き込むリーダーシップ
- 効果的なコミュニケーション能力
上記の能力を鍛えるための研修を実施することで、自社の利益に貢献できるグローバル人材を育てられるでしょう。
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