グローバルリーダーとは?海外で活躍するのに必要な6つの能力を詳しく解説

昨今、世界中でグローバル化が進み、日本でも「グローバルリーダー」の必要性が高まっています。

実際にグローバルリーダーになりたいと考えているものの、どのような能力が求められるのかわからない方もいるでしょう。そこで今回は、国際社会におけるグローバルリーダーに必要な能力やそれを身につける方法を詳しく紹介します。

参考記事:グローバル社会で活躍できる人材の育成方法を詳しく解説【英語研修ご担当者様必見】

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グローバルリーダーとは?

グローバルリーダーとは、国や文化を超えて世界規模で活躍できるビジネスリーダーのことです。

企業や団体のビジネス戦略の策定はもちろん、国際協力や外交交渉などを実施します。

住んでいる国や地域に限らず、どこからでも同じ商品やサービスにアクセスできる平等で便利な世界を実現していくのがグローバルリーダーの役割です。

グローバルリーダーが必要とされている背景

昨今、日本でもインターネットの普及が進み、国と国との境目がなくなりつつあります。新たなビジネスチャンスを探して、自動車産業や電子機器産業など、さまざまな業界で海外市場に進出する企業が増えています。

しかし海外では各国、異なる風土・国民性が日本と異なるケースも珍しくありません。同じアプローチが通用しないこともしばしば。

洋服デザインを一例として挙げてみましょう。日本ではシンプルで洗練されたデザインが好まれる一方、アメリカではより多様なスタイルやカラフルなデザインが好まれる傾向があります。

  • 日本の国民性:シンプルで洗練されたデザインが好まれる
  • アメリカの国民性:より多様なスタイルやカラフルなデザインが好まれる

また環境問題など、グローバルな対応が求められる問題が増加しています。

グローバルにビジネスを展開していくためには、上記のようなあらゆる文化の理解が欠かせません。異なる文化や価値観を理解し、現地の人々と協力しながらビジネスを成功に導けるグローバルリーダーがいるからこそ、円滑なグローバル展開が実現できるのです。

▼グローバルリーダーが必要とされている背景

  • 新たなビジネスチャンスを探して海外市場に進出する企業が増えている
  • グローバルな対応が求められる問題が増加している

グローバルリーダーとして活躍するために求められる能力

グローバルリーダーに求められる能力は大きく6つに分けられます。

  1. 語学力
  2. 協調性
  3. 柔軟性
  4. 決断力
  5. 創造力
  6. 人間性

1. 語学力

グローバルリーダーは、国や文化を超えたビジネスに従事する上で、異なる言語を話す人々とのコミュニケーションが必要不可欠。海外市場に合わせて意思疎通に適切な語学が話せなければなりません。

グローバルなビジネスでは国際的な共通語として「英語」が広く使われています。

ですが、実は英語でビジネスをしている人の約8割が第二言語として話している人々です。

ネイティブのように話せる必要は無いものの、最低限な文法やフレーズをおさえたビジネス英語は話せた方がよいでしょう。

忙しい社会人のためのビジネス英語勉強法については以下の記事で解説しております。

関連記事:社会人のためのビジネス英語勉強法【初心者レベルから徹底解説】

2. 協調性

ビジネスにおいて単独での活動には限界があります。海外市場を開拓するなど、ビジネス上で成功するには、多くの人々の協力が必要です。

そのためビジネスリーダーは自己中心的な姿勢ではなく、他社と協力して目的や目標の達成まで辿りつく「協調性」が求められます。

協調性を発揮するには、まずは周りの人間と良好なコミュニケーションを取ることが大切です。

相手の意見や考えを聴くことで、共通の課題や目標を共有し、互いにメリットがある協力関係を築けます。

3. 柔軟性

グローバルリーダーとして海外市場に進出する場合、各市場の文化や法律、ビジネス環境などを深く理解し、そのニーズに合わせた戦略を立てる必要があります。

また、社会状況は常に変化しているため、グローバルリーダーには柔軟に対応できる能力が求められます。

最近の例だと、コロナウイルスによってさまざまな企業が在宅勤務からリモートワークをするようになりました。このような状況の変化が起きても、海外市場において柔軟に対応し、常に最適解を追い求める姿勢が重要です。

4. 決断力

グローバルリーダーは、緊急事態に直面するケースがあります。その際、ビジネス機会を逃さない、かつ大きな損失を出さないよう、迅速で適切な決断が必要です。

グローバルリーダーの仕事は責任が重く、ひとつの決断の遅れ・ミスが致命的な結果を招くこともあり得ます。常に慎重かつ冷静に正しい決断ができることはグローバルリーダーに必須といえるでしょう。

5. 創造力

海外市場は、競争が激化しているため、常に新しいアプローチを探す必要があります。そのためにグローバルリーダーは従来の考え方に固執するのではなく、異なる視点やアプローチをもって革新的な戦略を作り出せる創造力が求められます。

昨今、革新的な戦略によって海外市場での成功を収めた企業を一例として紹介すると、アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」があげられます。

テスラは、従来の自動車産業における常識を覆し、電気自動車の開発や自動運転技術の研究に取り組むことで、再生可能エネルギーの普及に貢献。その結果として、環境に配慮した企業イメージが根付き世界的な自動車メーカーとしての地位を確立しています。

6. 人間性

グローバルリーダーとして海外で活躍するには、海外市場での信頼関係を勝ち取る必要があります。そのため、単にビジネス上のスキルだけでなく、現地の人々に対して尊敬や理解を示し関係を構築できる人間性が大切です。

また、グローバルリーダーには、チームを統率してプロジェクトを推進していけるリーダーシップも求められます。リーダーシップはメンバー一人ひとりからの信頼を勝ち取った上で得られるものなので、相手に信用・尊敬してもらえる人間性が必須です。

 

 

以上、グローバルリーダーとして活躍するために求められる能力を合計6つ解説しました。

このような能力に加えて、資格は必要なの?と気になった方は以下記事も見てみてください。

関連記事グローバル人材にTOEICは必要?現場で求められる資質を解説

グローバルリーダーに必要な能力を身につける方法

グローバルリーダーに必要な能力は以下の4つの方法で伸ばせます。

  1. ビジネス英語を学ぶ
  2. 失敗を恐れずチャレンジを重ねる
  3. グローバルな環境に身を置く
  4. 決断する癖をつける

以下で詳しく見ていきます。

1. ビジネス英語を学ぶ

グローバルリーダーにとって、英語力は必要不可欠です。

そのため、まずは市販教材やオンライン英会話などを利用してビジネス英語を学ぶのがオススメです。

日常英会話ではダメなのかと思われた方もいるかもしれません。しかし日常英会話で使用される英語と、ビジネス英語では使用される語彙や表現が異なります。

プレゼンテーションやミーティングでの発言など実際のシーンを想像して練習したほうがモチベーションをもって取り組めるため、はじめからビジネス英語を学ぶとよいでしょう。

「ビジネス英語って難しいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

ビジネス英語はある程度フレーズの型が存在するのと、相手に伝わりやすい英語で話さなければらないため、シンプルな言い回しが求められます。

そのため、いきなり難易度の高いフレーズを覚える必要はありません。

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2. 失敗を恐れずチャレンジを重ねる

グローバルリーダーには、失敗から学び改善点を見つけられる柔軟性やストレス耐性が不可欠です。柔軟性やストレス耐性はある課題の解決に向けてさまざまな施策を試し失敗・成功体験を積み重ねていくことで養えるでしょう。

またリーダーが率先してチャレンジしていく姿を見せることで、部下からの信頼や尊敬を勝ち取れます。周りを巻きこんで大きなプロジェクトを推進していく上で、チームの統率力が生まれるといったメリットもあります。日頃から何ごとにも恐れないマインドを身につける習慣を大事にしておくとよいでしょう

3. グローバルな環境に身を置く

グローバルリーダーは、異文化間の交流や意思疎通を円滑に行うため、相手の文化や価値観を尊重し、協調していかなければなりません。

ただし、海外の人々と協調するためには、相手のマインドやビジネスマナーの理解が不可欠。そこで、若い頃からワーキングホリデー留学やグローバルな職場などの環境に身を置き、グローバルなマインドを養っておくのがオススメです。

多様な人材とともに働くことで、相手の視点やニーズを理解し、国際的なビジネススキルを身につけられます。

4. 決断する癖をつける

グローバルリーダーに必要な決断力は、小さな積み重ねで後天的に伸ばせるスキルです。ただし、いきなり重要な決断をするのはリスクが高いため、日々の些細なことから決断する癖をつけて、正しい決断ができる能力を養いましょう。

小さな決断を繰り返し、その都度「うまくいった・いかなかった」の結果を分析することで、より精度の高い決断力が身につくようになります。

世界的に有名なグローバルリーダーの人物例2選

最後にグローバルリーダーとしてグローバル社会を牽引する(してきた)人物を2人紹介します。

  1. スティーブ・ジョブス
  2. ネルソン・マンデラ

1. スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズは、アメリカの実業家、起業家、工業デザイナー。1972年にオレゴン州のリード大学に在籍していたものの、興味のない必修科目を履修することを嫌がり後に中退。その後、アメリカのビデオゲーム会社「アタリ」で下級エンジニアとしてキャリアをスタートさせました。

スティーブ・ジョブスが残したもっとも大きな功績は、iPodやiPhone、iPadなどの製品を開発し、世界中の人々の生活に大きな革命をもたらしたこと。2011年に膵臓腫瘍の転移により息を引き取りましたが、彼が創設したアップル社は彼の影響を受け続け、製品やサービスの革新を続けています。

参照:スティーブ・ジョブズ|Wikipedia

2. ネルソン・マンデラ

ネルソン・マンデラは、南アフリカ共和国の政治家、弁護士。南アフリカ大学の夜間の通信課程で学び、1941年に学士号を取得。その後アフリカ民族会議(ANC)に入党し、反アパルトヘイト運動に取り組むようになりました。

その政治活動により裁判にかけられることになり、27年間の投獄生活を暮らすことになりますが、1990年2月に釈放されるとANCの副議長に就任。釈放されたマンデラは、さらに激しくアパルトヘイト諸制度の撤廃を要求し、1994年に南アフリカ史上初の全人種参加選挙にて新憲法を制定するに至りました。

2013年12月にヨハネスブルグの自宅で死去しましたが、高いリーダーシップをもって現在の人種間平等の礎を築いた人物と言えます。

参照:ネルソン・マンデラ| Wikipedia

まとめ

昨今ビジネスチャンスを求めて海外市場に進出する企業が増えていることから、グローバル社会でビジネスを成功に導けるグローバルリーダーの重要度が高まっています。

また、グローバル化の推進要因となっているテクノロジーの進歩や物流の発展、インターネットの普及などによって、今後もますます需要が高まると予想されます。

グローバルリーダーになるには、語学力だけではなく人としてさまざまな素養が必要。英語力だけ上げても、グローバルな環境ではうまく活躍できない場合もあるため、英語でコミュニケーションを取る際のマインドやマナーも学びながら英語を学べるとよいでしょう。

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