英語研修
2023.05.04
管理職にオススメの英語研修とは?研修を実施するメリットと注意点を紹介
自社をグローバル化するために、英語研修を取り入れる企業は多くあります。
「一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」によると、上場企業の約8割が英語研修を実施しています。
参考資料:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会|2013年 「上場企業における英語活用実態調査」報告書
グローバル人材がいると、自社の海外人材の育成・管理を容易にし、外国人との円滑な意思疎通につなげられます。
本記事では、管理職にオススメの英語研修や実施するメリット、研修の手順などを紹介します。
Contents
管理職にオススメの英語研修
管理職にオススメの英語研修は、以下の通りです。
- マインド育成講座
- プレゼンテーション力向上講座
- コミュニケーション力向上講座
1. マインド育成講座
「マインド育成講座」は、外国人と仕事をする上で必要なマインドを育成する講座です。
同講座では、異文化の中で仕事上の問題を解決するための考え方を学べます。
日本と海外では、宗教や言語、仕事の価値観などが異なります。
日本人が外国人と一緒に仕事をすると、言語や価値観の違いから、予期しないトラブルが発生することもあるでしょう。
たとえば、仕事に関する考え方の違いが挙げられます。
日本では、仕事ができる人が他の人のタスクもこなすことが見受けられます。しかし外国では、与えられたタスク以外のことはしないという方もいるのです。
仕事をお願いしても平気で仕事を断ってしまう方もいるかもしれません。
私たちが当たり前だと思っている常識が、海外の方が持つ常識と異なることは多々あるのです。
そのため、外国での勤務を見越している場合はとくに、海外文化や価値観の異なる相手とビジネスをするマインドを養う必要があります。
2. プレゼンテーション力向上講座
プレゼンテーション力向上講座は、英語で魅力的なプレゼンテーションができるようにするための講座です。
同講座では、自社の商品を買ってもらうための話し方や印象に残る言葉選びなどを学べます。
グローバル化を押し進める企業の管理職の場合、海外企業にプレゼンテーションをする機会もあるでしょう。
プレゼンテーションは、ビジネスコンペとなることが多く、競合他社もプレゼンテーションをします。
ビジネスコンペで競合他社に勝つためには、英語の言葉選びや話し方を学習する必要があるのです。
3. コミュニケーション力向上講座
コミュニケーション力向上講座は、英語で物事を正確に伝え、意思疎通を円滑にするための講座です。
同講座では、
- 英会話の基本的な文法や単語
- 言語文化の違い
- ビジネスシーンを想定したロールプレイング
などを学びます。
日本と海外では言語文化が違うため、日本語の指示をそのまま英語に訳して外国人に伝えるだけでは不十分です。
たとえば、欧米人は直接的な言い回しなので、日本人のような遠回しの表現を使用しても、正確に伝わりません。
そのため、伝わるコミュニケーション力を学ぶ必要があります。
管理職に英語研修を実施する理由
管理職を含むビジネスパーソンには、英語力が求められています。
「一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」が有識者を対象にした調査によると、ビジネスパーソンにとって重要なスキルに「英語」と応えた方は、全体の82.6%でした。
参考資料:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会|英語活用実態調査2019(企業・団体)
正しい英語の知識は、海外赴任や、自社の海外人材とコミュニケーションを取る場で役立ちます。
とくに管理職は、経営陣の指示を外国人に伝えたり、社員を育成・管理する立場です。したがって、純粋な英語力だけに限らず、正しい英語文化の理解が必要になります。
スムーズな業務遂行のために、英語研修の実施が求められているのです。
管理職に英語研修を実施するメリット
管理職に英語研修を実施するメリットは、以下の3つです。
- 経営陣と適切にコミュニケーションが取れる
- 外国人とコミュニケーションが円滑に取れ、新たな雇用につながる
- 海外人材の育成・管理を容易にできる
経営陣と適切にコミュニケーションが取れる
管理職が英語を学ぶメリットは、経営陣と適切に意思疎通ができることです。
管理職の仕事は、主に以下の3つです。
- 経営陣と適切にコミュニケーションを取ること
- 経営陣の指示を社員に伝えること
- 仕事の進捗を経営陣に報告すること
企業のなかには、グローバル化や自社の経営を立てなおすために、経営陣に海外人材を招くこともあるでしょう。
その際、管理職が英語を話せないと、経営陣と正しい意思疎通ができません。
経営陣とのミスコミュニケーションを減らすことができるのは、管理職が英語を学ぶメリットといえるでしょう。
外国人とコミュニケーションが円滑に取れ、新たな雇用につながる
管理職に英語研修を実施すると、外国人とコミュニケーションが円滑に取れるようになるため、新たな雇用につながります。
「労働政策研究・研修機構」の調査によると、企業が外国人人材を雇用しない理由は「コミュニケーションが取れず、仕事がしにくいため」です。
参考資料:(独)労働政策研究・研修機構 主任研究員 渡邊博顕 |日本における外国人労働者雇用の現状と課題
管理職は、部下に指示を出す立場なので、外国人に直接英語で指示が出せると、仕事を円滑に進められます。英語が話せる社員がいると、外国人の雇用にも積極的になれるでしょう。
海外人材の育成・管理を容易にできる
管理職の職務には、部下の育成・管理も含まれています。
いくら優秀な海外人材を雇用できたとしても、コミュニケーションが取れなければ、求める人材に成長させることは難しいです。
管理職が英語を話せることができれば、業務内容やアドバイスなどを正確に伝えられ、ポテンシャルを最大限引き出すことができるようになります。
外国人従業員の立場からしても、上司が英語で的確に指示を出してくれれば、迷いなく働けるので安心できます。結果的に企業全体の成長スピードも早まるでしょう。
管理職に英語研修を実施する際の注意点
管理職に英語研修を実施するときは、以下の3点に注意しましょう。
- マネジメント力や部下育成の能力が向上しないこともある
- 勤務時間が長く、研修の出席率が低下する可能性がある
- 英語学習のモチベーションを保つのが難しい
マネジメント力や部下育成の能力が向上しないこともある
管理職に求められるマネジメント力や部下を育成する能力は、実務経験を通して向上するものです。
英語研修では、問題を解決するためのマインドの育成や、ビジネスでのコミュニケーション力を鍛えることが可能です。
しかし、英語研修によりマネジメント力は向上しません。
マネジメント力や育成能力がない人は、英語研修以外にもリーダーシップ研修に参加する。あるいは実務経験を積み、マネジメント力を鍛える必要があります。
勤務時間が長く、研修の出席率が低下する可能性がある
管理職は一般社員と比較して勤務時間が長く、研修の出席率が下がる可能性があります。
「日本労働組合総連合会」によると、一般社員の1日の労働時間が平均8.7時間なのに対して、主任や課長は平均9.1時間。一般社員と比較して、管理職は24分も長く働いています。
管理職は、一般社員と比較すると多忙になることが多いため、集合研修などが難しいことも多々あります。そのような場合は、研修時間の自由度が高い「オンライン英会話」を利用するなどでの対応が必要です。
英語学習のモチベーションを保つのが難しい
英語学習の課題として、受講者のモチベーションの維持が難しいことが挙げられます。
「一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」によると、全体の66.3%の企業は「やる気や積極性が維持できない」ことを英語学習の課題に挙げています。
参考資料:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会|英語活用実態調査2019(企業・団体)
モチベーションが維持できない理由は、自分の英語力に合った方法で学習できていないこと、学習効果が実感できていないことなどです。
そのため、マンツーマンレッスンの英語研修や、成長率を測れるテストを導入するとよいでしょう。
たとえば、オンライン英会話のBizmatesには、英語力の効果測定ができるBizmates Testがあります。
Bizmates Testでは、受講者の英文法の理解度やコミュニケーション力をスコア化できるため、効果測定に最適です。
英語学習のモチベーションを維持する方法が知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:英語学習のモチベーションを維持する方法は?やる気が出ないときの対処法も解説
管理職に英語研修を実施する手順
管理職に英語研修を実施する手順は、以下の通りです。
- 英語研修の目的を決め、学習計画を作成する
- 管理職の英語力を把握して、レベル分けする
- 英語研修を実施する
- 効果測定を行い、研修内容を改善していく
企業向け英語研修の詳細な情報はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:【一元管理OK】失敗しない企業向け英語研修 | 1100社以上が利用する秘密を公開
1. 英語研修の目的を決め、学習計画を作成する
英語研修の目的を決めることで、学習の方向性を定めることが可能です。
仕事のために英語を学ぶなら、ビジネス英会話。旅行なら日常英会話のように、学習の目的を明確にできるため、学習効率が高まるでしょう。
次に学習計画の作成です。
いつまでに、何を、どれくらい達成するかなどの計画を数値化しましょう。
KGI・KPIを定点的に見なおすことで、不足している学習項目を洗い出せます。
2. 管理職の英語力を把握して、レベル分けする
英語研修を実施する前に、管理職の現在の英語力を把握しましょう。
レベルに応じて、それぞれ研修内容を変えることが大切です。
英語の基本的な文法構造すら知らない人が、いきなり実践を想定した英語研修を実施しても、内容についていけません。学習内容を理解できないため成長を実感できず、モチベーションが低下してしまうのです。
そのため、英語力ごとに研修内容を分ける必要があります。
英語研修に外部機関を利用する場合は、英語力の診断を設けているサービスを活用するとレベル分けがしやすいですよ。
3. 英語研修を実施する
英語研修は、以下の4つの形態に分けられます。
- 自社研修型
- 講師派遣型
- 通学型
- オンライン型
外部機関を利用しない場合は自社研修型。外部機関を利用する場合は、講師派遣型・通学型・オンライン型を選択するのがよいでしょう。
ただし、自社に英語力育成のノウハウがない場合には、自社研修を実施しても成果が出ない可能性があります。
このため英語力をより向上させたいのであれば、外部機関を利用するのがオススメです。
各外部機関の特徴をまとめたのが下記の表です。
研修形態 | メリット | デメリット |
講師派遣型 | 毎週、決まった時間に講義を受けるので、習慣化しやすい。 | リモートワークの社員は参加しにくい。 |
通学型 | 大人数で授業を受けるので、お互いが刺激し合うことでモチベーションを保てる。 | 英会話学校まで通学する必要がある。 |
オンライン型 | 英語を話せる講師と1対1で会話をするため、基本的な文法構造の他、コミュニケーション力も格段に鍛えられる。 | ひとりでの学習なのでモチベーションの維持が難しい。 |
自社の社員にあった形態の研修を選んでください。
なお、自由度の高い学習を重視するならオンライン英会話が最適です。
オンライン英会話は、職場でも自宅でも都合のいい時間にレッスンを受講することができるので、忙しい社会人でも続けやすいことが特徴です。
また、マンツーマンレッスンなので一人ひとりの英語力にあわせたペースで学習ができるのもメリットとして挙げられます。
4. 効果測定を行い、研修内容を改善していく
管理職の学習の進捗状況を把握するために、定期的に効果測定を実施しましょう。
進捗状況に応じて研修内容を改善する必要があります。
効果測定では、基本的な文法構造を無意識レベルまで修めているか、ビジネスシーンでの英語コミュニケーションができているかなどを測ります。
外部機関のレベル診断テストや、実践形式の会話に違和感がないかなどで判断するとよいでしょう。
英語力を測定した結果、学習の進みが遅れているならば、研修内容を簡単なものにしましょう。
逆に、習熟度が高い場合は、レベルの高い研修を受けさせてください。
研修内容を改善していくことで、モチベーションの低下を避けられますよ。
管理職に英語研修を実施するならBizmates
英語研修には
- 自社研修型
- 講師派遣型
- 通学型
- オンライン型
の4つがあります。
上記のうち、自社がかけられる時間や予算に合った英語研修を検討しましょう。
もし英語研修に関して、以下のような不安や課題を感じている方は、Bizmatesにお問合せください。
- 予算をかけられない
- 研修時間を確保できない
- モチベーションを維持できない
- 英語力だけでなくマインド育成もしたい
Bizmatesは、ビジネス英語専門のオンライン英会話です。
今まで300社以上に法人向けサービスを導入した経験から、管理職向けの研修内容のご提案やオーダーメイド教材の開発、アフターフォローまでサポートします。
まとめ
管理職に実施する英語研修では、主に以下の3つの素養を鍛えられます。
- 外国人と仕事をするためのマインド
- プレゼンテーション力
- コミュニケーション力
上記の英語研修を効果的に実施するためには、目的を定めてから学習計画を作成し、効果測定を行う必要があります。
効果測定を繰り返し、研修内容を改善することで、管理職の英語力を着実に鍛えられます。
なお、英語研修は、個々に合わせた授業を行えるオンライン英会話がオススメです。
適切な英語研修は、基本的な英語力だけでなく、コミュニケーション力やマインドの育成にもつなげられるでしょう。
- 英語研修
- #法人記事