「期間」をあらわす英語はperiodだけじゃない!名詞や接続詞などいろいろな英語表現を覚えよう

ビジネスではある程度の時間を区切りとして、事業やプロジェクトが進行していきます。

その際、コミュニケーションで欠かせないのが「期間」という表現です。

ですが、英語の「期間」は表す期間に応じて言い回しが違うため注意が必要。

そこで本記事では、英語で「期間」を正しく使えるように品詞ごとに分け、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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名詞を使って「期間」を英語で表現

まずは「期間」を表す名詞から見ていきましょう。

  • はじめから長さがはっきり決まっている期間「term」
  • 最初から最後までの一定期間「period」
  • 範囲を表す「span」
  • 何かが継続している期間「duration」

英語のニュアンスと日本語のニュアンスは少し異なることもありますので、注意して使い分けられるようにしましょう。

はじめから長さがはっきり決まっている期間「term」

termは、契約期間や任期など、はじめから長さがはっきり決まっている事柄に対して使います。

[例文1]
Our fiscal year is divided into three terms.
我が社では一年を3つの期間に分けています。
[例文2]
The lease of this studio is for a term of two years.
このスタジオのリース期間は2年間になっています。
[例文3]
We should think about our long-term strategy, too.
長期戦略についても考えるべきですよ。
[例文4]
How long will your term be in Brazil?
赴任先のブラジルでの雇用期間はどのくらいになるんですか?

最初から最後までの一定期間「period」

終止符のピリオドで知られるperiodは「最初から最後までの一定期間」という意味も持ちます。

termと比べると、より一般的な言い回しになります。

[例文1]
Our company offers maternity leave for a maximum period of 16 weeks.
我が社では最大16週間の産休が取れます。
[例文2]
It will take a period of approximately three months to fix the system.
システムの改修には3ヶ月ほどの期間が必要です。
[例文3]
My doctor recommended that I take the medication for a period of a month.
医師に1ヶ月間お薬を飲むよう勧められました。
[例文4]
We had a tough time in terms of sales in the period between April and June.
4月から6月までの3ヶ月間は、売上の面で苦戦しましたね。

時間の範囲を表す「span」

spanも日本語として定着しているので「期間」の意味でイメージしやすい人も多いでしょう。

periodと同じような使い方をするため、表現の幅を広げるのにオススメです。

[例文1]
I will be paying back my loan over a span of 20 years.
20年の期間に渡ってローンを返済します。
[例文2]
I’m expected to make results within a short span of time. I feel pressured.
短期間で結果を求められるので、すごいプレッシャーです。
[例文3]
We completed the project within a span of just two months.
このプロジェクトはわずか2ヶ月の期間で完了しました。
[例文4]
We won’t make an excellent product just because we can work on it for a long span of time.
長い期間を設定すれば、よいものが出来上がるというわけではないと思います。

何かが継続している期間「duration」

durationには「持続、存続」の意味もあることから、「期間」として用いる時は「〜が継続している間」といったニュアンスとなります。

[例文1]
The duration of the contract is three years.
契約期間は3年間です。

[例文2]
Please refrain from checking your email or working on other tasks for the duration of the meeting.
会議の間は、メールチェックなどの作業は控えてください。

[例文3]
The subscription service is offered in a variety of durations.
このサブスクサービスは様々な期間で提供されています。
[例文4]
Let’s cut back on our tasks at HQ for the duration of the event.
イベント期間中は、本部の対応業務を縮小しましょう。

前置詞を使って「期間」を表現


続いては、前置詞を使った「期間」の表し方です。

ここで紹介する表現をマスターできると、細かいニュアンスも英語で伝えられるようになるので、ぜひ積極的に学習してみてください。

  • ~の間ずっと「during」
  • ~の間「for」
  • ~にわたって「over」
  • あと~後には、~以内には「in」
  • その期間内に「within」
  • ~までずっと「until」
  • ~までに「by」
  • ~から(ずっと)「since」
  • ~から~まで「from ~ to ~」

~の間ずっと「during」

durationのところでも少し解説したように、duringは「持続、存続」が語源となる前置詞です。

継続性が意識されるため「〜の間ずっと」といったニュアンスで覚えておくとよいでしょう。

[例文1]
I was back at my parent’s house during the summer break.
夏季休暇中はずっと実家に戻っていました。
[例文2]
I had a lot of trouble during my overseas assignment.
海外赴任中は、さまざまな苦労がありました。
[例文3]
I’ve never seen him making small talk during work.
彼が仕事中に雑談をしているのは見たことがありません。

~の間「for」

forもduring同様、日本語にすると「〜の間」となります。

duringが継続的なニュアンスをもつのに対して、forは期間の長さを「数値」で提示するのが特徴です。

forの後ろには1時間、3日間など具体的な数字が入ることが多いですよ。

[例文1]
The next management training will last for a week.
今度のマネージャー研修は1週間のプログラムになっています。
[例文2]
I’ve worked in this company for five years.
私はこの会社に5年間勤めています。
[例文3]
Patrick hasn’t given up his title as top salesperson for the last three years.
パトリックさんはこの3年間、営業トップの座を誰にも譲ったことがないそうです。

~にわたって「over」

overは始点と終点を「ここから、ここまで」のように半円でつなぐことをイメージします。

日本語では「〜にわたって」と解釈されます。

[例文1]
We’ve maintained top market share in the industry over the last two years.
我が社は直近の2年にわたって、業界トップを走り続けています。
[例文2]
I suspect we’ll be busy over the next few days.
これから数日にわたり忙しくなるでしょう。
[例文3]
We haven’t had any major crises over the past couple of years.
ここ2年くらいはずっと平和ですね。

あと~後には、~以内には「in」

前置詞inは「〜の中に」で暗記している人も多いかもしれませんが、期間をあらわす時にも使われます。

「in+時間」とした場合「あと〜後には、〜以内には」といった期限を伝えるイメージです。

[例文1]
I think I’ll be able to hand in the report in an hour.
1時間以内には報告書を提出できると思います。
[例文2]
Sorry, I’m stuck in a traffic jam. I’ll be there in 10.
すみません。道が混んでいて、あと10分で到着します。
[例文3]
We want this business to take off in a couple of years.
今回の新規事業は2年後には軌道に乗せておきたいです。

その期間内に「within」

「〜以内に」と強調したい場合はwithinを用いるとよいでしょう。

先ほど解説したinにも「〜以内に」という意味があります。

inは「それだけの時間が経ったら」のニュアンスですが、withinは「その期間内に」という意味になります。

[例文1]
We’ll resolve the issue within three days.
この問題につきましては、3日以内に解決します。
[例文2]
I need to finish these slides within the next 10 minutes.
10分以内に資料を完成させなければなりません。
[例文3]
Please submit the proposal within a week.
企画案については、1週間以内に提出してください

~までずっと「until」

untilは「〜まで(ずっと)」という意味をもつ前置詞です。

何かの期限まで継続される動作や状態を表します。

[例文1]
Mike is going to be in the Japan Office until next Wednesday.
マイクは来週の水曜日まで日本支社にいるそうです。
[例文2]
I won’t be back in my seat until 3 pm.
3時まで席には戻れません。
[例文3]
We’ll wait until Tom comes back from his client’s.
トムさんが先方から戻るまで待ちます。

~までに「by」

untilと混同しやすい前置詞として知られるのが、「〜までに」をあらわすbyです。

これら2つは使い方がまったく異なるので、違いをはっきりさせておくことが大切です。

「〜までずっと」という意味になるuntilに対し、byはデッドラインを引く役割があると覚えておきましょう。

  • until next Monday:来週の月曜日までずっと
  • by next Monday:来週の月曜日までに
[例文1]
The shipment won’t make it if we don’t process it by 11 am.
11時までに発送しないと、納品が間に合いません。
[例文2]
Could you prepare the report by the time Glen comes back?
グレンさんが戻るまでに報告書を用意しておいてください。
[例文3]
I’ll adjust my schedule and get back to you by Friday.
金曜日までに予定を調整してお知らせします。

untilとbyの違いや使い分け方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:「いつまで」を英語で言うにはBy? Until? ビジネスシーンで欠かせない表現を覚えよう!

~から(ずっと)「since」

sinceは「〜から(ずっと)」の意味をもつ単語です。

ある時から継続している期間について伝える時に、現在完了形とともに使われます。

英語の教科書にも出てくるので、なんとなく覚えている人も多いのではないでしょうか。

[例文1]
She’s been on leave since last week.
彼女は先週からずっと休暇を取っていて不在です。
[例文2]
Our sales have been slow since last November.
我が社の売上は去年の11月から低迷しています。
[例文3]
Takano-san has been a sales manager since June last year.
高野さんは去年の6月から営業部のマネージャーを務めています。

~から~まで「from ~ to ~」

先ほどのsinceではある時点からの継続性に着目しましたが、fromの場合は何かが始まった起点を強調します。

from A to Bとすることで、「AからBまで」と伝えることもできるため、始まりと終わりがはっきりしている期間について話すことも可能です。

[例文1]
The baseball season is from March to October every year.
プロ野球シーズンは3月から10月までです。
[例文2]
The event will be held from August 1st to 6th.
イベントの開催期間は、8月1日から8月6日までの予定です。
[例文3]
The store is open from 10 to 6.
お店の営業時間は10時から6時です。

接続詞のwhen/whileを使って「期間」を表現

英語で期間を表現する場合、接続詞のwhenとwhileもよく使われます。

名詞や前置詞を使う時に比べて、伝えられる情報量が増えるため、使いこなせるようになると自信もつきますよ。

  • 2つの出来事が起こっていることをあらわす接続詞「when」
  • 継続的な出来事が起こっていることをあらわす「while」

2つの出来事が起こっていることをあらわす接続詞「when」

whenは、2つの出来事が起こっていることをあらわす接続詞です。

日本語でも「新宿で買い物をしていた時に、偶然友達に会った」といった言い方をしますよね。

この「買い物をする」と「友達に会う」という、同時に起きたことを表現しやすいのがwhenです。

[例文1]
I got a call from Hashimoto-san just when I tried to call him.
橋本さんに電話しようと思った時に、橋本さんから着信がありました。
[例文2]
My phone rang when I just finished my meeting.
打ち合わせが終わった瞬間に、携帯が鳴りました。
[例文3]
I lost my file when there was a blackout last night. I forgot to save.
昨日停電になった時、保存し忘れていたので、ファイルが消えてしまいました。

継続的な出来事が起こっていることをあらわす「while」

whenとよく似た使い方をする接続詞にwhileがあります。

whileもwhenと同じように2つの出来事が同時に起こっていることを表しますが、whenに比べて継続的な事柄に使われるのが特徴です。

[例文1]
I won’t be able to answer any calls while I’m at the conference.
会議に出席している間は、電話に出られません。
[例文2]
Did anything happen while I was away?
私の休暇中に何か変わったことはありませんでしたか?
[例文3]
I’ll see if I can get it while the prices are low.
価格が下がっているうちに手に入れられるかみてみます。

「期間」にまつわる英語表現

「○○期間」といったパッと使える表現を覚えておくと便利です。

・キャンペーン期間 / promotional period

[例文]
Let me know when you decide the promotional period.
キャンペーン期間が正式に決まったら教えてください。

・全期間 / the duration of…

[例文]
Our office will be closed for the duration of Golden Week.
今年のゴールデンウイークは、全期間ビルが閉鎖されます。

・開発期間 / development period

[例文]
We’ve been given a development period of 5 months. Will that be enough?
開発期間は5ヶ月ほどいただいております。それでよろしいでしょうか?

・期間の満了 / expiry of term

[例文]
The board members’ positions will be open after the expiry of their terms.
役員の任期が満了した後は、役職が空きます。

・期間の延長 / extension

[例文]
I’d like to ask for an extension for the project.
プロジェクト期間の延長を許可していただきたいです。

・有効期間 / valid until

[例文]
The coupon is valid until the end of the month.
クーポンの有効期間は月末までになります。

・掲載期間 / on display for

[例文]
The new ad will be on display for a total of 3 months.
新広告の掲載期間は、合計3ヶ月になります。

【注意】「〜の間」をあらわす表現には注意しよう

among・for・during・betweenはどれも「〜の間」と訳されることがありますが、このうち期間で使われるのはforとduringの2つのみです。

この4つの表現は、以下の2つのグループにわけられます。

  • among・between:「ものや数の間」をあらわす
    among:3つ以上の間
    between:2つの間
  • for・during:「時間的な長さの間」をあらわす
    for:時間の長さ
    during:特定の期間の間

「期間」として使われるのはfor・duringのみなので、間違えないように注意しましょう。

【英語学習のTIPS】常に学習方法を見直すのがポイント

英会話は1〜3年ほどの間、毎日30分ずつ取り組むことで、誰でもコミュニケーションが取れるレベルに到達します。

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期間をあらわす英語表現 まとめ

一口に「期間」といっても、英語には実に多彩な表現が存在します。

今回は名詞に限らず、前置詞や接続詞も含めて、細かいニュアンスが伝わる言い回しを紹介しました。

最初は例文を参考にしながら、自分のケースではどのようなフレーズが適当かを考えると、英文を作りやすいですよ。

その後はぜひ、実際のコミュニケーションに取り入れて英語を楽しんでくださいね!

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