洋書を使った英語学習方法を解説|トライしやすい洋書も紹介

「洋書で英語学習をするにはどうすればいいかな?」「どんな洋書を選べばよいのかわからない」と悩んでいませんか?

本記事では、洋書を使った英語学習方法を紹介します。

洋書はネイティブ向けに書かれているので、初心者がトライしようと思うと正直難しいです。

「子供向けで簡単な英語だと思って買ってみたけど、実際に読んだら意味をなかなか理解出来なかった」

という経験がある方もいるのではないでしょうか。

それでも「本を読むのが好きだから洋書を読んでみたい」「洋書を英語学習に使いたい」という方もいますよね。

本記事では、そんな方向けに洋書を使った具体的な学習方法やトライしやすいKindle本・Audibleも解説しています。

洋書をどのように英語学習に役立てればよいのかわからない方、どんな洋書を選べば良いか迷っている方はぜひ参考にしてください。

洋書で学んだ単語やフレーズをより確実に記憶に定着させるためには、実際に自分で使ってみる「アウトプット」が必要です。

洋書を使った英語学習の効果

洋書を使った英語学習の効果は以下の3つです。

  • 好きな本でモチベーションを保ちながら学習できる
  • リーディングのスピードが速くなる
  • ボキャブラリーが増える

順番に見ていきましょう。

好きな本でモチベーションを保ちながら学習できる

自分の好きな作家やテーマの本なら、楽しみながら学習できます。

楽しみながら読めれば、少し難しくてもがんばって読もうという気がわいてきますよね。

反対に、まったく興味のない内容なら、比較的簡単な内容でも読み続けるのは難しいでしょう。

英語学習において、もっとも大切なことは「継続すること」です。

毎日少しずつでも継続すれば、あなたの英語力は確実に上がっていくでしょう。

楽しみながら学習できることは、続けるうえで大きなメリットなのです。

中・上級者向けのアドバイスになってしまいますが、英語「を」学ぶのではなく、自分の興味・好きなテーマについて、英語「で」で学ぶことを意識すると英語学習を継続させやすいですよ。

どの本を読もうか迷ったら、自分の好きな作家やテーマの本を選びましょう。

リーディングのスピードが速くなる

毎日少しずつでも英文を読むことで、リーディングのスピードは速くなります。

読めば読むほど、確実にリーディング力は向上するでしょう。

TOEICやTOEFLなどの試験でも、速読が大切です。

決められた時間内に文章を読み、解答しなければスコアを上げることは難しいでしょう。

試験のスコアを上げるためにも、リーディングのスピードを上げることは重要です。

洋書で大量の英文を継続的に読むことで、リーディングが速くなります。

毎日少しずつでも、ぜひ続けて洋書を読んでみましょう。

ボキャブラリーが増える

洋書を通して、多数の単語やフレーズを学べます。

「単語やフレーズを覚える」というと、テスト勉強のように単語帳を使って暗記すると考えているかもしれませんが、この方法では時間が経つと忘れてしまいます。

その点、物語を読みながら単語やフレーズを覚えると、イメージとともに単語やフレーズを覚えるので記憶に残りやすいのです。

物語を読むことで、自然に語彙力が鍛えられますよ。

同じジャンルの洋書ばかり読んでいると、覚える単語やフレーズも偏ってしまいます。

ジャンルを変えることで、覚えるボキャブラリーのジャンルも多様なものになりますよ。

同じジャンルの洋書ばかりではなく、ぜひいろいろなジャンルにチャレンジしてみましょう。

洋書を使った基本的な英語学習方法

洋書を使った基本的な英語学習方法は以下の3つです。

  • 辞書を使わなくてもある程度読める本を選ぶ
  • ざっくりと読んでから精読する
  • 音読する

順番に見ていきましょう。

辞書を使わなくてもある程度読める本を選ぶ

辞書がなくても読み進められる本を選びましょう。

わからない単語ばかりの本は、読んでいても楽しくないため挫折しやすく、辞書で調べる時間が長いと読書も進みません。

毎日少しずつでも読み続けることが重要なので、あまり難しすぎる本は避け、辞書を使わなくてもある程度読める本を選んでください。

わからない単語があっても、前後の文脈から意味を推測して読み進められる本を選ぶとよいでしょう。

本屋で選ぶなら、買う前にパラパラと中を見てみるとよいですね。

どんな単語やフレーズが使われている本かがわかりますよ。

インターネットで注文する場合も、試し読みできるなら中身を見てみましょう。

「人気がある本を買ってみたけど難しすぎる……」という失敗を減らせますよ。

また、いきなり洋書は難しい。。。という方は、日本の名作が英語で書かれたものや、ESL(English as a Second Language)向けの本を選ぶといいと思います。

最初からネイティブ向けの本を選ぶのでは無く、ノンネイティブ向けの本から読むのもいいでしょう。

以下も参考に見てみてくださいね。

ESL向けの本はこちら

ざっくりと読んでから精読する

洋書を読むときには、まずはざっくりと読んだ後、1文ずつ意味を理解していきましょう。

数パラグラフをざっと読み、単語の意味がわからない部分や文構造がわからない部分を把握します。

その後、単語の意味を調べたりスラッシュリーディングで文法を確認したりして精読しましょう。

スラッシュリーディングとは、意味のまとまりごとにスラッシュ(/)で区切りながら読んでいく方法です。

英語を英語の語順のまま理解するため、読書のスピードが格段に上がりますよ。

精読とは、一文ずつ丁寧に読んでいくこと。

わからない単語は意味を調べ、文法も理解しながらじっくり読んでいく方法です。

「精読のやり方がわからない」「精読の正しいやり方が知りたい」という方は、以下の記事を参考にしてください。

参考記事:英語の精読で得られる学習効果とは?正しいやり方を4ステップで解説

音読する

内容を理解したら、実際に声を出して音読してみましょう。

音読をすることで返り読みをせず、英語を英語のまま理解する力を鍛えられます。

正しい発音を身につける練習にもなりますよ。

「発音に自信がない」「どうしても日本語英語のイントネーションになってしまう」という方なら、オンライン英会話がオススメ。

会話を通して発音やイントネーションを学べるほか、読んだ内容を講師に伝えることで覚えた表現のアウトプットもできます。

Bizmatesのオンライン英会話には業界最高水準の講師が揃っており、発音やイントネーションもわかりやすく教えます。

事前に洋書の感想を英語でまとめておいて、講師と意見交換をするのも良いですね。

1レッスン320円からというリーズナブルな値段設定で毎日続けやすく、アウトプットの場として最適です。

とくにビジネス英語に特化しているため、仕事で英語を使う方にはピッタリのオンライン英会話スクールです。

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Kindleで読めるトライしやすい洋書

Kindleで読めるトライしやすい洋書は以下の3つです。

  • Who Moved My Cheese? (「チーズはどこへ消えた?」)
  • Charlie and the Chocolate factory (「チャーリーとチョコレート工場」)
  • Peanuts (「ピーナッツ」)

順番に見ていきましょう。

Who Moved My Cheese? (「チーズはどこへ消えた?」)

あらすじ:
ある日、迷路の中に住む2人の小人と2匹のネズミはたくさんのチーズを見つけます。
毎日たくさんのチーズを食べ幸せに過ごしますが、ある日チーズが無くなってしまいました。

2匹のネズミはすぐに迷路へ新しいチーズを探しに行きますが、2人の小人は「チーズが戻ってくるかもしれない」とその場で待つことに……。

2000年に心理学者スペンサー・ジョンソン氏によって書かれた、世界中で人気のビジネス書です。

「自分を変えるにはどうすればよいのか」をテーマに書かれた、100ページほどの短いストーリー。

語彙も難しくないため、英語学習初心者でもトライしやすいですよ。

Charlie and the Chocolate factory (「チャーリーとチョコレート工場」)

あらすじ:

両親と祖父母4人の合計7人で小さな家に住むチャーリーは、貧しいながらも心優しい男の子。
家の前にはチョコレート工場があるのですが、長い間その門を閉ざしており、中で何が行なわれているのか、どうやってチョコレートがつくられているのかは誰も知らない状態でした。

ある日、チョコレート工場のオーナーが工場内を見学できるゴールデンチケット5枚を、チョコレートの中に隠して販売することを発表。
ゴールデンチケットを見つけた子ども5人が、ヒミツのチョコレート工場の中を見学できるのです!

町は、ゴールデンチケットを見つけようとチョコレートを買う人達で大混乱に…。

映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作となった作品。

英語圏では小学生が対象なので、挿絵も適度にあり読みやすい本です。

ネイティブがよく使う表現が多く、楽しくボキャブラリーを増やせますよ。

Peanuts (「ピーナッツ」)

スヌーピーと仲間たちが繰り広げる愉快なストーリー。

漫画のためイラスト付きでわかりやすく、長文がなく読みやすいです。

100ページほどの長さなので、初心者でも最初の洋書としてトライしやすいですね。

1冊だけでなくシリーズで出ているので、気に入ればどんどん読み進められます。

友人同士の会話など、日常で使われる短いフレーズがたくさん学べますよ。

気軽に洋書で英語学習をはじめたい人にオススメです。

スヌーピーファンなら、さらに楽しんで英語学習ができそうですね。

Audibleを使った英語学習にオススメの洋書

「リスニング力を強化したい」という人には、オーディオブックもオススメです。

Audibleとは、Amazonが提供しているオーディオブック。

Audibleを使った英語学習にオススメの洋書は以下の3つです。

  • Harry Potter and the Philosopher’s Stone (「ハリー・ポッターと賢者の石」)
  • The Little Prince (「星の王子さま」)
  • My Father’s Dragon (「エルマーのぼうけん」)

順番に見ていきましょう。

Harry Potter and the Philosopher’s Stone (「ハリー・ポッターと賢者の石」)

あらすじ:

11歳になったハリーのもとへ、ある日「魔法学校への入学許可証」が届きます。

なにもわからないまま、キングス・クロス駅へ向かうハリー。
すると、9と3/4番線から魔法学校行きの列車が発車して……。

世界中でベストセラーになったハリーポッターの第一作目。

映画にもなっているので、映画なら観たという方もいるでしょう。

11歳のハリーが友情を舞台に繰り広げる魔法学校での冒険ストーリーは、本を読むよりもオーディオブックで聴くのがオススメです。

聴いているとハリーポッターの世界へ引き込まれていきますよ。

シリーズ化している本なので、次々と読み進められそうですよね。

映画が原作に忠実に作られているため、よくわからない部分は映画で確認すると、さらに楽しみながら学習できるでしょう。

The Little Prince (「星の王子さま」)

あらすじ:

砂漠に不時着した郵便飛行のパイロットが不思議な少年と出会います。
話をするうちに、彼が宇宙のどこかの星からやってきた小さな王子様だとわかります。

2人はかけがえのない存在になりますが、別れの時はやってきて……。

1943年に出版された、サン=テグジュペリによって書かれた童話。

子ども向けに書かれた童話ですが、大人が読んでも心に響くストーリーです。

単純なストーリーでシンプルな単語が多く使われているので、英語学習初心者でもトライしやすいですよ。

My Father’s Dragon (「エルマーのぼうけん」)

あらすじ:

助けた野良猫からどうぶつ島にいるかわいそうな竜の話を聞いたエルマーは、竜を助けにどうぶつ島へ渡りますが、島で猛獣たちに見つかってしまいます。

侵入者として追われるエルマーは、無事にかわいそうな竜を助けられるのでしょうか?

1946年にルース・スタイルス・ガネットによって書かれた児童文学作品です。

児童書ですが、大人でも楽しめるストーリーになっています。

「エルマーとりゅう」と「エルマーと16ぴきのりゅう」を含めたシリーズ3冊がAudibleで利用可能。

気に入ったら、ぜひ全巻制覇してみてください。

洋書の読み方の注意点

洋書の読み方の注意点は以下の3つです。

  • 辞書を使いすぎない
  • おもしろくないなら別の本を読む
  • アウトプットも取り入れる

順番に見ていきましょう。

辞書を使いすぎない

洋書を読むときには、辞書を使いすぎないようにしましょう。

辞書を多用していると読書が進まないため、楽しんで読めません。

楽しくなければ、洋書を使った英語学習を続けることは難しいでしょう。

わからない単語が出てきたときのオススメな対処方法は以下の2つです。

  • わからない単語は推測して読み進める
  • わからない単語はいったんメモ帳やノートに書き留める

読んでいるときには、わからない単語が出てきてもそのまま読み進めることが大切です。

試験などで長文読解を行なう場合、わからない単語が出てきてもその都度調べることはできません。

文章を読みながら「単語の意味を推測する力」をつけることが大切です。

読んでいるときに辞書をあまり使わなくて済むように、自分のレベルに合った本を選びましょう。

おもしろくないなら別の本を読む

読んでいておもしろくないと感じたら、別の本に交換しましょう。

おもしろくないと感じているのに「読みはじめたのだから最後まで読まないと……」とムリに読み続ける必要はありません。

英語学習において大切なことは、楽しみながら続けることです。

英語学習のモチベーションを保つために、楽しく読める本で学習しましょう。

おもしろくない、興味が持てないと感じたら、別のジャンルの本を選んでみるのもよいですね。

ジャンルを変えることで、楽しみながら読める本に出会えるかもしれません。

アウトプットも取り入れる

英語力を上げるには、インプットだけでなくアウトプットも取り入れましょう。

洋書を使った英語学習はインプットに偏りがちです。

英語はインプットとアウトプットをバランスよく行うぶことで、使える英語として定着します。

どれだけ多くの単語やフレーズをインプットしても、アウトプットしなければ使える英語にはなりません。

洋書を読み終わったら、読んだ内容や感想を誰かに英語で伝えてみましょう。

自分の言葉を使って伝えることで、学んだ単語やフレーズが知識として定着しますよ。

日常的に英語を使う機会がない方は、オンライン英会話がオススメ。

Bizmatesのオンライン英会話ならフリートークも可能です。

読み終わった洋書について講師と話したり、本の内容について意見交換をしたりもできますよ。

朝5時から夜1時の間の好きな時間に毎日レッスンを受けられるので、ライフスタイルに合わせてレッスンを組み込みやすく、アウトプットの場として最適です。

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洋書を使った英語学習方法まとめ

自分の興味があるジャンルの洋書を選ぶことで、楽しみながら英語が学べます。

リーディングが苦手という方は、子ども向けの本からトライしてみましょう。

辞書がなくてもある程度読めるくらいのレベルの本を選ぶと、楽しみながら読み進められますよ。

洋書を使った英語学習はインプットに偏りがちですが、英語学習にはアウトプットが欠かせません。

書いたり話したりすることで、学んだ単語やフレーズが知識として定着します。

アウトプットの中でも、日本人が苦手な「話す」練習をするのがオススメ。

本を1冊読み終えたら、本の内容を誰かに話してアウトプットする習慣をつけましょう。

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