英会話が聞き取れる耳はどうやって作るの?英語耳の作り方や学習ポイントをわかりやすく解説

「英語を聞き取れる耳にするにはどうしたらいいの」と思ったことはありませんか?
自分に最適なリスニングの学習方法をお探しではないですか?

これまで英語を学習してきたものの、英会話になると聞き取れないと悩む人は多いですよね。

では日本人はなぜ英語のリスニングが苦手なのでしょうか。

その理由は、英語と日本語には異なる音がいくつかあり、日本人は母語でない英語を聞き取る「英語耳」ができていないからです。 

英語耳は幼児期からたくさんの英語を聞いていると、自然に育ちます。

しかし大人になってからは、聞いたことのない英語の音になれるのが難しいのです。

本記事でご紹介する「耳で聞く効率的な英会話学習」を続けると、大人になってからでも英語耳を鍛えることが可能です。

詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

耳で聞く英会話学習の重要性

耳で聞く英会話学習の重要性

いくらライティングやスピーキングができても、英会話を聞き取る力がなければ、ビジネスシーン(海外企業との商談や会食など)で不利益が生まれることがあります。

たとえば、素晴らしい報告書やプレゼン資料を作成したのに、「商談で相手の質問が聞き取れずうまく説明ができなかった」というトラブルが起こりえます。

相手の話が聞き取れなかった時、何度も聞き返すことも重要ですが、相手も「自分の英語がそれほどわかりにくいのか」と心配になり、気まずい雰囲気を作ってしまいます。

英語を頭で理解できているだけでは、相手とのコミュニケーションは生まれません。つまり、英会話でリアルタイムに聞き取れるようにならなければ、プライベートやビジネスシーンで適切な関係性を築けないということ。

相手の伝えたい内容にすぐ反応できることが、有能なビジネスパーソンとして大切なスキルになります。

だからこそ、耳で英会話をリアルタイムに聞き取れるようになる練習が重要です。

とはいえ、ご自身で英語を学習されてきた方の中には、ライティングやスピーキングを中心に行なってきて、今更耳で英会話学習をするメリットがわからないという方もいるのではないでしょうか。

そのような方のために次の章では、耳で英会話学習するメリットをお伝えします。

耳で英会話を学習するメリット

英会話を耳から学習するメリットは、いくつかあります。

ここでは以下4つのメリットを見ていきましょう。

  • 家事や運動しながらでも学習できる
  • 好きな場所で学習できる
  • スキマ時間でムリなく続けられる
  • 重要なビジネスシーンでスムーズに相手の発音が聞き取れる

順番に解説します。

家事や運動しながらでも学習できる

耳で聞く英会話の学習方法は、耳で聞くだけで完結するため、家事や運動をしながらでも学習できるといったメリットがあります。

とくに忙しいビジネスパーソンであれば、このように効率的に学べるのは大きなメリットではないでしょうか。

たとえば、ジョギングをしながら音楽を聞く方はたくさんいます。

その音楽を英語の音声教材に変えれば、ジョギング中であっても耳だけで学習できますよね。

またキッチンで料理を作っている最中は英語を流すと決めておけば、それも英会話を学習する時間になります。

ジョギングや家事なら、身体を動かしながらでも耳は音声に集中できます。

日常生活のなかでムリなく学習を行いながら、英会話学習の習慣を身につけてください。

好きな場所で学習できる

耳で聞く英会話学習は、音声が聞けるスマホがあれば好きな場所で学習をはじめられます。

そのため、通勤中はもちろんのこと、旅行先や公園など、自然が多く気分をリフレッシュできる環境で学ぶことも可能です。

事実、学習におけるリフレッシュ効果の大切さが、慶應義塾大学と建築研究所で研究されています。

教育施設の休憩時間にブラインドを開けたり、ストレッチでリフレッシュするだけで学習効率が向上したと発表されています。

(参考資料:https://www.jstage.jst.go.jp/article/shasetaikai/2009.3/0/2009.3_2207/_pdf/-char/ja

忙しく疲れているビジネスパーソンこそ、リフレッシュできる環境のなかで英会話学習ができると、日々の疲れを癒しながら効率的に学べますよね

耳で聞くだけの英会話学習は、好きな場所で学習ができるので、リフレッシュできるかつ継続しやすいといったメリットがあります。

スキマ時間でムリなく続けられる

耳で聞く英会話学習は音声で聞くだけなので、ライティングのように英語を書くことはありません。

そのため学習のハードルが低くなり、隙間時間でムリなく勉強を続けられるので、習慣化しやすいというメリットがあります。

学習が挫折しやすい方や、忙しくてじっくり勉強する時間がない方にオススメの勉強方法です。

会社が終わって、疲れて帰ってきてから机に向かう学習を毎日続けることは、よほど強い意志がないと続きません。

しかし耳で聞く英語学習なら、入浴中や就寝中でも学べます。

気分がリラックスしている状態で英会話を聞くことで、学習効率が向上し、モチベーションの維持に繋がります。

耳で聞く英会話学習を習慣にできれば、自然と英語力も向上していくでしょう。

重要なビジネスシーンでスムーズに相手の発音が聞き取れる

ビジネスシーンを想定した英語の音声教材(スクリプト)を用意しておけば、いざ重要なビジネスシーンで英会話を使うことになったとしても、スムーズに相手の発音が聞き取れるといったメリットがあります。

一流のビジネスパーソンを目指すのであれば、相手の意図をしっかり汲み取るためにも、

耳で聞き取る力を養っておきましょう。

業務内で使われる英単語やフレーズは、使われる範囲が狭く会話を想定しやすいですよね。

そのため、ビジネスシーンにあわせて学習することで、会食や商談の会話が聞き取りやすくなります。

また耳を鍛えることにより、相手がネイティブだったとしても、スムーズに聞き取れるようになるでしょう。

耳で聞く英会話学習のポイント

耳で聞く英会話学習のポイント

この章では耳で聞く英会話の学習ポイントについて、以下の5つを解説します。

  • 一つひとつの単語の発音や意味を意識して学習する
  • 何度も反復して学習する
  • 適切なレベルの教材を選択する
  • 耳で英会話を聞いた後は発声する
  • ポッドキャストを活用する

ポイントを抑えて、効率的に学習してください。

それでは順番に見ていきましょう。

一つひとつの単語の発音や意味を意識して学習する

意味のある学習にするためには、音声で流れてくる単語の意味や発音をしっかり捉え、意識して学習することが重要です。

音声を聞いたあと、スクリプトで全文を確認すれば聞き取れなかった単語や熟語がわかります。

自分が聞き取れなかった単語や熟語の意味は調べる習慣をつけ、次はうまく聞き取れるようにしましょう。

また発音がわかりにくい場合は、発音記号をみるのも有効です。

意味を意識することで、耳から聞いた英文が理解でき、英語を英語のまま考える「英語脳」が鍛えられます。

耳で聞く英会話学習で英語を身につけるために、英文の意味を理解することは非常に重要です。

ただの聞き流しで終わらないよう、わからない単語はかならず調べる習慣をつけてください。

何度も反復して学習する

いくら英語の成績がよくても、いきなり音声で英会話を聞き取るのは難しいでしょう。

そのため、最初から完璧に聞くことにこだわりすぎず、何度も反復して英会話を聞き取れるようになるところを目指しましょう。

英語には日本語にない発音がたくさんあります。

また単語が繋がったとき、音が連結したり脱落したりする「リエゾン」と呼ばれる音声変化がおこります。

単語や熟語の意味はわかるのに、音が聞き取れないのは発音やリエゾンの知識が不足しているからです。

発音記号やリエゾンのルールを把握し、何度も反復することで耳が英語の音に慣れていきます。

リエゾンがわかるとネイティブの英語が大変聞きやすくなるので、耳が慣れるまで何度も反復してください。

適切なレベルの教材を選択する

耳の英会話学習をはじめるときは、自分にとって適切なレベルの教材を選びましょう。

最初から難しすぎる教材を選んでも、耳で聞き取れず挫折を招く原因となってしまいます。

まずは簡単なレベルからはじめて、徐々にレベルを上げていくことが重要です。

最初は自分が80%ぐらい聞き取れるレベルの英文からはじめてみてください。

意味のわかる音声を聞きながら繰り返すことは、発音練習に効果的です。

さらにスクリプトで全文を確認し、聞き取れない単語や熟語の意味を調べることで文法力も向上します。

徐々に音声教材のレベルをあげていけば、リスニング力だけでなく英語力全体が向上できるでしょう。

耳で英会話を聞いた後は発声する

耳で学習をしたら、アウトプットも兼ねて発声してみましょう。

音声で流れた英会話をそのまま真似てもいいですし、英語が話せるパートナーと会話をしてみてもよいでしょう。

実際に発声してみると、音声と違う音になってしまう箇所があることに気づきます。

英語と日本語には異なる音がいくつかあります。

日本語だけで育った日本人は、英語特有の音を聞き取る英語耳ができていません。

そのため日本語にない英語特有の音は、聞き慣れた日本語の音に変わってしまいます。

日本人の話す英語が、みんなよく似たカタカナ英語になってしまう理由は、英語耳ができていないからです。

カタカナ英語を少しでもネイティブ英語に近づけるためには、聞いた英語をそのまま発声する練習を繰り返してください。

そうすることで、効率よく英語耳を鍛えることができますよ。

ポッドキャストを活用する

ある程度耳で聞く学習になれたら、ポッドキャストでも学習してみましょう。

ポッドキャストとは、音声番組をダウンロードして視聴できるサービスです。

無料で利用でき、種類も豊富で楽しく勉強できるのがオススメのポイント。

またポッドキャストには数分で聞けるチャンネルもあります。

自分が興味のある番組から短いチャンネルをダウンロードすれば、それは耳で英会話学習するための教材となります。

スマートフォンなどのタブレット端末とイヤホンがあれば、通勤や家事などのスキマ時間に英会話を聞いて学習できます。

挫折せず学習を続けるには、このようなサービスも活用してみるとよいでしょう

ポッドキャストについては別の記事で詳しく解説しています。

興味のある方はぜひこちらの記事もご覧ください。

参考記事:【英語学習者向け】オススメのポッドキャスト9選|学習効果を高める勉強方法も紹介

英会話が聞き取れる英語耳の作り方

英会話が聞き取れる英語耳の作り方

英語を聞き取るためには、日本語にない英語の音が聞き分けられる「英語耳」を作ることが大切です。

では具体的にどのようにすれば英会話が聞き取れる「英語耳」が作れるのでしょうか。

ここでは英会話が聞き取れる「英語耳」の作り方を3つご紹介します。

  • ディクテーション
  • シャドーイング
  • オンライン英会話で実際の発音にたくさん触れる

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ディクテーション

ディクテーションとは、英語の音声を聞いて、書き取る学習法です。

聞いた音を書き取ることで、自分が理解できていない部分を把握できます。

たとえば、

  • 英語の音声を一通り聞く
  • 短い文で音声を止めて、聞き取れた文を書き取る
  • スクリプトを確認して、聞き取れなかった部分を復習する

以上のプロセスを完了すると、自分が聞き取れなかった単語や熟語がわかります。

聞き取れなかった単語や熟語 をはじめて見る場合は、新しい知識として暗記してください。

聞き取れなかったけれど、知っている単語や熟語だった場合、英語耳ができていなかった可能性もあります。

この場合は、発音をもう一度しっかり聞いて何度も繰り返し復唱しましょう。

ディクテーションをすると、リスニング力だけでなく、ライティング力やスピーキング力がアップする効果も期待できます。

ディクテーションについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

参考記事>>ディクテーションが間に合わない・追いつかないときの7つの対処法!

シャドーイング

シャドーイングは、英語の音声を聞きながら、すぐあとに真似をしてリピートする学習方法です。

音声をそのまま復唱することで、正しいアクセントやリズムが身につきます。

具体的なシャドーイングの方法は以下の通りです。

  • 全文を音だけで聞く
  • スクリプトを見ながら聞く
  • 短く区切ってリピート
  • スクリプトを見ながら一緒に発声
  • スクリプトを見ながら少し遅れて発声
  • 何も見ないで音声より少し遅れて発声

シャドーイングで大切なことは、「英文の意味を理解する」と「見本の音声より少し遅れて発声する」ことです。

意味が理解できる英文を聞くことで、繰り返す文章が頭にしっかりインプットされます。

そして音源より少し遅れて発声することで、耳から入った音をそのまま発話することが可能です。

シャドーイングのやり方やコツを知りたい方はこちらの記事を参照してください。

参考記事>>シャドーイングの効果とやり方を初心者向けに徹底解説!挫折しないためのコツも紹介

オンライン英会話で実際の発音にたくさん触れる

「自分に話しかけられている」と認識すると、人間は普段よりも最大限に聞く姿勢になります。

そのため、英語耳の成長がはやく、自分自身もアウトプットしながら英語耳を育てられるでしょう。

英語の音声で学習をしながら実際に会話してみると、さらにリスニング力とスピーキング力が向上します。

周りに英語を話す相手がいないという方は、オンライン英会話がオススメです。

オンライン英会話なら、自宅や好きな場所で英語を話せるので忙しいビジネスパーソンに向いています。

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まとめ

まとめ

本記事では、日本人が英語のリスニングを向上させるために大切な英語耳の作り方を解説しました。

耳で聞く英会話学習は、スキマ時間にできるので忙しい社会人や主婦でも英語の勉強をはじめられます。

まずは自分が意味を理解できるレベルで英会話を聞いてみてください。

時間に余裕があるときに、ディクテーションやシャドーイングをすると英語耳が飛躍的に向上するはずです。

リスニング力とスピーキング力を強化するために、アウトプットの場としてオンライン英会話を利用すると効率が良いです。

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