ビジネス英語
2023.11.16
英語のコミュニケーションでセンスを見せる!相手をぐっと引き付けるコツ5選
海外の方に向けて営業する際、できるだけ円滑なコミュニケーションを心がけたいですよね。
コミュニケーションで相手の興味をぐっと引き付けられれば、商談がうまく行く可能性も上がります。
本記事では、英語のコミュニケーション能力を高めるために必要なことや、コミュニケーションを円滑にするためのコツを解説します。
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Contents
英語のコミュニケーションは中学レベルの英語で十分とれる
高い英語力をもっている人が、コミュニケーション能力の面で優れているとはいえません。
英語におけるコミュニケーションは、中学レベルの英語力でも問題なく交わせます。
日本では中学・高校で約3,000語の単語を習います。そして、日常の英会話で使う単語も約3,000語といわれています。
また日常での会話で要点が理解・応答できるようになるには、中学レベルの文法力が目安とされています。
そのため中学レベルの英語力でもコミュニケーションをとるには十分といえるでしょう。
とくに、ビジネスシーンでは「シンプル」「丁寧」「効果的」に話すことが重要です。専門用語などを使った難しいコミュニケーションは必要ありません。
英語のコミュニケーション能力を高めたい方は、難しい文法を学ぶのではなく、まず中学レベルの英語を復習するといいでしょう。
そして英文を書いたり、口にだしたりしてアウトプットの練習を繰り返しながら、実際に海外の方と話してみると、英語のコミュニケーションが取れるようになってきます。
日本語と英語のコミュニケーションの違い
日本語と英語には、コミュニケーションの取り方に大きな違いがあります。
その原因は、文化的背景や歴史による価値観の違いによるものだと考えられています。
アメリカの文化人類科学者のホール氏は、世界の国を「高文脈文化」と「低文脈文化」という、2種類のコミュニケーションの型で分類しました。
- 高文脈文化(ハイコンテクスト文化):直接言葉にしなくても、お互いの共通認識により言語の中の含みを理解する文化
- 低文脈文化(ローコンテクスト文化):情報は言語ですべて伝えられ、相手は言語の内容だけを理解する文化
参考:ウィキペディア
「以心伝心」などの言葉があるように、話の中で相手の感情を想像する日本語は高文脈文化(ハイコンテクスト文化)です。
一方で気持ちを言葉であらわす英語は、低文脈文化(ローコンテクスト文化)に該当します。
英語を話す人は、お腹が空いたとき「I am hungry.」と伝えるのに対し、日本語は「もう12時だね」とお昼であることを伝えます。
このように「自分の気持ちをダイレクトに伝える英語」と「相手はわかってくれるだろうと期待しながら話す日本語」には、大きな違いがあります。
なので、英語でコミュニケーションを取る場合には、言いたいことを曖昧にせず、明確に伝えるように心がけましょう。
英語のコミュニケーションを高めるために必要なこと
以下の4つに気をつけることで、英語におけるコミュニケーション力の向上が期待できます、
- 英語の基礎を学習する
- 定番のフレーズを覚える
- 英語のリズムを身につける
- 英語のアウトプットを増やす
詳しく見ていきましょう。
英語の基礎を学習する
英語でうまくコミュニケーションをとるために、英語の基礎を学ぶ必要があります。
基礎的な英語力がなく、使える単語やフレーズのバリエーションが少ないと、気持ちをうまく伝えられず、意思疎通が難しくなるからです。
前述したとおりカンタンなコミュニケーションに高い英語力は必要ありませんが、日常英会話が通じるぐらいの英語のスキルは求められます。
基礎学習では、中学の英語を復習するのがオススメです。
- 中学で学習した英単語をおさらいする
- 中学の参考書で英文を学び直す
上記で基礎をしっかり学び、できるだけ英語を口に出してみることです。そうすることで使える単語やフレーズが増えて、コミュニケーションがとりやすくなります。
英会話の基礎を身につける学習は以下の記事を参考にしてください。
参考記事:英会話を独学でマスターする方法!オススメの英語勉強法や教材も紹介
定番のフレーズを覚える
英語のコミュニケーションには定番のフレーズがあります。
定番のフレーズを覚えておくと、単語や文の一部を置き換えるだけで、さまざまなコミュニケーションのパターンが作れるので、英会話が苦手な方はぜひ覚えておきましょう。
たとえば英語における挨拶では下記のようなフレーズをよく使います。
(お会いできて光栄です。私は__です。)
[例文2]
(英文)Thank you for your time today. It was nice meeting you.
(お時間をいただきありがとうございました。お会いできて嬉しかったです。)
オフィスで使えるフレーズには、以下のようなものがあります。
(英文)Would you mind helping me a little?
(ちょっと手伝ってもらえませんか)
[例文2]
(英文)Do you have any plans after work?
(仕事が終わってから予定はありますか)
上記のようなフレーズをいくつか覚えておけば、海外の方とコミュニケーションを取る際に役立ちます。
日常会話でよく使うフレーズは下記の記事でも紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
参考記事:英語で日常会話が話せるようになる勉強法|よく使うフレーズや例文も紹介
英語のリズムを身につける
英語のコミュニケーションには、リズムがあります。英語におけるリズムとは、英語を話す際の音の強弱やスピードのことです。
たとえば以下の英文があります。
(英文)I have to work hard to achieve my goals.(目標を達成するために、一生懸命働かなければいけない)
上記の文で伝えたいのは、「work hard」と「my goals」です。この2箇所を強く発音する、つまりリズムをよくすると気持ちが伝わりやすくなります。
英語のリズムを身につけると、話の内容が伝わりやすくなるだけでなく、細かい音の変化にとらわれずにリスニングができるようになります。
相手の話が聞き取れると、聞き返したり質問したりする回数が減るので、コミュニケーションの妨げになりません。
英語のリズムを身につける方法は、動画や音声で自分が聞きやすいと感じたネイティブの会話を何度も真似してみることです。
リズムよく話せるようになると、会話のテンポがよくなり相手も聞いていて退屈しないでしょう。
英語のアウトプットを増やす
英語のコミュニケーションが苦手な人は、英会話に対するアウトプット不足の可能性があります。
これは英語の試験で高いスコアを取っても、実際の会話ができない人が多いことからもわかるのではないでしょうか。
英会話に対するアウトプットが足りないと、知識として英語がわかっていてもコミュニケーションを取る際に言葉がでてきません。
なので、英語でうまくコミュニケーションを取るために、アウトプットを積極的に行いましょう。
英会話のアウトプットの練習法で効果的な4つの方法をまとめました。
- 音読:英文を声に出して読む
- シャドーイング:音声を少し遅れてリピートする
- オーバーラッピング:音声を聞きながらリピートする
- リピーティング:音声を聞いてからリピートする
実際にコミュニケーションを取る際の例文などを用意し、上記の方法で暗記できるまで声にだして繰り返してみてください。アウトプットを繰り返すうちに、実際の英会話でも練習した文章が自然と出てくるようになりますよ。
もし、これまでの英語学習で、知識のインプットにばかり注力してきたのであれば、英会話のアウトプットにも力を入れるようにしましょう。
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英語のコミュニケーションを円滑にするためには5つのコツがあります。
- タイミングよく相槌を打つ
- ボディランゲージを習得する
- 相手の話を否定しない
- 相手との共通点を見つける
- 文化や習慣の違いを理解する
順番に見ていきましょう。
タイミングよく相槌を打つ
英語のコミュニケーションを円滑にするためには、相槌のタイミングが非常に大切です。
相槌がうまく打てると、相手に「話を聞いていますよ」という意志を示すことができ、言葉がなくともコミュニケーションが取れるからです。
相手は聞き手の反応がないと「この人は英語を理解しているのか」と不安に思うかもしれません。
相槌があれば話が伝わっていると証明できるため、相手は安心して会話を進められます。
ただし相手の話を遮るような相槌の打ち方は避けましょう。
英語の場合は日本語のように話の途中で「そうそう」などの相槌を打つことはありません。
相手の話しが終わったタイミングで、うまく相槌を打つようにしてください。
そして相槌はただうなずくだけでなく、「I see.」や「Right.」など相槌表現を使うとコミュニケーションはさらにスムーズに進みます。
相槌に使える英語は、以下の記事で紹介しています。
参考記事:「なるほど」って英語で何と言う?会話をよりスムーズにする相槌表現7選
ボディランゲージを習得する
ボディランゲージは、言葉以外に身振り手振りで気持ちを伝える大切な手段です。
海外の人はコミュニケーションで手をよく使うため、自分でも活用してみると話の内容が伝わりやすくなります。
たとえば英語でよく知られるボディランゲージに、両手を広げて肩をすくめるしぐさがあります。
これは「I don’t know.(わかりません)」や「What should I do?(どうしよう)」という意味で使われ、意思疎通に困ったときなどコミュニケーションでよく出てきます。
そのほかにも英語には多くのボディランゲージがあり、国により独特のものも存在します。
とくにビジネスの場では、相手の国のボディランゲージを事前に理解しておくと、言葉で表現しきれない部分の気持ちも伝わり、商談などスムーズに進められるでしょう。
相手の話を否定しない
英語では、相手の話を否定しないことが非常に大切です。
なぜなら海外の方は日本人より自己肯定感が強く、自分の意見を否定されることを嫌うからです。
相手の話に賛同できなくても、まずは「I see. 」「It’s interesting.」などワンクッションおくことをオススメします。
使い方の例
That’s really interesting, but have you thought about… (それは非常に興味深いですね、ですが…のように考えたことはありますか)
I see what you mean, but in my opinion…(おっしゃっていることは分かります。ですが私の意見としては…)
ワンクッションのあとに反対の意見を述べれば、相手を直接否定することなく自分の意見が伝えられます。
相手との共通点を見つける
話の中で相手との共通点を見つけると、親近感がわきます。
心理学には「類似性の法則」があります。これは共通点や類似点の多い相手に対して好感や信頼感を持ちやすくなるという心理効果です。
共通点を見つけるには、相手の話によく耳を傾ける必要があります。話の内容から相手がどのようなことに興味があるのかを想像し、うまく質問をしてみましょう。
ビジネスパーソンの場合、さまざまなクライアントの話しに共通点を見つけられるようにするため、常に新しい情報をインプットしておくのが大切です。
雑談をしながら、相手の趣味や特技などをさりげなく聞きだし、自分との共通点を見つけて良好な関係を築きましょう。
文化や習慣の違いを理解する
相手の文化や習慣の違いを理解することで、コミュニケーションの幅が広げられます。
たとえば相手の国では日本のアニメ文化が盛んかもしれませんし、アニメを通して日本語を習いたいというブームがきているかもしれません。
そこから聞き手に回ることで、コミュニケーションが苦手でも会話の内容でうまく立ち回るきっかけになるでしょう。
英語のコミュニケーションにおけるオススメのフレーズネタ
英語のコミュニケーションを円滑にするために、以下のフレーズを覚えておくと便利です。
[例文1]
If you don’t mind my asking,…(差し支えなければ…)
例文:If you don’t mind my asking, how old are you?
(差し支えなければ年齢を教えてください)
[例文2]
Have you considered…?
(検討いただけましたか)
例文:Have you considered signing this contract?
(こちらの契約はご検討いただけましたか)
[例文3]
That’s a good point, but I think…
(たしかにそうですね。でも私は…と思います)
例文:That’s a good point, but I don’t think it is easy.
(たしかにそうですね。でも簡単ではないと思いますよ)
上記はビジネスシーンでよく使えるフレーズですが、プライベートなどで相手を敬いながらも自分の意見を言いたいときや、相手の意見を引き出したいときにも使えます。
相手とのコミュニケーションをより円滑に進めたいときはぜひ使ってみてください。
まとめ
本記事では英語のコミュニケーションをビジネスパーソン向けにわかりやすく解説しました。
英語のコミュニケーションを円滑に進めるためには、英語の基礎も大切ですが、相手のことをよく理解する洞察力も必要です。
できるだけ異文化の人と多く接する機会を作り、相手に寄り添えるコミュニケーション力を身につけてください。
Bizmantesでは英語でのビジネス経験があるトレーナーとコミュニケーションをとることができます。
実際のビジネスシーンを想定したコミュニケーションの練習ができますよ。
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