ディスコースマーカーは英文読解力・ライティング力を上げるカギ!種類別に例文で解説

「ディスコースマーカーっていったい何?」「英語の長文読解に効果的って本当?」と気になる方は多いのではないでしょうか。

ディスコースマーカーとは、英文の中で話の展開を示す目印のようなもので、知っていると長文が速く正確に理解できるようになります。

また、論理的な文章を書くのにも使える重要な表現です。

本記事では、代表的な英語のディスコースマーカーを例文付きで初心者にも分かりやすく紹介。

実際にどんな場面で使われるかも解説しているので、学んだ表現をそのまま実戦で使えます。

ディスコースマーカーをマスターして、リーティング力・ライティング力をアップさせましょう。

ディスコースマーカーとは

ディスコースマーカーとは

ディスコースマーカーとは、but(しかし)やaditionally(さらに)など、英文の「流れ」を示す「目印」のことです。

たとえば、英文を読み進めていて「but」が出てきたら、これまで述べられてきた内容とは逆の意見や主張が展開される目印になります。

ディスコースマーカーに着目しながら読めば、難しそうに思える長文でも理解しやすくなるわけです。

また、論理的な文章を書く時にも使えます。

効果的にディスコースマーカーを配置することで、相手に伝わりやすい説得力のある文章が作れます。

ちなみに「ディスコース(discourse)」とは「話」という意味で、「マーカー(marker)」とは「目印、標識」という意味です。

ディスコースマーカーとは、その名の通り「話の展開の目印」を意味することがわかりますね。

ディスコースマーカーを学ぶメリット

ディスコースマーカーを学ぶメリット

ディスコースマーカーを学ぶメリットは以下の通りです。

  • 英文読解力が上がる
  • 英文読解スピードが上がる
  • ライティング力がアップする

順番に見ていきましょう。

英文読解力が上がる

ディスコースマーカーが分かると、「次はこんな内容が展開されるだろう」と文章の内容を予想できます。

たとえば、「however(しかし)」は、これまで述べられてきた内容とは逆の主張や意見が展開される目印です。

ディスコースマーカーに注目すれば、「この部分は、前文の詳細」「この部分は、筆者の主張」のように英文を理解しながら読めるわけです。

英文を一通り読み終えてから「あれ?何が書いてあったんだっけ?」と読み直すことも減るでしょう。

ディスコースマーカーの前後を特に注目して読むことで、内容が理解しやすくなりますよ。

英文読解スピードが上がる

ディスコースマーカーに注目すれば、前後の文章の関係が分かります。

よって、文章の展開がすばやく理解でき、読解スピードも上がります。

文章を速く読めれば、資格試験でもビジネスでも有利です。

資格試験では、速く英文が読めれば余裕を持って長文読解に取り組めます。

余った時間を他の問題に当てられるので、総合得点も上がるでしょう。

ビジネスではビジネスメールや企画書を理解しやすくなるので、レスポンスも速くなり相手から信頼を得やすくなります。

ディスコースマーカーをマスターして、読解スピードをアップさせましょう。

ライティング力がアップする

ディスコースマーカーは、ライティングでも非常に役立ちます。

果的に使うことで、説得力のある英文が書けるようになるからです。

何かを主張したい時、相手に納得してもらうには論理的に伝えることが重要。

ディスコースマーカーを使えば、結論・理由・具体例など各文の役割がクリアになるため、効果的に相手に伝わる文章が書けます。

オンライン英会話でアウトプットしよう

ディスコースマーカーを「知っている」から「使える」ようにするには、実際に使ってみる経験が重要です。

英会話や英作文の中で意識して使ってみましょう。

「周りに英語を話せる環境がない」「英作文が正しく書けているか不安」という方は、オンライン英会話を取り入れるのがオススメ。

ビズメイツは、学んだことをアウトプットできるレッスンばかりなので、実践で使える英語力が身につきますよ。

Eメールライティングが学べるOther programsや、自由に教材を持ち込めるAssist Lessonでディスコースマーカーの効果的な使い方を実践してみませんか。

また、「Discovery」という教材もオススメします。

さまざまな社会的題材について書かれた記事を読んだあと、トレーナーとその記事について異文化ディスカッションができます。

ディスコースマーカーのトレーニングを行えるだけでなく、トレーナーと意見を交わすことでアウトプットまでできる効果的な教材・プログラムです。

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代表的なディスコースマーカーの種類と例文

代表的なディスコースマーカーの種類と例文

以下6つの役割別に、代表的なディスコースマーカーの種類と例文を紹介します。

  • 「逆接」
  • 「対比」
  • 「例示」
  • 「結果」
  • 「言い換え」
  • 「追加」

順番に見ていきましょう。

「逆接」のディスコースマーカーと例文

逆接は一番重要なディスコースマーカーです。

逆説が来たら筆者の主張が書かれることが多いからです。

逆説のディスコースマーカーには、以下のようなものがあります。

  • but(しかし)
  • however(しかしながら)
  • yet(しかし、それにもかかわらず)
  • although(~だが)
  • though(~だが)

逆接のディスコースマーカーは、これまで述べてきた内容と逆のことを述べるときに使われます。

  • She didn’t want to go, however, she went.
    (彼女は行きたくなかった、しかしながら彼女は行った。)
  • We played outside, though it was cold.
    (寒かったが、私たちは外で遊んだ。)

逆説のディスコースマーカーは、長文読解では必ずチェックすべき重要な単語です。

「対比」のディスコースマーカーと例文

対比のディスコースマーカーには以下のようなものがあります。

  • while(一方で)
  • whereas(一方で)
  • meanwhile(一方で)
  • on the contrary(それどころか、むしろ)
  • ;【セミコロン】(一方で)

対比は逆説に似ていますが、逆説よりも柔らかい表現になります。

対比のディスコースマーカーは、前述と比較したい内容を述べるときに使います。

  • He worked at the office, while I stayed at home yesterday.
    (彼は昨日オフィスで働いたが、一方で私は家にいた。)
  • He wasn’t late. On the contrary, he was an hour early.
    (彼は遅刻しなかった。それどころか一時間早かった。)

「例示」のディスコースマーカーと例文

例示のディスコースマーカーは以下のようなものがあります。

  • for example(たとえば)
  • for instance(たとえば)
  • such as(~のような)
  • including(~を含めて)
  • : 【コロン】(~のような)

主張や理由を述べた後に使われることが多いので、例示のディスコースマーカーの前には重要なことが書かれている場合が多いです。

  • My mother dislikes alcoholic drinks, such as wine, beer, and whiskey.
    (私の母は、ワインやビール、ウイスキーのようなアルコール飲料が嫌いです。)
  • I like Japanese foods: sushi, tempura, and soba.
    (私は和食が好きです。寿司、天ぷら、そばのような

「結果」のディスコースマーカーと例文

結果のディスコースマーカーには以下のようなものがあります。

  • in conclusion(結論として)
  • consequently(その結果)
  • as a result(その結果)
  • therefore(よって)
  • thus(こうして)

結果のディスコースマーカーは、文章のまとめや筆者の主張を書く直前に使われます。

非常に重要ですので、見逃さないようにしましょう。

  • I worked hard every day. As a result, I got promoted.
    (毎日一生懸命働いた。その結果、昇進した。)
  • The tablet I bought yesterday is very thin and light, and therefore very easy to carry around.
    (私が昨日買ったタブレットはとても薄くて軽い。よって持ち運びがとても簡単である。)

「言い換え」のディスコースマーカーと例文

言い換えのディスコースマーカーには以下のようなものがあります。

  • in short(要するに)
  • in other words(言い換えると)
  • or(すなわち)
  • namely(つまり)

言い換えのディスコースマーカーは、前述の要約や具体例を書く時に使います。

  • I missed the train, I was late for the interview and it began to rain. In short, it was a terrible day.
    (電車に乗り遅れ、面接に遅刻し、雨まで降り始めた。ひと言でいえば、ひどい一日だった。)
  • There are two ways to do business, namely, the right way and the wrong way.
    ビジネスをするには2つの方法がある。つまり、正しい方法と間違った方法だ。

「追加」のディスコースマーカーと例文

追加のディスコースマーカーには以下のようなものがあります。

  • also(~もまた)
  • besides(加えて)
  • in addition(さらに)
  • additionally(さらに)
  • moreover(さらに)
  • furthermore(さらに)
  • what is more(加えて)

追加のディスコースマーカーは、前文の内容に情報を付け足したい時に使います。

  • He likes listening to music, and also likes playing baseball.
    (彼は音楽を聞くことが好きで、野球をすることもまた好きです。)
  • There was an earthquake and, in addition, a fire happened.
    (地震が起こって、さらに火災も発生した。)

ディスコースマーカーに関するよくある質問

ディスコースマーカーに関するよくある質問

ディスコースマーカーに関するよくある質問は以下の通りです。

  • 中学・高校それぞれで習うディスコースマーカーは?
  • ディスコースマーカーを学ぶのにオススメの本は?
  • ディスコースマーカーの覚え方は?

順番に見ていきましょう。

中学・高校それぞれで習うディスコースマーカーは?

中学・高校で習う主なディスコースマーカーは以下の通りです。

  • so(そのように、このように)
  • but(しかし、ところが)
  • anyway(いずれにせよ、ともかく)
  • yet(まだ)
  • what’s more(その上、さらに)
  • even if(たとえ……だとしても)
  • first of all(まず第一に)
  • however(しかし)
  • therefore(よって)
  • in short(要約すると)

いずれも難しい表現ではありませんが、英文の中で重要な役割を果たします。

英文を書く時や英語を話すときに実際に使うことで、記憶に定着させていきましょう。

ディスコースマーカーを学ぶのにオススメの本は?

「ディスコースマーカー英文読解」をオススメします。

ディスコースマーカーを意識して長文読解に取り組める一冊です。

東大・京大・早大・慶大をはじめとする難関大学の入試問題から選んだ文章は、実践力を鍛えるのに最適です。

さらに、論型をつかむ方法をコンパクトに解説し、機能別にディスコースマーカーを整理した「ディスコースマーカー・ハンドブック」も付いています。

長文を読む際、隣に置いておけば、すぐに調べられるので便利ですよ。

また、自分で見つけたディスコースマーカーを書き込めるようになっているので、自分だけのハンドブックが作れて復習に便利です。

基礎単語と文法の知識がついてからこの本に取り組むことで、効率よくリーディング力を向上させられるでしょう。

ディスコースマーカーの覚え方は?

長文を読む中で英文読解・ライティングを重ねて自然に身に付けていくのがベストです。

まずは、それぞれの意味を覚えて実際に長文を読んでみましょう。

ディスコースマーカーを「知っている」だけでなく「使える」ようにするには、実際に話したり英文を作ってみることが重要です。

英語を話す機会が周りにない方は、オンライン英会話をオススメします。

手軽な価格で英会話ができることはもちろん、英作文の添削をしてもらうことも可能なので、独学よりも効果的に英語力をアップできます。

ビズメイツでは、ディスコースマーカーの効果的な使い方が学べるレッスンも多数ご用意。

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ディスコースマーカーを覚えて英文読解力・ライティング力を引き上げよう

ディスコースマーカーとは、文章の中で話の展開を示す目印のようなものです。

意識して読めば、速く正確に内容を理解できるでしょう。

長文問題やビジネス資料、英文メールなどを読むときに役立つはずです。

また、ディスコースマーカーを使えば論理的な文章が書けるようになります。

相手に納得してもらいやすい文章を書けることはビジネスにおいても重要ですよね。

ディスコースマーカーを「知っている」から「使える」状態にまで持っていくには、アウトプットも重要です。

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