ビジネス英語
2023.07.01
協調性をあらわす英語フレーズ7選!例文とあわせて使い方を覚えよう!
[この記事でわかること]
職場や採用面接時などでよく聞く「協調性」という表現。「協調性」をあらわす英語表現は、実は多岐に渡ります。
本記事では一般的に使われる英語表現から意外な英語表現まで、幅広く「協調性」をあらわすフレーズを紹介します。
適切な「協調性」の英語表現を使えば、相手に伝えたいニュアンスで伝えられるようになりますよ。
Contents
協調性に関する英語表現
日本語では「協調性」と言えばよくても、英語では伝えたいニュアンスに応じて言葉を変えないと、本来の意図と違う伝わり方をしてしまう可能性があります。
「協調性」=”cooperative”と一括りにしてしまうのではなく、今、何を表現したいかで、英単語を選べるようになるとよりコミュニケーションがスムーズになりますよ。
そこで、本章では日本語で意図される「協調性」の意味ごとに対応した英単語や英語表現をまとめました。
協調性に関する一般的な表現
- cooperative
- collaborative
- easy to work with
協調性に近い英語表現5選
- communicative
- friendly
- easy to get along with
- sociable
- easy to talk to
協調性に関する一般的な表現
まずは、「協調性」と英語で表したい際に一般的に使われる単語・表現をご紹介します。
- cooperative
- collaborative
- easy to work with
それぞれ、例文を交えて詳細に解説します。
cooperative
cooperativeは動詞「cooperate」の形容詞です。cooperateの「協力する」という意味から「協力的・協同的」という意味を持ちます。
[例文1]
We all need to be cooperative in order to reach our goals.
私たちは協調性を持って、互いにサポートしながら目標に向かって進んでいきましょう。
[例文2]
With a cooperative spirit, we could overcome any difficulties.
協調性があれば、どんな困難な課題も解決することができます。
collaborative
collaborativeは協力するを意味する「collaborate」の派生語です。collaborativeは、(共通の目的に向かって、複数の人々が)協力する意味を含みます。
[例文1]
For this project to succeed, you must be collaborative.
このプロジェクトを成功させるためには、協力的でないとダメだ。
[例文2]
A collaborative work environment increases productivity and efficiency.
協調性のある職場環境では、生産性と効率性が向上します
easy to work with
「easy to work with」は一緒に仕事がしやすい・働きやすいという意味を持つ単語です。上記2つと比べて、カジュアルな響きがあるフレーズになります。
[例文1]
He is really easy to work with. His open-mindedness and willingness to listen to others’ opinions foster creativity and innovation within the team.
本当に彼との仕事は捗るよ。オープンマインドで他の意見に耳を傾ける姿勢は、チームの創造性を高めてくれる。
[例文2]
Team members are cooperative and respectful of each other’s opinions, so it’s easy to work with them.
チーム全員が協力的で互いの意見を尊重し合うからすごく働きやすいです。
協調性に近い英語表現5選
協調性という言葉を「人当たりがいい」「周囲と良好な関係を持っている」など、「協力的」以外の意図で使うこともありますよね。
例えば、「協調性がある人」は、どちらかと言えば「協力的な人」というよりも「人と関わるのが上手な人」の意味を持つことが多いように感じます。
そういった日本語で協調性と言う際の細かいニュアンスの違いに合わせて、よりダイレクトに意味が伝わる英単語や英語表現をまとめました。ぜひ参考にしてください。
- friendly
- easy to get along with
- communicative
- sociable
- easy to talk to
friendly
日本語でも馴染みのある「friendly」、友好的・親切などの意味を持ちます。
「協調性と言いたいわけで、そんなカジュアルな単語じゃなくて・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は、「friendly」は英語ではフォーマルな単語なんです。
むしろ少し堅いニュアンスがあるので、カジュアルに言いたい場合は
後述の「easy to get along with」と表現する方が自然です。
[例文1]
She is so friendly that no one dislikes her.
彼女は協調性があって、嫌っている人はいないでしょう。
[例文2]
He is a friendly colleague who is always willing to assist others and create a positive work environment.
彼は協調性のある同僚で、いつも周囲を助け、職場の雰囲気を良くしてくれる。
easy to get along with
「easy to get along with」は、親しみ易い・気さくという意味を持つ表現です。前述のように、カジュアルな英語表現になります。
「get along with:仲良くする」の前に「easy to」がついて、
「簡単に仲良くなれる」⇒「親しみ易い」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。
[例文1]
John, who recently joined the company, seems kind and easy to get along with.
最近入社したジョンさん、気さくでいい人そうだね。
[例文2]
The people I’ve met today were all easy to get along with.
今日会った人たちはみんな親しみ易かった。
communicative
「communicative」は「話し好き」や「コミュニケーションを積極的にとる」という意味を持つ単語です。
[例文1]
Being communicative is essential in building strong relationships and fostering mutual understanding.
積極的にコミュニケーションを取ることは、強固な関係性や相互理解を深めるために重要です。
[例文2]
She is a very communicative person and is great at expressing her thoughts and feelings.
彼女は話し好きでかつ、自分の考えや感情を人に伝えるのが上手いです。
sociable
「sociable」は社交的・人付き合いの良いなどの意味を持つ単語で、フォーマルな響きのある単語です。
[例文1]
My sister has a naturally sociable personality and can get along with someone she just met.
私の姉は生まれつき社交的な性格で、出会ったばかりの人とも仲良くなれます。
[例文2]
I’m trying to be more sociable at work by initiating conversations and talking cheerfully.
私は職場では、会話のきっかけを作ったり、明るく話したりして社交的でいるように心がけていています。
easy to talk to
「easy to talk to」は話しかけやすい・話しやすいといった意味を持つ表現で、SociableやCommunicativeなどよりもカジュアルな響きがあります。
[例文1]
Although Mr. Tanaka is my sales manager, he is easy to talk to.
田中さんは私のいる営業部の部長だけど、話しやすい人だよ。
[例文2]
Susie is so easy to talk to and is always eager to listen.
スージーはいつも熱心に話を聞いてくれるから、すごく話しかけやすい。
ビジネスシーン別例文集
ビジネスシーンで使える「協調性」に関連した英語フレーズをいくつか紹介します。
協調性に関する英語表現を覚えておくと、ビジネスシーンごとに適切な表現ができるようになり、コミュニケーションが円滑になりますよ。
cooperate with
[例文1]
Business partners cooperate closely with him.
ビジネスパートナーは彼と密接に協力します。
[例文2]
I cooperated with him in the task.
私は彼と助け合って仕事をした。
[例文3]
I want you to cooperate with me on this work.
あなたには、この仕事を私と協力してやってほしい。
cooperate with~は「~と協力する」という意味です。cooperateはoperate(動かす)に接頭語co(一緒に)がついた単語で、ともに動かすという語源から協力するという意味になりました。
協調性を直接表現するフレーズではありませんが、周囲との協力を表現する方法としてよく使われます。
concerted
[例文1]
We must make a concerted effort to improve the situation.
この事態の改善のために、一致団結して努力をしなくてはならない。
[例文2]
This project failed because we couldn’t take concerted action.
私たちが一致団結して行動できなかったから、このプロジェクトに失敗した。
[例文3]
They all made a concerted effort to improve the situation.
全員が一致団結して、事態の改善に取り組んだ。
concertedは、「協調した、一致した」という意味を表します。接頭語のcon「ともに」にcert「努力する」が組み合わさった単語です。
team player
[例文1]
He is a typical team player.
彼は典型的なチームプレイヤーだ。
[例文2]
My greatest strength is cooperation with others. I think I’m a team player.
わたしの最大の長所は協調性です。私は自分自身をチームプレイヤーだと思います。
[例文3]
Our problem is that we don’t have team players.
わが社の課題は、チームプレイヤーがいないことだ。
a team player は「協力的な人物」を表現する名詞です。チームプレイができる人=協調性のある人という意味から派生した表現です。
グループの中で周囲と連携し、協力しながらチーム共通の目標に向かって努力する人という意味が込められています。
team-oriented
[例文1]
I hope to make use of my team-oriented personality to contribute to your company.
私のチームワークを重視する性格を活かして、御社に貢献したいです。
[例文2]
You have to be a highly collaborative and team-oriented person.
協力的でチームワーク志向でないといけない。
[例文3]
We hope to have more team-oriented people who can contribute to our company.
チームワーク重視で会社に貢献できる人を採用したい。
team-oriented personalityは、「協調性のある性格」「チームワークを重視する性格」意味をもつ表現です。
orientedは「~志向の、~向きの」を意味する表現で、teamと連携することで「チーム志向の」という意味になります。
harmony with
[例文1]
Her attitude is in harmony with our company’s culture.
彼女の姿勢は、弊社の文化と合う。
[例文2]
Our company aims to realize a society in harmony with nature.
わが社は自然共生型社会の実現を目指している。
[例文3]
We work in harmony with each other.
私たちはお互いに調和を取りながら働いている。
in harmony は、~と調和する、協力するという意味の英熟語です。harmonyは調和を意味する言葉です。調和という意味から、「協調性」という意味に派生しました。
pull together
[例文1]
We must pull together to solve this problem.
この問題を解決するために、協力しあわなくてはならない。
pull together~は「(ボートのオールを)一緒に漕ぐ」という意味から派生して、「協力する」という意味となりました。一致団結して(ボートのオールを)こぐことで協力して前進できます。
ちなみに、pull together に「oneself」が入ると違う意味になるので気をつけてください。
たとえば、pullとtogetherの間にoneselfが入る形の「pull oneself together」は「自分を取り戻す、自我を取り戻す、更生する」などの意味になります。
[例文2]
Pull yourself together. He didn’t mean that.
元気を出して!大きなミスじゃないよ。
一方、pull togetherの後にoneselfを入れ「pull together oneself」と表現すると、「気持ちを落ち着ける」あるいは「冷静になる」という意味になります。
[例文3]
Pull together yourself. He didn’t mean that.
落ち着いて。彼はそういう意味で言ったんじゃないよ。
hands with
[例文1]
Would you join hands with us?
われわれと手を組みませんか?
join hands with は、手を取り合うという意味の英熟語です。協力するという意味合いもありますが、「手を組む」というニュアンスも込められています。
手を組むことから派生し、「提携する」という意味もあります。
[例文2]
Our company will join hands with a company that specializes in system development.
わが社はシステム開発に強い会社と提携する予定だ。
get out of line
get out of lineは、「協調する」の反対に、「協調性のない」を表現するフレーズです。
「line(列)」を「get out(はみだす)」が派生して、列をはみだす=協調性のないという意味になりました。
[例文1]
He often gets out of line, so we can’t delegate any work to him.
彼はしばしば協調性を欠くので、仕事を任せられない。
[例文2]
We don’t appreciate people who get out of line.
私たちは協調性のない人物を評価できない。
まとめ
協調性と一口に言っても、幅広い英語の表現方法があると知ったのではないでしょうか。
それぞれの表現において、ニュアンスや意味合いが変わります。
本記事で学んだ協調性に関連する英語フレーズの中から、適切な表現が見つかると幸いです。
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