ビジネス英語
2023.11.02
海外のビジネスシーンでも使える英語のことわざ一覧|ことわざが役立つ理由も解説
[この記事でわかること]
英語のことわざを覚えて、ビジネスシーンで使えるとかっこいいですよね。
さりげなく会話の中にことわざを入れることで、表現が広がり話も盛り上がります。
そこで本記事では、さまざまなビジネスシーンで使える英語のことわざを紹介しています。気になる方はぜひ最後までご覧ください。
Contents
海外のビジネスシーンで英語のことわざが役立つ3つの理由
英語のことわざが、ビジネスシーンで役に立つ理由を3つ解説します。
- クライアントの国の文化を理解できる
- 会話のネタになる
- 英語学習の努力が認められる
詳しく説明していきます。
クライアントの国の文化を理解できる
英語のことわざを覚えることで、クライアントの国の文化を理解できます。
古くから伝えられることわざには、その国の文化的背景や宗教の思想、国民性などが表現されているからです。
たとえば「Beware of a silent man and still water.」ということわざがあります。このことわざは、「静かな流れは深くて危険。同様に寡黙な人は危険である」という意味です。
「沈黙は金なり」と考える日本の考えとは異なり、海外では自分の意見をはっきり述べる人が信用されやすい文化があるとわかります。
このように英語のことわざから、クライアントの求めることが理解でき、ビジネスを円滑に進められることもあります。ビジネスパーソンであれば、英語のことわざのひとつやふたつ覚えておいて損はないでしょう。
会話のネタになる
クライアントと雑談をするとき、ことわざについて話すと会話のネタが広がります。
有名な英語のことわざに、「When you are in Rome do as the Romans do.」があります。
直訳すると「ローマにいるならローマ人と同じようにしなさい。」です。
このことわざの本来の意味がわからないとき、
- 「このことわざには、どのような意味がありますか」
- 「このことわざはどのように使えますか」
など、誰もが知っているような英語のことわざを話題にだして相手に質問をすることで、話の内容はいくらでも広がります。
また、例えば今回のことわざだと、意味は日本語のことわざで言うところの「郷に入らば郷に従え」なのですが、「なぜローマなのか?」などことわざの意味だけでなく、成り立ちの背景などについて話すのも面白いと思います。
海外にはたくさんのことわざがあるため、海外クライアントとの会話に困ったときのネタとしていくつか覚えておきましょう。
今回、例に挙げた「When you are in Rome do as the Romans do.」の成り立ちは以下の記事で確認できます。
参考記事:Why do we say, When in Rome, Do as the Romans Do?
英語学習の努力が認められる
会話の中でさり気なく英語のことわざを入れると、相手が若干驚きながらも「この人英語を勉強しているな」と思ってもらえます。
ことわざは英語学習で習う機会は少なく、自分があえて調べることでしか身につかない表現方法だからです。
外国人が日本のことわざを使うと、「すごいですね。よくご存知ですね」と感心してしまうように、英語でことわざを使えば相手は、「よく勉強しているね」と思ってくれます。
たとえ英語力が拙くても、ことわざを暗記して使おうという努力は認めてもらえるでしょう。
ビジネスシーン別英語のことわざ4選
さまざまなビジネスシーンで使える英語のことわざを紹介します。
- 部下や同僚のモチベーションを上げる際に使える英語のことわざ
- 営業や商談に使える英語のことわざ
- 自分を奮い立たせる際に使える英語のことわざ
- プレゼンテーションで使える英語のことわざ
順番に見ていきましょう。
部下や同僚のモチベーションを上げる際に使える英語のことわざ
新しい事業の開始時や、部下・同僚のモチベーションをあげる際に使える英語のことわざをまとめました。
1.ことわざ:Birds of a feather flock together. (類は友を呼ぶ)使用例:Don’t get together with people who always complain. People think that birds of a feather flock together.(文句ばかり言う人と一緒にいないほうがいいですよ。あなたも同じ考えだと思われるかもしれません。)
2.In for a penny, in for a pound. (やりかけたことは最後までやり通せ)使用例: I’m sure we can do this. In for a penny, in for a pound.(絶対これはやれます。やりかけたことは最後までやり通しましょう。)
[例文3]
3.If you can’t beat them, join them.
(長いものには巻かれろ)
使用例:They have so many new ideas. If you can’t beat them, join them.
(彼らには多くの新しいアイデアがあります。もし勝てないと思うのなら、一緒にはじめたらいいでしょう。)
部下や同僚とは、仕事に対して同じ方向性をもちながら、お互いのモチベーションを上げていくと、仕事が円滑に進みやすくなります。
営業や商談に使える英語のことわざ
営業や商談に行った際、クライアントへ感謝の言葉やセールストークをする際に使える英語のことわざをまとめました。
[例文1]
1.Kindness cannot be bought with money.
(親切は金では買えぬ)
使用例:Thank you very much for your help this time. It’s true that kindness cannot be bought with money.
(この度は大変お世話になりました。親切はお金に変えられないとは、まさにこのことです。)
[例文2]
2.Seeing is believing.
(百聞は一見に如かず)
使用例:Seeing is believing. Please have a look at our products.
(百聞は一見に如かずと申します。ぜひ弊社の商品をご覧ください。)
[例文3]
3.The proof of the pudding is in the eating.
(論より証拠)
使用例:The investigation result is here. It’s the proof of the pudding, so please take a look at this data.
(調査結果はこちらです。論より証拠といいますので、まずこのデーターをご覧ください。)
セールストークにことわざを入れることで、相手に納得感をもってもらいやすくなります。
クライアントの納得が得られると、商談がスムーズに運ぶでしょう。
自分を奮い立たせる際に使える英語のことわざ
ビジネスで落ち込んだとき自分に勇気を与えて、奮い立たせる際に使える英語のことわざをまとめました。
[例文1]
1.The ball is in your court.
(自分の決断次第)
使用例:Do what I want. The ball is in my court.
(やりたいようにやろう。あとは自分の決断次第だから。)
[例文2]
2.Live and let live.
(人にはそれぞれの生き方がある)
使用例:Live and let live and I must accept him.
(人にはそれぞれの生き方があるから、彼を受け入れないといけない。)
[例文3]
3.Make hay while the sun shines.
(チャンスを逃すな)
使用例:If I want to get promoted, I must make hay while the sun shines.
(昇進したければ、チャンスは逃さないようにしないと。)
自分の気持をコントロールするお気に入りのことわざが見つかったら、机の前に貼っておくのもいいですね。
毎日ことわざを眺めることで、モチベーションが保ちやすくなるでしょう。
プレゼンテーションで使える英語のことわざ
プレゼンテーションなどで、大勢の人に伝えたい英語のことわざをまとめました。
[例文1]
1.Actions speak louder than words.
(言葉より行動)
使用例:If you agree with me, show me—actions speak louder than words.
(賛同してくださるなら、行動で見せてください。)
[例文2]
2.None is so deaf as those who won’t hear.
(聞こうとしない者ほど耳の聞こえない者はない)
使用例:You will never be able to understand me if you don’t want to.
None are so deaf as those who won’t hear.
(私のことを理解しようとしてくれなければ、永遠にわかってもらえません。これは聞こうとしなければ聞こえないからです。)
[例文3]
3.Never put off till tomorrow what you can do today.
(今日できることは明日に延ばさない)
使用例:Never put off till tomorrow what you can do today. So let’s take action now.
(今日できることは明日に延ばさないでください。さあ、今すぐ行動しましょう。)
プレゼンテーションは、資金調達や契約の締結、サービスの導入などの行動につなげることが目的です。聴衆の心に響くことわざで相手の気持ちを動かし、行動を促してください。
目的別英語のことわざ一覧
さまざまな目的にあわせた英語のことわざを一覧で紹介します。
- 日本文化を紹介するときの英語のことわざ
- かっこいい英語のことわざ
- 覚えやすく短い英語のことわざ
順番に解説します。
日本文化を紹介するときの英語のことわざ
海外の人に日本文化を紹介するときは、以下のようなことわざを使うとイメージをもってもらいやすくなります。
[例文1]
1.Envy is the companion of honour.
(出る杭は打たれる)
使用例:Japanese try to preserve harmony, so they tend to not like to stand out.
In Japan, Envy is the companion of honour.
(日本人は調和を保とうとするため、目立ちたくないんですよ。出る杭は打たれると言われます。)
[例文2]
2.Ignorance is bliss.
(知らぬが仏)
使用例:Japanese thoroughly pursue the cause, but sometimes we try not to find out the reason. Because it could be that ignorance is bliss.
(日本人はとことん原因を究明します。しかしときどき理由を追求しないようにしています。知らなかった方がいいこともありますからね。)
[例文3]
3.Easier said than done.
(言うはやすく行うはかたし)
使用例:In Japan, we learn to show everything by action at school. It’s easier said than done.
(日本では何事も行動で示せと学校で習います。言うはやすし行うはかたしですからね。)
日本独自の文化ではありませんが、日本の国民性をあらわすのにわかりやすいことわざです。
かっこいい英語のことわざ
会話の中に入れると、かっこよくなる英語のことわざをまとめました。
[例文1]
1.Learn to walk before you run.
(千里の道も一歩から)
使用例:This plan is too big. We need to learn to walk before we run.
(この計画は大き過ぎます。まずは千里の道も一歩からですね。)
[例文2]
2.Patience is a virtue.
(忍耐は美徳なり)
使用例:I need to wait another week to find out how I did on the presentation. I suppose patience is a virtue.
(先日のプレゼンの結果まで、あと1週間待たないといけません。忍耐は美徳ですよね。)
[例文3]
3.A word is enough to the wise.
(一を聞いて十を知る)
使用例:You don’t have to tell him the details. He is “A word to the wise is enough.”
(彼に詳しく説明する必要はないですよ。彼は一を聞いて十を知る人です。)
会話の中にさりげなく上記のことわざを入れると、「この人語彙が豊富だな」と思ってもらえるかもしれません。
覚えやすく短い英語のことわざ
覚えやすくて、すぐに英会話で使える英語のことわざをまとめました。
[例文1]
1.Kill two birds with one stone.
(一石二鳥)
使用例: I have to go to the sales department, and on the way back, I’ll pick up your documents, killing two birds with one stone.
(販売部に行く用事があるので、帰りにあなたの書類をもらってきます。一石二鳥ですね。)
[例文2]
2.Better late than never.
(遅くても しないよりはマシ)
使用例:I started to study English when I was 30. Good, it’s better late than never.
(30歳になってようやく英語学習をはじめたんです。いいですね、しないより絶対いいですよ。)
[例文3]
3.Tomorrow is another day.
(明日があるさ)
使用例:It was not a good day today. Don’t worry. Tomorrow is another day.
(今日はいいことがなかったです。心配しないでください。明日がありますよ。)
どれも覚えやすいことわざです。使用できるシーンも多いため、覚えておいて損はないでしょう。
まとめ
英語のことわざを覚えると役に立つ理由と、ビジネスシーンで使えることわざを紹介しました。
ことわざは英語圏の文化が理解できるだけでなく、新しい単語や言い回しなどを覚える際にも役立ちます。
さまざまな英語のことわざを覚えて、会話における表現の幅を広げてください。
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