英語研修
2023.03.01
研修担当者向け|オンライン英会話の理想の受講頻度とは?週何回の学習が効果的なのかを解説
オンライン英会話研修を検討する場合、どのくらいの頻度で実施すればよいのか悩む担当者も多いのではないでしょうか?
結論、オンライン英会話の頻度は、できるだけ高くするのがオススメです。
しかし、日々の業務が忙しく、頻度を高めるのが難しいという方も多いでしょう。
英語学習の頻度を上げるためには、企業側の支援が必要です。
本記事では、オンライン英会話の頻度を高めるメリットや理想の頻度、社員の学習頻度を高める方法を解説します。
Contents
オンライン英会話を受講する頻度は高いほうがよい
英会話は、アウトプットの頻度が高いほど記憶に定着します。
1度の長時間学習よりも、コツコツと継続させるほうが成果が出やすいです。
実際「独立行政法人 理化学研究所」によると、学習時間を分散させ、毎日積み上げたほうが記憶の定着がよくなるという調査結果が出ています。
参考文献:独立行政法人 理化学研究所|運動学習の記憶を長持ちさせるには適度な休憩が必要
繰り返し学習すると、知識・情報が整理されるため、英会話の単語やフレーズを習得しやすくなるでしょう。
オンライン英会話の受講頻度を高くするメリット
オンライン英会話の受講頻度を高くするメリットは以下の3つです。
- 英会話学習を習慣化させやすい
- 学習内容が記憶に定着しやすい
- 英語の発音に慣れ、英語が聞き取りやすくなる
英会話学習を習慣化させやすい
オンライン英会話の頻度を高くすると、学習を習慣化させやすくなります。
習慣化のコツは、主に以下の3つです。
- 同じ時間にレッスンを受けさせる
- 短い時間からスタートさせる
- お気に入りの講師を複数見つけさせる
同じ時間にレッスンを受けさせるのが習慣化のコツです。まずは毎日5分間だけでも学習するというルールを設定すると、社員は継続的に学習をするようになります。
初めは大変かもしれませんが、1ヶ月も継続すれば学習を習慣化できます。
また、お気に入りの講師を見つけさせるのも1つの手です。
英語学習が楽しい!とわかれば社員は能動的に学びを深めてくれますよ。
英語学習を習慣化する方法については、詳しくは下記の記事もご覧ください。
関連記事:英語を習慣化する方法【失敗しない!英語学習法動画シリーズ ④】
学習内容が記憶に定着しやすい
オンライン英会話の頻度を高めると、学習内容が記憶に定着しやすくなります。
ドイツの心理学者・エビングハウスが発見した「エビングハウスの忘却線」によると、人は学習してから時間が経つほど、その内容を忘れます。
時間経過と学習した内容をどれくらい忘れるのかを、以下の表にまとめました。
経過時間 | 忘却率 |
20分後 | 42% |
1時間後 | 56% |
9時間後 | 64% |
1日後 | 67% |
2日後 | 72% |
6日後 | 75% |
学習した内容は、20分後には42%、1時間後には56%も忘れています。
そのため、学習期間を空けずに復習させることが重要です。
継続的にインプットとアウトプットを繰り返すことで、英語を記憶に定着させられるでしょう。
英語の発音に慣れ、英語が聞き取りやすくなる
英語を正しく理解するためには、何度も英会話を聞いて発音に慣れる必要があります。
「play」「happy」などの簡単な英単語は、一般的に使用されているため、何度もリスニングをせずとも理解できます。
しかし、LとRやTHとSなどの発音の違いは、週1回のオンライン英会話では、聞き分けられないでしょう。
聞き分けが難しい単語としては、主に以下のような単語が挙げられます。
- 「light」と「right」
- 「thing」と「sing」
- 「think」と「sink」
発音が似ているため、聞き分けるためには何度も英語を聞いて慣れなければなりません。
そのため、オンライン英会話の頻度を高める必要があります。
オンライン英会話の理想の受講頻度は?
オンライン英会話を受講するオススメの頻度は以下の3通りです。
- 理想は毎日
- 時間に余裕がある方は週3回から
- 忙しい方は週1回から
理想は毎日
英語は、毎日継続的にインプットとアウトプットをしないと鍛えられません。
そのため、毎日オンライン英会話を受けさせるのが理想です。
レッスンは、1日30分から受けられますし、場所を選びません。
朝30分早く起きて出社前にレッスンを受けさせる。あるいは、隙間時間にオンライン英会話の時間を確保させるとよいでしょう。
オンライン英会話の習慣化により、学習内容を脳に定着させることができますよ。
オンライン英会話を毎日続けた際の事例とコツを詳しく知りたいという方は、下記の記事もご覧ください。
関連記事:オンライン英会話を毎日受けた成功事例と3つのコツとは?
時間に余裕がある方は週3回から
時間に余裕がある方には、週3回からオンライン英会話をはじめさせてください。
やる気がない日や疲れている日。そのような日にはレッスン日をずらせますので、受講者はムリせずにレッスンを継続できます。
オンライン英会話は、平日の忙しくない時間帯に受講させるのがオススメです。
業務量が少ない日は、簡単に時間を確保させられますし、疲れていない日は学習に集中できるでしょう。たとえば、月曜日と金曜日は残業が多いという場合、比較的時間の取れる火曜日・水曜日・木曜日に学習させる、などの方法を取るのがよいでしょう。
週3回のレッスンは、期間を空けずに実施すると継続にもつながりますよ。
忙しい方は週1回から
日々の業務が忙しく、オンライン英会話を受けさせるのが難しい場合は、週1回からはじめさせましょう。
隙間時間に30分だけ時間を作り、レッスンを受けさせてください。必ず週に一度学習をしてもらうという約束で運用を始めると、習慣化しやすくなります。
ただし、週に1回の学習だと、学習の効果は出づらくなります。そのため、通勤時の電車やお昼休みなどの時間を利用して、単語帳や文法書の反復学習が必要です。
英語学習に慣れてきたら、週2回、週3回と徐々にレッスンの時間を増やすことが理想です。
週1回の学習を最適化させる方法は、下記の記事で紹介しています。
関連記事:週1回のオンライン英会話で効果を得られる?おすすめの学習ペースと方法とは
オンライン英会話研修の頻度を高める施策
社員にオンライン英会話の参加を強制して、受講頻度を高めるのは簡単です。
しかし、モチベーションが伴わないと、学習した内容が身に付かない可能性があります。
企業は、社員がオンライン英会話を能動的に受講したくなる施策を考える必要があるでしょう。
本章では、オンライン英会話研修の頻度を高める施策を4つ紹介します。
- 英会話研修の参加率が低い社員は受講費の一部を自己負担にさせる
- 受講後に効果測定を実施して、結果を評価制度に反映させる
- 就業時間内に30分間だけオンライン英会話を受ける時間を設定する
- 仲間と一緒にオンライン英会話を頑張れる環境を提供する
英会話研修の参加率が低い社員は受講費の一部を自己負担にさせる
仕事が忙しかったり、モチベーションが低かったりすると、社員は英会話研修に参加しなくなります。
そこで、研修の参加率が低い社員には、受講費の一部を自己負担させる制度を設けましょう。
一例として、参加率が60%を下回ると受講費を半額負担、30%を下回ると全額負担のような取り決めが考えられます。
社員は自費で受講費を支払うのを避けるため、なんとか時間を作ってでも学習をするようになるでしょう。
ただし、この条件だけでは、モチベーションまでは高められないため、他の施策と組み合わせるのがオススメです。
受講後に効果測定を実施して、結果を評価制度に反映させる
オンライン英会話を受講した後にテストを実施して、結果を評価制度に反映させるという方法もあります。英会話研修の開始前に評価制度のことを伝えると、出世意欲がある社員や給料を上げたい社員は、積極的に学習をするでしょう。
効果測定は受講前だけでなく、受講後にも適宜行ってください。
英語力の成長率を測れるため、英語学習の努力の過程も評価制度に反映できます。
なお、効果測定は英語でのコミュニケーション力や、文法が正しく使えているかをスコア化してくれるテストが最適です。
たとえば、弊社のBizmates Testでは、基礎的な英文法の理解、効果的なコミュニケーションができているかなどを測定できます。
テスト結果から、具体的な改善案の提案も実施してくれるので、効果測定にオススメですよ。
就業時間内に30分間だけオンライン英会話を受ける時間を設定する
就業時間内に30分だけオンライン英会話を受講する時間を設けるのも、研修の頻度を高める手段のひとつです。
「プライベートが忙しく学習ができない」といった言い訳を排除できます。
決まった時間に学習を促すと、英語学習の習慣化にも役立ちますよ。
仲間と一緒にオンライン英会話を頑張れる環境を提供する
オンライン英会話を受けても、ひとりでの学習ではモチベーションが維持できない方もいるでしょう。
その際は、仲間と一緒にオンライン英会話を頑張れる環境を提供しましょう。
たとえば、受講生が参加できるコミュニティの生成、集団で学習をする時間を設けるといった施策が検討できます。
社員同士で励まし合い、ときには競い合いあえる環境を用意すると、モチベーションを保ちやすくなりますよ。
オンライン英会話の受講頻度を高めるならBizmatesがオススメ
Bizmatesは、ビジネス英語に特化したオンライン英会話です。
ビジネス英語は、一般的にビジネスシーンで使用される英語のことです。日常会話よりもピンポイントで学習ができるため、会社員にとくにオススメできます。
また研修担当者の中には、社員の学習状況を一覧したいという方も多いでしょう。弊社Bizmatesでは、受講者の受講状況を可視化できる学習管理ツールを無料で提供しています。
上記のLMSツールを利用すると、受講率を可視化できます。受講率が低い社員にはフォローをするなど、英語学習の習慣化にも役立てることができますよ。
それでも、継続が難しい、インプット量が足りない。そう思った際は、弊社のBizmates Coachingもお試しください。
専任の日本人コンサルタントが社員の強みや弱み、ライフスタイルに合わせた育成プランを提案して、学習をサポートします。
進捗状況に合わせたプランの修正やアドバイスも可能です。
まとめ
オンライン英会話は「毎日受ける」のが理想です。
ただし、毎日受けるのが難しい場合は、週に三日、一日でもいいので、ミニマムスタートからはじめてみるとうまくいきます。
その後、少しずつでいいので学習頻度を上げるようにしましょう。
研修担当者は、社員の学習継続率や学習進捗を確認し、適宜正しい施策を講じていくことが大切です。
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