英語学習法
2023.11.09
英語脳は留学なしでも作れる!大人でも鍛えられる具体的な学習法を7つ紹介
[この記事でわかること]
「英語脳とはどういう状態?」「英語脳を鍛えるとどんな効果があるの?」
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
英語脳とは、日本語を介さずとも英語を理解できる思考力を持っている状態です。
本記事では、英語脳を鍛えるメリットや学習法を詳しく解説します。
英語脳とは?
英語脳とは、見たり聞いたりした英語を、日本語を介さずに英語のまま理解できるスキルを指します。
たとえば、日本人が「椅子」と聞いたときイメージするのは、「4本足の背もたれがついた座れるもの」でしょう。
しかし、日本人が英語で「chair」と聞いたときイメージするのは、上記のようなイメージの椅子ではなく、chairを日本語に変換した椅子。
つまり、母国語でない言語を聞いた場合、まず頭のなかでイメージするのは日本語に変換したときの単語や意味なのです。
英語脳をもつ人は、英語を聞いたときに日本語に置き換えるのではなく、そのまま物体がイメージできるというわけです。
英語脳を作るメリット4つ
英語を英語のまま理解できる英語脳は、大人になってからでも作れます。
英語脳を身につけるメリットは以下の4つです。
- 英会話のレスポンスが速くなる
- 英語が聞き取れるようになる
- リーディングスピードが上がる
- 英語に触れていても疲れにくくなる
順番に見ていきましょう。
英会話のレスポンスが速くなる
英語脳を身につければ、聞いた英語・話す英語ともに、日本語に翻訳する必要がないため、英会話のレスポンスが速くなります。
たとえば、相手に「What do you do for living?(お仕事は何をされていますか?)」と聞かれたとき、英語脳が育っていないと、まず答えを日本語で考えることになります。
「接客業をしています」であれば、「働く」は「work」で接客業は「service industry」というように、一つひとつ英語に変換していくイメージです。
一方で、英語脳が育っていれば「I work in the service industry.」と、すぐに英語が出てきます。
聞かれた質問に対して答えるとき、日本語に変換する必要がないため、スムーズに返事ができます。
レスポンスが早ければ、外国人との会話が弾みやすくなり、ビジネスでもプライベートでもよい関係を作りやすくなるでしょう。
英語が聞き取れるようになる
英語脳を身につければ、英語を聞いたときに英語のまま理解できます。
たとえば「Have you tried this one?」と聞かれたときに、英語脳が育っていないと「これ食べたことある?(飲んだことある?)」と、日本語に訳して意味を理解します。
上のような短い文章であれば問題なく聞き取れますが、文章が長くなったり速くなったりすると、いちいち日本語に翻訳していては、次第に聞き取りが追いつかなくなります。
長い・速い英文を聞き取るためには、英語脳を育てることが有効です。
英語脳が身についていれば、日本語を介さず「Have you tried this one?」の意味がそのまま英語で理解できるわけです。
日本語に翻訳する時間が短縮されるぶん、長い文章や早口な英語の聞き取りも可能になります。
「TOEICなど、資格試験のリスニングについていけない」「外国人との会話は速すぎて聞きとれない」といった悩みも解消されるでしょう。
リーディングスピードが上がる
英語を読むときも英語脳があれば、日本語に訳さず理解できるため速く読めます。
たとえば、「I went to the park to play soccer last Sunday.」という英文を読むとき、日本語脳しかないと、「私は先週の日曜日、サッカーをするために公園に行った」と日本語の語順になるよう英語を返り読みするでしょう。
返り読みとは、「I」の次に「last Sunday」→「to play soccer」→「the park」→「went to」といった風に英語を後ろから読むことです。
英語脳が育っていれば、日本語に訳すことも返り読みすることもなく「I went to the park to play soccer last Sunday.」の情景が浮かび、そのまま理解できます。
英文を読むスピードが速いと、英語の資料やメールを読むのが速くなるため、資格試験の長文読解や仕事に役立ちます。
英語に触れていても脳が疲れにくくなる
英語脳が育っていないと、話す・聞く・読む・書くのすべてにおいて、いちいち日本語を介す必要があります。
日本語と英語を行き来しなくてはならないため、非常に脳が疲れます。
しかし英語脳が身についていれば、瞬時に英語に変換できるので脳が疲れにくく、そのぶん長時間英語に触れることが可能です。
英語の学習時間が伸びるため、英語力が向上するスピードも速くなるでしょう。
英語脳は学習の習慣化によって作られる
「英語脳を作るメリットはわかったけど、大人になってからでは遅いのでは?」と感じた人もいるでしょう。
しかし英語脳は訓練すれば誰でも鍛えられるため、大人でも作れます。留学する必要もありません。
ただし、短期間で育つものではないため継続してトレーニングを行う必要があります。
途中で挫折しないためには、トレーニングを習慣化しましょう。習慣化のコツは、毎日同じ時間に行うことです。
忙しい社会人の方は、出勤前の30分〜1時間を勉強の時間にあててみませんか?
早朝は急な予定が入りにくく、頭もさえているため勉強効率もよくなります。
ほかにも早朝に勉強するメリットはいろいろあります。
詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:早朝から英会話レッスンを始めよう!朝の英会話のメリットや続けるコツを解説
英語脳を鍛える具体的なトレーニング法については、次の章で紹介するのでぜひ参考にしてください。
英語脳を鍛える学習法7選
英語脳を鍛える学習法7選は以下のとおりです。
- 理解できる英文を大量に聴く「多聴」
- 理解できる英文を大量に読む「多読」
- 英文を英語の語順で読む「スラッシュ・リーディング」
- 聞こえた音声のあとを追って発音する「シャドーイング」
- 聞こえた音声を書きとる「ディクテーション」
- ひとりでもアウトプットできる「独り言の英会話」
- 実際に会話してみる「英会話」
順番に見ていきましょう。
理解できる英文を大量に聴く「多聴」
英語脳を鍛える1つ目のトレーニングは「多聴」です。
多量のインプットは言語習得の基本ですので、できるだけたくさんの英語に触れることで英語脳を鍛えられます。
「多聴」は文字通り多くの英語を聴くことですが、はじめて聞いて80%以上理解できる英語を聴くのが大事なポイントです。
つまりわからない単語が1〜2割程度で、簡単すぎると思える教材を選ぶのがポイントです。
わからない単語が多すぎると、脳が雑音と判断するため多聴の効果が薄れます。
多聴の具体的なやり方は以下のとおりです。
- 自分のレベルよりも簡単な音声教材を選ぶ
- 一通り流して全体の意味をつかむ
- 何度も繰り返し聞く
気軽に取り組めるので、ほかの勉強の息抜きに取り入れるのもオススメです。
動画の教材を選べば映像を楽しみながら学習できますよ。
理解できる英文を大量に読む「多読」
英語脳を鍛える2つ目のトレーニングは「多読」です。
多読のポイントは、多聴と同様、初見で80%以上理解できる簡単な教材を選ぶこと。
日本語に訳さず、英語の語順のまま読むことで英語脳を育てます。
多読を効果的に行うコツは以下のとおりです。
- 辞書をひかない
- 返り読みしない
- つまらなかったら辞めて違う本を読む
多読の効果的なやり方について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:英語の多読でレベルアップ!効果的なやり方や役立つ多読サイト・アプリも紹介
英文を英語の語順で読む「スラッシュ・リーディング」
英語脳を鍛える3つ目のトレーニングは「スラッシュ・リーディング」です。
「スラッシュ・リーディング」は、英語を英語の語順のまま読む練習に使えます。
やり方は簡単で、英文を読みながら意味のまとまりごとにスラッシュを引いていくだけです。
返り読みや日本語に訳すクセを直し、前から英文を読む練習になるため、英文を読むスピードが上がります。
スラッシュリーディングの具体的なやり方を知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:スラッシュリーディングの具体的なやり方とは?コツや注意点についても解説!
聞こえた音声のあとを追って発音する「シャドーイング」
英語脳を鍛える4つ目のトレーニングは「シャドーイング」です。
シャドーイングは、音声の数秒後から影のように追って発音するトレーニング法です。継続することで、単語と文法の知識を無意識に使えるようになります。
シャドーイングの方法は以下のとおりです。
- まずは音声だけを聴く
- 英文を確認しながらリスニング
- 一文ずつ区切ってリピート
- 音声を聴きながら一緒に読む
- 文章を見ながら少し遅れて読む
- 何も見ないで音声に少し遅れて発声する
シャドーイングは、リスニングとスピーキングを同時に行う勉強法のため、慣れないうちはすぐに疲れてしまうでしょう。そのため、1日10分程度からはじめるのがオススメです。
シャドーイングの詳しいやり方を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:シャドーイングの効果とやり方を初心者向けに徹底解説!挫折しないためのコツも紹介
聞こえた音声を書きとる「ディクテーション」
英語脳を鍛える5つ目のトレーニングは「ディクテーション」です。
聞いた英語を書きとるディクテーションは、リスニング力の弱点を見つけるのに効果的なトレーニング法です。英語の語順や発音の回路を鍛えるのにも役立つので、英語脳を育てることにもなります。
ディクテーションのやり方は以下のとおりです。
- 文章全体を聞いて、おおまかな内容を把握する
- 一文ずつ音声を止めて、聞き取れた箇所を書き取る
- 聞き取れなかった箇所を復習する
ディクテーションの効果的な方法について知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:英語のディクテーションの正しいやり方とは?学習効果についても解説
ひとりでもアウトプットできる「独り言の英会話」
英語脳を鍛える6つ目のトレーニング法は「独り言英会話」です。
英語が話せるようになるには、インプットするだけでなく実際に使う必要があります。
会話の中で使ってみて、単語・文法・音声を無意識に使えるようにしましょう。
独り言の英会話なら、家にいても英語学習で覚えた単語や文法をアウトプットできるので、気軽に取り組めます。
料理や掃除など、自分がいま行っていることを英語で言語化してみたり、職場でのシーンを思い浮かべて言葉にしてみたりして、独り言の英会話を実践してみてください。
独り言で英会話練習する方法を詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:独り言で英会話はできるようになるの?メリットや具体的なやり方、参考ネタ・フレーズを解説
実際に会話してみる「英会話」
上記で紹介した英語脳を鍛えるトレーニングを積んだら、どのくらいの効果があったか英会話を通して確認しましょう。
周りに英語環境がない人は、以下のような方法を試してみてください。
- 英会話仲間を作る
- 英会話カフェに行く
- オンライン英会話を利用する
1人だと継続しにくい英語学習ですが、仲間がいることで切磋琢磨しながら頑張れますよ。
仲間といわれても、どうやって探せばいいかわからない人は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:英会話を身につけるなら仲間を作ろう!英会話コミュニティの見つけ方4選
忙しい人や体系的に英語を学びたい人にはオンライン英会話がオススメです。
好きな場所、好きな時間に英会話のレッスンが受けられるから、すきま時間を有効活用できます。
また、自分のレベルや学びたい内容にあったテキストもあるため、効率よく英語力を伸ばせます。
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英語脳についてよくある質問
英語脳についてよくある質問は以下のとおりです。
- 英語脳は留学しないと作れない?
- 英語脳は大人でも作れる?
- 英語脳を作るのに役立つアプリはある?
順番に見ていきましょう。
英語脳は留学しないと作れない?
簡単ではありませんが、国内にいても工夫次第で英語脳は作れます。
留学すると英語が話せるようになるわけではなく、英語環境に強制的に身を置けるから英語が話せるようになるのです。
そのため日本にいても、英語しか通じない環境を強制的に作れば、英語脳は鍛えられます。
英会話スクールや英会話カフェなど、数時間だけでも英語しか使えない環境を自ら作って英語脳を育てましょう。
英語脳は大人でも作れる?
大人になってから第二言語を習得した人は、母語とは異なる神経回路を使って会話すると言われています。
第二言語が身につくまでに時間はかかるものの、習得するために必要となる神経回路を刺激して発達を促せば、大人でも英語脳を作ることはできます。
ただし、大人になってから英語脳を作るのは時間がかかるため、すぐに効果を期待すると挫折しがちです。
長い目で見てトレーニングに励むことが大事です。
英語脳を作るのに役立つアプリはある?
英語脳を作るのに役立つアプリには、以下のようなものがあります。
どれも単語・文法・音声の知識を自動化するのに有効なアプリなので、参考にしてください。
- 30日間英語脳育成プログラム
- トーキングマラソン
- ニック式英会話ジム
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
- English Audio Books
アプリであれば、通勤・通学や待ち時間などのすきま時間を有効活用できるのでいいですね。
まとめ
英語脳は、単語・文法・音声の知識を自動化する以下の勉強法を継続することで鍛えられます。
- 多聴
- 多読
- スラッシュ・リーディング
- シャドーイング
- ディクテーション
- 独り言の英会話
- 英会話
時間はかかりますが、英語脳は大人でも国内にいながら鍛えられるので、ぜひ挑戦してみてください。
上記のトレーニング法で、どの程度英語脳が発達したか確認するには英会話が有効です。
どのくらい英語が聞き取れるか、どのくらい速く正確にレスポンスを返せるか、実際の会話で効果を感じてみましょう。
- 英語学習法