英語学習法
2024.04.02
ビジネス英語を習得すればTOEICのスコアは自然に上がる!両立のための勉強法を解説
「英語学習と言えばTOEIC」と、ハイスコアを目指して勉強している人も多いのではないでしょうか。
「昇進」や「今の英語レベルの確認」のために勉強しているならよいのですが、「英語を話せるようになりたい」と思っているなら、TOEICの勉強はむしろ遠回りになっている可能性も。
本記事では、英会話力とTOEICのスコアを同時に上げる学習法について初心者にもわかりやすく解説しています。
本記事を読めば、TOEICを受ける判断基準や、TOEICでハイスコアを目指すメリット・デメリットなどがわかります。
Contents
TOEICがビジネスで必要な理由
TOEICにはLR(Listening&Reading)とSW(Speaking&Writing)がありますが、本記事では企業による評価・採用にも使われることの多いLRに絞って解説しています。
TOEICがビジネスで必要な理由は以下の通りです。
- 昇格のために受ける
- モチベーション維持・現在地確認に使う
- スコアがキャリアアップにつながる
順番に見ていきましょう。
社会人のためのビジネス英語勉強法についてはこちらの記事で詳しく触れていますので、参考にしてみてください。
参考記事:社会人のためのビジネス英語勉強法【初心者レベルから徹底解説】
昇格のために受ける
TOEICのスコアが昇格の要件になっている場合、受験する価値はありますよね。
「昇格にはTOEIC〇〇点以上が必須」と目指すべきスコアが明確なため、学習も続けやすいでしょう。
注意したいのが、仕事で英語を使いたいという理由でTOEICの勉強ばかりしてしまうことです。
なぜなら「TOEICのスコアが高い」=「英語が話せる」ではないからです。
「英語学習と言えばTOEIC」と安易に考えてしまうとスコアアップ自体が目的になり、本来の目標である「英語が話せるようになる」から遠のいてしまう場合も。
今一度、TOEICを受ける目的について考えてみてください。
モチベーション維持・現在地確認に使う
TOEICは、〇〇点とスコアが出るので自分の英語レベルが測れます。
英語学習を始める前にTOEICを受けておけば、自分のレベルがわかるので、選ぶべき教材や学習法も見えてきます。
自分のレベルに合った学習法なら、効率よく英語学習をスタートできますよ。
また、英語学習を継続していると「今どの程度の英語力なのかわからない」「本当に成長できているのだろうか」とモチベーションが下がってしまう時期もありますよね。
そんな時にもTOEICは有効です。
自分の成長を実感してモチベーションが続くタイプなら、定期的に受験するのもいいですね。
スコアがキャリアアップにつながる
英語力を測る指標として、企業で一番採用されているのがTOEICです。
高いスコアを持っていればキャリアアップにつながる可能性は高いので、ハイスコアを取得して損することはないでしょう。
ただし、TOEICのスコアが高いことと英語が話せることは必ずしもイコールではありません。
実践で使える英語力を身に付けていないと、「スコアは高いのに話せない人」と周囲の期待を裏切る結果になることも。
TOEICは、英語力を上げた結果として自然にスコアアップするのが理想と言えるでしょう。
TOEICができてもビジネスで英語を話せない人は多い
TOEICができてもビジネスで英語を話せない人が多い理由は、以下の通りです。
- TOEICはアウトプットが求められない
- ノンネイティブの英語に慣れていない
- クリアな聞き取りやすい音声にしか対応できない
順番に見ていきましょう。
TOEICはアウトプットが求められない
TOEICには、LR(Listening&Reading)とSW(Speaking&Writing)の2種類のテストがありますが、企業による評価・採用に多く使われるのはLRです。
TOEIC LRはリスニングとリーディングのため、アウトプットが一切ありません。
そのためスコアが高くても話せない人は多いのです。
英語を話せるようになるためには、アウトプットが重要。
覚えた単語を使って文章を作ったり、実際に話す経験を積まないと話せるようにはなりません。
ノンネイティブの英語に慣れていない
TOEICのリスニング問題は、ネイティブスピーカーによる会話のみでノンネイティブによる会話はありません。
よって、「TOEICのリスニングの点数がよい」=「グローバルな英語に対応できる」とは言えないことも。
いざ実践でノンネイティブの方と話すとなると、全然聞き取れなかったというのはよくある話です。
世界の英語人口の7~8割はノンネイティブなので、彼らの訛りがある英語に慣れていないことは、ビジネスにおいて致命的です。
グローバル社会で活躍する英語人材には、「インド英語」や「シンガポール英語」など、さまざまな国籍の英語に対応するリスニング力が必要になります。
クリアな聞き取りやすい音声にしか対応できない
TOEICのリスニング問題は比較的聞き取りやすく録音されているため、生の英語とは異なります。
現場でやり取りされる英語は、さらに早口だったり訛りがあったりで聞き取りにくいと感じるでしょう。
実践に備えるならTOEICのリスニング学習だけでは不十分で、いかにリアルな英会話経験を日々積んでいるかが大きな差になります。
周りに英語環境がない方は、オンライン英会話を利用しましょう。
ビズメイツなら1レッスン320円~と続けやすい価格で、毎日リアルな英会話の経験を積み重ねられます。
さまざまなビジネスシーンに対応したプログラムがあるので、「Eメールライティング」や「会議」などあなたの強化したい英語力をピンポイントで伸ばせますよ。
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ビジネス英語習得とTOEICスコアアップを両立させる勉強法
ビジネス英語習得とTOEICスコアアップを両立させる勉強法は、以下の通りです。
- 中学英語レベルの基礎を身に付ける
- ビジネス英語の必須表現を覚える
- オンライン英会話でアウトプットする
順番に見ていきましょう。
中学英語レベルの基礎を身に付ける
どんな目標であれ、まずは中学英語の単語と文法は身につけておきましょう。
とくに単語は多く知っているほどTOEICでも実践の場でも役立ちます。
みなさんは、どのように単語を覚えているでしょうか。
ひたすら書いたり、赤シートで隠してテストをする方も多いかもしれません。
自分に合った方法を見つけるのが1番ですが、「単語を覚えるのが苦手」な方はインプットに偏り過ぎているのかもしれません。
単語を覚えるには、「input→learn→use」の「learn→use」を繰り返すことです。
インプットしても使わなければ徐々に忘れていくので、覚えたら実際に使ってみることが重要です。
間違いを恐れずどんどん話してみましょう。
もし間違えたとしても、他人に修正されることでさらに記憶に残りやすくなります。
また、使える英語を身に付けるためには、発音も基礎からやり直すべきです。
正しい発音ができれば、自分の意思が相手に伝わりやすくなります。
自分の発音できる音は聞き取れるので、リスニング力の向上にもつながりますよ。
ビジネス英語の必須表現を覚える
TOEICの問題はビジネスシーンを想定し作成されています。
ビジネス英語を学べば、TOEICのスコアとビジネスの現場で使える英語力を同時にアップできるわけです。
ビジネス英語は難しいと思われがちですが、実は日常英会話よりも簡単。
それぞれの特徴を以下にまとめました。
<日常英会話>
- 必要単語数:3,000~4,000語程度
- シチュエーション:多岐にわたる
<ビジネス英会話>
- 必要単語数:1,500語程度
- シチュエーション:ビジネスシーンのみ
ビジネスシーンと聞くと難しく感じてしまいがちですが、実は電話・会議など対策すべき場面は限られています。
そのため、覚えるべき単語や表現が少ないので日常英会話よりも難易度は低いと言えます。
また、ビジネスでよく使われる表現を覚えることは、TOEICでも役立つので一石二鳥ですね。
オンライン英会話でアウトプットする
本当に必要とされる英語人材になるためには、「英語を知っている」から「英語を使える」レベルに引き上げる必要があります。
日本人は学生時代に文法や単語をしっかり勉強した結果、英語の知識としてはある程度身に付いている方が多いです。
しかし、それにもかかわらず他国に比べて話せない方が多いですよね。
それは、単に話す練習が足りないから。
現代では、オンライン英会話などを使って毎日アウトプットする環境が整っているので、誰でも英語を話す環境が作れます。
自宅で好きな時間に受講できるので気軽に始められますよ。
オンライン英会話にもいろいろありますが、質の高いビジネス英語を身につけたいなら、英語でのビジネス経験者から教えてもらうのがベスト。
ビズメイツのトレーナーは全員が英語でのビジネス経験者です。
世界大手の保険会社で勤務経験があるトレーナーや、アメリカ大手の金融機関で勤務経験があるトレーナーも在籍しています。
また、また、オンライン英会話をすることでTOEICの得点アップに繋がります。
例えばビズメイツなら、600以上のテーマから好みのものを選び、トレーナーとのディスカッションができる「Discovery」教材というものをご用意しています。
「Discovery」では、様々な課題で書かれた記事を読んだ後に、トレーナーと意見交換ができるので、リーディングとリスニング力を同時に鍛えることが可能。
「Assist lesson」では、受講生自身が自由に課題を持ち込めるので、自分が強化したいことや難しい英文読解などアドバイスをもらうこともできますよ。
分からないところを直接トレーナーに質問できるので効率よく学習できます。
Bizmatesなら、TOEICのスコアアップと実践的な英語力強化が同時に狙えますよ。
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最短でマスターするには英語コーチングがオススメ
TOEICもビジネス英語も、インプットしてからアウトプットすることが重要であると解説してきました。
しかし、初心者が基礎レベルからアウトプットまで独学でこなすのは難易度が高いですよね。
立派な目標を立てても、計画倒れになってしまう方は多いです。
挫折せず確実に英語を身に付けたいなら、英語コーチングがオススメです。
プロのコンサルタントがあなたの課題や目標に合わせて学習計画をプランニングし、進捗を追いかけながらアドバイスするので、確実にステップアップが可能ですよ。
最短距離で英語力を伸ばしたい方は、Bizmates Coachingをぜひご検討ください。
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TOEICスコアはビジネスで使える英語力の指標にはならない
TOEICスコアは、残念ながらビジネスで使える英語力の指標にはなりません。
TOEICスコアとビジネス英語の関係について、以下2つのポイントで解説します。
- 勘違いされがちな「英会話力とTOEICスコアの関係性」
- 「英語で働きたい=TOEIC」は危険
順番に見ていきましょう。
勘違いされがちな「英会話力とTOEICスコアの関係性」
英会話スクールなどでは、英会話力とTOEICのスコアが以下のように説明されることが多いです。
TOEIC スコア | レベル |
TOEIC600点~ | 履歴書に書ける |
TOEIC700点~ | 英語で仕事をするチャンスがもらえる |
TOEIC800点~ | 外資系企業に応募できる |
TOEIC900点~ | 英語力を活かしてビジネスで活躍できる |
しかし、TOEICが高得点でも英語が話せない人は多いですから、点数では英会話力を判断できないのが現実です。
「英語で働きたい=TOEIC」は危険
「英語を使って仕事がしたい」がゴールであれば、必ずしもTOEICの勉強をする必要はありません。
もちろん求人の条件になっている場合は、求められるスコア以上の結果を出す必要があります。
ただし、実践で英語を使うのであればTOEICの勉強だけでは不十分でしょう。
なんとなくTOEICの勉強を始めてしまうと、TOEICでハイスコアを取ることが目標になってしまい、本来のゴールに辿り着けないことがあります。
「昇進の要件だから」「自分の英語レベルを知りたいから」といった明確な目的があるのであれば、もちろんTOEICの勉強は有効です。
ただし、英語でのコミュニケーション力をつけたいのであれば、毎日生の英語に触れたり、実際に会話するのが近道。
TOEICでハイスコアを目指したい人は、合わせて英会話力も点数相応を目指したいですね。
「TOEIC800点なのに、英語を話せない人」にならないよう気をつけましょう。
英語を学習する目的や、TOEICを受ける理由を明確にしてから学習に取り組むといいでしょう。
目的に合った「使える英語力」を身に付けることが大切
ビジネスで英語を使えるようになりたいなら、具体的なシチュエーション別に必要なスキルをマスターしていくのが近道。
シチュエーションによって、求められる能力も使用するフレーズも異なります。
たとえば、
- 週に数回メールでやり取りができればいい
- シンガポール人と毎日電話する必要がある
- インド人と月に1回テレビ会議がある
などです。
自分に必要なスキルを具体的にしていくと、おのずと学習法も見えてくるはず。
TOEICのスコアだけに囚われるのは、遠回りになるので危険です。
求められる英語力は人それぞれですから、目的に合わせて学習内容をカスタマイズするのが大切です。
スコアが高くても英語を話せなければ、チャンスは掴めない
TOEICのスコアだけを上げても、チャンスが来た時に英語が話せなければ英語人材とはみなされません。
使える英語人材だとアピールするには、さまざまな国籍の人と英語でコミュニケーションできることが重要です。
グローバルな英語力をつけるには、毎日生の英語に触れて実際に会話をするのが一番でしょう。
今ではオンライン英会話などで手軽に英語環境が手に入るので、活用しない手はないですよ。
アウトプット重視で取り組めば、TOEICの点数も上がる
TOEICはあくまで、昇格や自分の英語力を試してみるためのバロメーターとして利用しましょう。
英語を使って仕事をしたいなら、TOEICの勉強をするよりも、英語を毎日話す方が効果的です。
また、英会話に日々取り組んでいれば、おのずとTOEICのスコアもついてきます。
自分が発音できる音は聞き取れるため、スピーキングを磨くことはそのままリスニング力の向上につながるからです。
「TOEIC高得点なのに話せない人」のレッテルを貼られないように、英会話力も磨いていくことをおすすめします。
TOEICの点数が高い方がスピーキング力をあげるための3つの戦略について話している動画もあるので、参考にしてみてください。
ビジネス英語を習得すればTOEICのスコアは自然に上がる!両立のための勉強法まとめ
TOEICは、昇進のためや自分の英語レベルを知るためなら受ける価値があります。
ただし、英語を使って仕事がしたい場合は、TOEICのスコアを上げることより毎日英会話するのが近道。
なぜなら、TOEIC LRのテストはアウトプットが求められないため、勉強しても英語を話せるようにはならないからです。
ビジネスで英語を使いたいなら、自分の仕事に必要なスキルやフレーズをピンポイントで学ぶ方が効果的。
TOEICはビジネス英語を主として扱っているので、ビジネス英語を学ぶことで自然とTOEICの点数も上がります。
また、英会話でスピーキング力を鍛えることは、同時にリスニング力もアップさせる効果があるので、この点もTOEICのリスニングスコア向上に役立ちますね。
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