英語学習法
2023.12.03
海外で働くのに必要な英語力は!?話せない人はどうすればいい?
海外で働くのにどの程度の英語力が必要か?と悩むことも多いでしょう。
結論、英語が話せなくても海外で働くことは可能です。
ただし英語が話せないと、理想の海外生活とのギャップを感じてしまうかもしれません。
海外の生活を豊かにするためには、ある程度の英語力が必要になってきます。
この記事では、「海外で働くために求められる英語スキル」と「日本にいながら英語力を高める勉強法」について解説します。
Contents
働く環境や必要なシーンによって求められる英語力は異なる
海外で働くために必ずしも英語力が必要というわけではありません。
たとえば、以下のような職種は、英語力がさほど必要ないとされています。
- ウエイター・ウエイトレスなど接客業
- 海外に拠点のある日本企業
- 日本人向けの教育機関
- 配達員
- 清掃員
- 工場での流れ作業
- 飲食店での皿洗い
上記の仕事には、下記のような共通の特徴があります。
- 定型化された英語フレーズを覚えればよい
- 仕事相手が日本人
- コミュニケーションが最低限
このなかで、ウエイターやウエイトレスなどの接客業の仕事はコミュニケーションが必要なのでは?と感じられる方は少なくないかもしれません。
しかし使われる英語表現はある程度パターン化されているため、仕事に必要な単語を覚えてしまえば英語力はさほど必要ではありません。
接客業で必要なフレーズは下記の記事にまとめてありますので、あわせてご覧ください。
関連記事:接客英語フレーズを徹底解説!これさえ覚えておけば大丈夫!
英語力があると海外での働きやすさが違う
英語力があると、下記の理由から「海外での働きやすさ」が変わってきます。
- 現地での生活では英語が不可欠だから
- ビジネスシーンでよりよい信頼関係を築けるから
- 選べる仕事の幅が広がるから
「海外で働く」とは「海外で生活する」ことと同じです。
気持ちよく生活をするためにはコミュニケーションが求められますので、英語が話せないと日々の生活にストレスを感じてしまうでしょう。
たとえば「スーパーで物を買う」例を考えてみても、店員さんとのコミュニケーションが取れないと、生きづらさを感じてしまいます。
ビジネスシーンにおいても同様です。
英語力がないと、自分が伝えたいニュアンスを思うように伝えられなかったり、思わぬ誤解を招いてしまったりして、相手との関係性にマイナスの影響を与える可能性があります。
ひとつのプロジェクトを協力して進める以上、コミュニケーションが取れる英語力をつけておくことは重要です。
また、海外で仕事をはじめたとしても、いつまでも同じ仕事を続けるとは限りません。英語力をつけると選べる仕事の幅が広がります。
英語力上級程度のレベルであれば、年収1,000万円以上の求人が60%以上であると発表されているデータもあります。ビジネスでよりよい関係性を築けると、結果として生活が豊かになることもあるようです。
参考記事:英語レベル「上級」では、年収1,000万円以上が約60% 英語レベルと年収の高さに相関関係
海外で働くのに必要な英語力
海外で働くのに必要な英語力は働く環境や場面によって異なります。
大切なのは業務や職場にあった英語力を持ち合わせ、円滑にコミュニケーションが取れることです。
たとえばアメリカや欧米圏など、公用語が英語でネイティブスピーカーが多い国であれば、求められる英語レベルはTOEIC900点以上が目安と言われています。
一方、非ネイティブの多い中国、マレーシア、シンガポールなどアジア圏内であれば、TOEIC730点以上が目安になることもあります。
ただし、TOEICの点数と実際の英語力は必ずしもリンクしていないため、あくまでも目安として考えておくとよいでしょう。
業務内容においても、以下のようなシーンによって求められる英語力は異なります。
- 英語の契約書やメールなど、テキストベースでの業務
- クライアントとの交渉など、会話ベースでの業務
また、英会話ができるだけでは当然仕事にはならないため、
- 論理的思考力
- コミュニケーション力
- 業務知識
- 業界知識
といったスキルも必要です。
効率よく英語力を身につけるために、どのような仕事を希望し、どの程度の英語力が求められるか見極めることが大切です。
英語力があると挑戦しやすい仕事
英語力を高めると、下記のような仕事にも挑戦できます。
- 外資系コンサルティング
- 通訳者
- 外資系投資銀行
ネイティブスピーカーが相手になることも多く、専門用語も頻出するのが上記のような業界です。他の仕事よりも、ロジカルシンキングと英語をリンクさせる考え方も必要になるため、高い英語力が求められます。
外資系コンサルティング
国内だけでなく、海外企業へのアプローチが増えるのが外資系コンサルティングです。
外資系コンサルティング企業では、フレームワークを利用した説明や、抽象度の高い会話が頻出します。
たとえば
- 3C分析
- 4C分析
- STP分析
など、コンサルティング業界ならではの専門用語の理解が必要です。
コンサルティング業界では、顧客の悩みを言語化し、施策の検討をしていく場面が多いため、抽象的な内容を具体化するスキルも求められます。
すなわち、高い英語力に加えて、高いコミュニケーション能力なども求められると認識しておくとよいでしょう。
通訳者
通訳者の仕事は、互いに言語の違う人の間に立ち、双方の主張を翻訳し、言葉のキャッチボールを実現することです。
相手から言われたことをそのまま訳すのではなく、会話前後の文脈や会話相手との関係性などを理解する必要があります。
高い英語力はもちろんのこと、ビジネス知識、宗教問題、社会情勢など幅広い知識や教養が必要です。
通訳の仕事は、下記3つに分類できます。
種類 | 仕事内容 |
ビジネス通訳 | 海外企業との商談や社内会議で通訳する |
会議通訳 | 大規模な国際シンポジウムや会議などで通訳する |
放送通訳 | ニュース・国際放送の同時通訳などを行う |
通訳は、通訳の質の高さによってプレゼンや交渉の成否をわけるため、「ただ話せる」だけではなく「ビジネス英語」を使う必要性が高まります。
外資系投資銀行
投資銀行は資金に困っている企業に対して、金融のプロとして資金調達の提案やM&Aの助言を行います。
コンサルティング業界同様、外資系投資銀行もグローバルかつ巨額な資金を動かす案件を多く抱えており、クライアントも欧米圏をはじめとした外国人の方が多いです。
投資銀行では、以下のシーンで英語力が求められます。
- 財務諸表などの資料の読み込み
- M&Aリストの選定・送付
- デューデリジェンスへの配慮
- 企業価値の簡易的な算定
英語力だけでなく業界知識や経営・金融などの知識が必要です。
高い英語力が求められますが、グローバルな環境で働きたい方や、巨額の資金を動かすようなスケールの大きな仕事をしたい方にはオススメの仕事です。
海外で働くために習得したいビジネススキル
海外で働くためには「英語力」だけあればいいわけではありません。
- ベースとなる英語力
- 効果的なコミュニケーション力
- 周囲を巻き込むリーダーシップ
- 異なる文化や価値観を受け入れるマインド
- 相手と信頼関係を築くための人間性
英語力を前提とした上で、周囲を巻き込む力やコミュニケーション力、人間性といった素養が求められます。
それぞれのポイントをおさえていきましょう。
ベースとなる英語力
海外で働くためには、大前提として英語力が必要になります。
よく使う単語やフレーズ・言い回しなど基礎的な知識は習得し、考えなくても話せるようにしましょう。
基礎となる「英語力」を学ぶ際は、日常英会話から学ぶのではなく、ビジネス英会話からはじめることをオススメします。
その理由は以下の3つです。
- ビジネスシーンで使われる単語が簡単
- シンプルで伝わりやすい
- 学習範囲が限定的
ビジネス英会話は、日常英会話よりもある程度シーンが限定されるので、覚える必要のある英単語は限られます。
また、伝わりやすい英語の型を学べるので、発信者と受け手の認識違いを避けることにもつながります。
ビジネスで使う英語を学ぶのであれば「ビジネス英会話」をご検討ください。
効果的なコミュニケーション力
海外で働くためには、周囲と円滑にコミュニケーションを取るスキルが求められます。とくに、ビジネスにおけるコミュニケーションでは、以下の要素が必要です。
- Simple(簡潔)
- Polite(丁寧さ)
- Effectiveness(効果的)
大切なのは文法上正しいということよりも、ビジネス相手にいかに伝わるかです。
ビジネスのパートナーと問題なくコミュニケーションを取り合うために、ビジネスシーンを想定した英会話トレーニングを意識しましょう。
トレーニングのポイントは、同僚、上司、クライアントとコミュニケーションを取ることを想定して練習することです。「言った」ではなく「伝わる」コミュニケーション力を鍛えると、海外でも活躍できる人材になれますよ。
周囲を巻き込むリーダーシップ
海外のビジネスシーンで活躍するためには、周囲を巻き込むリーダーシップが重要です。
とくに日本企業の海外拠点で働く場合は、マネジメント層として活躍が今後期待されます。そのため、リーダーシップが求められるのです。
周囲を巻き込むためには「チームとして追いかけるべき目的・ビジョンの策定」が必要です。目指すべき目標を定めたうえで、周囲のメンバーを巻き込む必要があります。
周囲を理解し、目標達成に向けた最短距離を考え、わかりやすい言葉で周囲に伝え、人を動かす。そのようなリーダーシップが求められます。
異なる文化や価値観を受け入れるマインド
海外では日本国内とは違い、多様な国籍の方と一緒に働きます。
国籍が違えば、バックグラウンドは異なります。
そのなかで成果を上げるためには「異文化を理解し、価値観を受け入れ、尊重するマインド」が必要です。
仕事のパートナーの文化や価値観に触れ、相手が心地よいと感じるコミュニケーション方法を模索することで仕事が円滑になります。
相手と信頼関係を築くための人間性
海外で活躍するためには、パートナーとの信頼関係の構築が大切です。
信頼関係を構築することで周囲からの協力を得やすくなり、チームとしての目標を達成しやすくなるからです。
反対に信頼関係を構築できないと、あなたが業務を進める時に相手に「協力しよう」と思ってもらえず、仕事の成果が出しづらくなります。
信頼関係を構築するために大切なのは、相手の人となりを理解し、相手が何をしたら喜んでくれるのか、想像することです。
異なる文化や価値観を理解し、相手がどんなことを大切にしているのかを理解すると、信頼関係構築がスムーズになります。
海外で働くための英語力を身につける勉強法
英語力をつけるためには、大きく分けて下記2つの勉強法があります。
- 参考書やインターネットから学ぶ
- 英会話レッスンを受講する
参考書やインターネットは、無料あるいは安く学習できるメリットがありますが、なかなか実務レベルにはならないデメリットもあります。それぞれの学習方法を詳しく解説します。
参考書やインターネットから学ぶ
参考書を購入し、学習するのがもっとも想像しやすい勉強法ではないでしょうか。ただし、参考書だけだとアウトプットがしにくいデメリットがありますので、下記のような学習方法を試してみてください。
- CDつき英単語帳を1冊覚える
- 英字新聞やインターネットなどで、多くの英文に触れる
英単語帳をひとつ選び、その1冊を完璧に覚えるくらいに何度も読み込みましょう。
語彙力を身につけると同時に発音やリスニング力を磨けるので、英単語帳はCDつきのものがオススメです。
基礎的な英語力をつけたあとは、リーディングやスピーキングの練習をしてみましょう。
リーディング・スピーキング力を鍛えるためには、とにかく多くの英文に触れることが大切です。
具体的には、下記のような媒体を活用するのがオススメですよ。
- 英字新聞
- Webサイト
- SNS
- 電子書籍
勉強したてのころはわからない単語や熟語も多いかもしれませんが、何度も繰り返し学習することで、少しずつ英語力は向上します。
英会話レッスンを受講する
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はじめは英語を話すのが怖くても、会話を繰り返すうちに英会話が楽しくなりますよ。
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たとえば日本語でも「了解です!」という言葉はビジネスで目上の相手には使いません。「承知しました」などの言葉に直すことが多いですよね。
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ビジネスシーンで使える英語表現や会話方法を学ぶことで、海外で働くことに直結したスキルが身につきますよ。
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海外で英語を使って働きたいなら「英語力」を逆算して考えよう
海外で働くために必ずしも高い英語力が求められるわけではありません。
しかし、以下の理由から、海外で働きたいならば英語力を磨くことをオススメします。
- 現地での生活では英語を使ったコミュニケーションが必須
- 選べる仕事の幅が広がる
- ビジネスでよりよい関係を構築できる
求められる英語力は働く場所や環境によって異なるため、「目的」から逆算して英語学習を進めるのが有用です。
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